「ARTISANのマウスパッドが欲しいけど、種類が多すぎて選べない」
あなたはこんな悩みを持っていませんか?
僕がそうでした。
初めてARTISANのマウスパッドを選ぶときに、「飛燕?零?硬さの違いまである、どうしよう」と思っていました。
そこでこの記事では、現行のARTISAN製マウスパッド全6種を持っている僕が、「ARTISANの選び方」について詳しく解説します。
「これからARTISANのマウスパッドを買おうと思っていた」
「選び方を教えて欲しい」
という人は、ぜひ最後まで見ていってください。
ARTISANを選ぶ理由
「そもそも何でARTISANはこんなにも人気なのか?」
ARTISANのマウスパッドを買ったことがない人はこう疑問に思うでしょう。
ARTISANのマウスパッドが選ばれる理由は「個性的な表面」「選べる中間層」「品質の高さ」にあります。
個性的な表面

ARTISANのマウスパッドは「ザラっ」とした手触りの商品が多いです。一見デメリットのように見えますが、そこには大きなメリットも。
ザラツキのある表面のおかげで、
- 滑りが軽い
- マウスをコントロールしやすい
- 湿気に強い
という、従来の布製マウスパッドにはない特性を有しています。
滑りが軽くて、マウスをコントロールしやすいってどういうこと?
シャーペンで文字を書くときをイメージしてください。
シャーペンは文字をサラサラ書けるけど、指に伝わる「ザー」という感触のおかげで、ツルツル滑ることはありません。
その感覚と似ています。
もちろん表面自体が速いと、その分止めにくくなりますが、「速いわりには止めやすい」マウスパッドといえるでしょう。
ARTISANの現行のラインナップは6種類。
コントロールタイプからスピードタイプまで幅広く展開しているため、自分に合ったマウスパッドを見つけられるのではないでしょうか。
選べる中間層(クッション性)

ARTISANのマウスパッドは中間層(クッション性)を選ぶことができます。
種類は「MID」「SOFT」「XSOFT」の3種類。
それぞれ柔らかさが全く違うので、自分のプレイスタイルや今使っているマウスパッドに合わせて選びましょう。
詳しくは「中間層(クッション性)の選び方」にて解説しています。
品質の高さ

ARTISANは品質も非常に高いです。
ARTISANの品質が優れている点は3つ。「強力な滑り止め」「ステッチ加工」「表面のフラットさ」です。
「強力な滑り止め」「表面のフラットさ」はエイムの乱れを最小限に抑えるために必要な機能です。
また、マウスパッドのほつれを防ぐステッチ加工も施されています。滑走面より低く縫われているため、腕の擦れやマウスのガタツキを感じにくいです。
「個性的な表面」「中間層」「品質の高さ」これらが組み合わさることで、ARTISANは他にはないオリジナリティを生み出しています。
滑走面の選び方
マウスパッドの滑りは大きく3つに分けられます。
- トラッキング重視、軽い操作性のスピードタイプ
- フリック、トラッキングどちらもこなすバランスタイプ
- フリック重視、マウスを制御しやすいコントロールタイプ
種類が豊富なARTISANのマウスパッドも、この3つのタイプに分類するとわかりやすいです。
それでは、詳しく見ていきましょう。
滑りの速い順に並べると、「雷電>飛燕≧ハヤテ乙≧キ83>零>99式」となっています。
スピードタイプの飛燕、ハヤテ乙、雷電

「滑りの速いマウスパッドを探している」という人は、飛燕、ハヤテ乙、雷電の3つから選ぶことをおすすめします。
飛燕
- キレのある操作感
- G640のような「バランスタイプ」よりも滑りが一段階速い
- トラッキングエイムと相性が良い
- 表面のザラツキは非常に強い
- アームカバーとの相性はやや悪い
飛燕は布製マウスパッドにありがちな「しっとり」とした感触が少なく、キレのある操作ができます。
また、表面のザラツキが強いため、「止め感」もやや残されています。
「布製マウスパッドの重たい滑りが好きじゃない」「湿気に強いマウスパッドが欲しい」という人には飛燕がおすすめ。
詳しくはこちらの記事をチェック。

ハヤテ乙
- バランスタイプの零より速く、スピードタイプの飛燕より少し遅い
- スピードタイプでありながら、止めやすい
- 表面のザラツキはやや強い
- アームカバーとの相性はやや良い
「速めのマウスパッドが欲しいけど、速すぎるのはちょっと…」という人におすすめしたいのがハヤテ乙。
ハヤテ乙は飛燕のザラツキを抑えて、滑りを少し遅くしたマウスパッド。
飛燕と同じくらいの滑りですが、ハヤテ乙の方がマウスを動かしたときの抵抗が強く、エイムを制御しやすいです。
詳しくはこちらの記事をチェック。

雷電
- 今回紹介する中では滑りが最も速い
- フリックは難しいが、スムーズなトラッキングが可能
- 表面のザラツキは弱く、なめらかな手触り
- アームカバーとの相性は良い
雷電は滑走速度がとても速いです。
飛燕やハヤテ乙よりもさらに速いため、フリックの難易度は非常に高いと言えます。
しかし、トラッキングのなめらかさは随一。マウスを動かしたときの抵抗が少なく、手の動きをそのままマウスに反映してくれます。
詳しくはこちらの記事をチェック。

バランスタイプの零、キ83

「滑りも止めもそこそこ欲しい」という人には、バランスタイプの零、キ83のどちらかがおすすめです。
零
- 99式以上飛燕以下の滑り、Logicool G640やZOWIE G-SR-SEに近いスピード
- 苦手な動作がなく、さまざまなシーンに対応できる
- ARTISANの中では一番無難な操作感
- 表面のザラツキはやや強い
- アームカバーとの相性は悪い
ARTISANの中で滑りと止めのバランスが最も取れているのが零。
バランスタイプの中ではやや軽めの操作性ですが、表面のザラツキのおかげでマウスを止めやすいです。
苦手な動作が少ないため、どんなシーンにも対応できるでしょう。
「初めてARTISANに挑戦するけど、どれを買ったらいいか分からない」という人にもおすすめ。
詳しくはこちらの記事をチェック。

キ83
- 零以上、ハヤテ乙以下の滑り
- 縦はヌルヌル、横はザラザラ動く
- 大きく動かすと滑りが速く、細かく動かすと滑りが遅くなる
- 表面のザラツキはやや強い
- アームカバーとの相性は悪い
キ83は「マウスの動かし方」で滑りが変わるマウスパッド。
大きく動かしたときは「ハヤテ乙」のような滑りに、細かく動かしたときは「零」のような滑りになります。
また、縦横の滑りの差が大きく、縦はヌルヌル、横はザラザラとなっています。
詳しくはこちらの記事をチェック。

コントロールタイプの99式

「マウスをビタっと止めたい」という人はコントロールタイプの99式をおすすめします。
99式
- ARTISANの中で滑りが最も遅い
- Razer Gigantus V2やZOWIE G-SR IIよりもやや遅め
- 表面のザラツキが抑えられており、サラサラとした肌触り
- アームカバーとの相性は悪い
ARTISANの中で滑りが最も遅いのが99式。
Razer Gigantus V2やZOWIE G-SR IIなどの標準的なコントロールタイプより、やや遅めの滑りとなっています。
コントロール性能が高く、表面の摩擦だけでマウスを止めやすいです。
「いつもマウスを動かし過ぎてしまう」という人は99式をチェックしてみてください。
詳しくはこちらの記事をチェック。

中間層(クッション性)の選び方

マウスパッドは滑走面が同じでも、中間層しだいで使用感が大きく変わります。
こちらも滑走面と同様に、文字を書くことをイメージすると分かりやすいでしょう。
下敷きを使って文字を書くと、サラサラとした書き心地に。下敷きを使わないと、ズルズル引きずるような書き心地に。
マウスパッドもこれに似ています。
硬いクッションは、素早い操作が得意ですが止めにくい。柔らかいクッションは、止めやすいけど引きずるような感触が伝わりやすいです。
「どちらが優れている」という訳では無いので、自分の使ってみたいものを選びましょう。
それでは詳しく解説していきます。
中間層の種類とそれぞれの特徴
MID
- 厚さ3mm
- クッションが硬い
- 3種類の中で滑りが最も速い
- 沈み込みによる滑りの変化が小さいため、トラッキングに向いている
- 滑り止めの性能がSOFT、XSOFTに比べて低い
- 表面の特性のみを体験したいひとにおすすめ
SOFT
- 厚さ4mm
- クッションが柔らかい
- 3種類の中で中間の滑り
- フリック、トラッキングのどちらもこなせる
- 癖が少ないので、初めてARTISANのマウスパッドを選ぶ人にもおすすめ
XSOFT
- 厚さ4mm
- クッションが非常に柔らかい
- 3種類の中で滑りが最も遅い
- 沈み込みによる滑りの変化が大きく、マウスを止めやすい
- 手の余計なブレを制御しやすい
- 力を入れると、マウスソールの引きずり感が気になるかも
今使っているマウスパッドを基準に選ぶ
今使っているマウスパッドに近い硬さを選ぶことで、操作の違和感を抑えることができるでしょう。
例えば
- Razer Gigantus V2やLogicool G640といった、硬めのマウスパッドを使用している→MID
- G-SR-SEやAIM1 陽炎のような、少し柔らかめのマウスパッドを使用している→SOFT
- 上記のマウスパッドよりも、さらにプニプニのマウスパッドを使用している→XSOFT
といった具合です。
「自分の使っているマウスパッドの硬さが分からない」という人は、指でマウスパッドを軽く押してみてください。
- マウスパッドがほとんど沈まなかったら「MID」
- ちょっとへこむけど、適度に反発もあるなら「SOFT」
- しっかり沈み込んで、反発も少ないなら「XSOFT」
どうしても選びきれない人には「SOFT」をおすすめします
これまで中間層の選び方を解説してきました。
しかし、それでも選びきれないという人も少なくないでしょう。そんな人にはSOFTをおすすめします。
なぜ「SOFT」なのかと言うと、最も無難な操作感だからです。
SOFTには「柔らかいけど、適度に反発がある」という特性があるので、APEXなどのトラッキングゲームからVALORANTなどのフリックゲームまで幅広く対応できます。
実際に使ってみても、SOFTが一番「普通」だと思う使い心地でした。
「とくにこだわりが無い」「おすすめを教えて欲しい」という人は、SOFTを選んでみてはいかがでしょうか。
ゲームごとのおすすめは?
「VALORANTでおすすめのマウスパッドは?」
「APEXでおすすめのマウスパッドは?」
といった、ゲームごとのおすすめを知りたい、という人も多いでしょう。
そこでこの章では「フリック」「トラッキング」に分けて、おすすめのマウスパッドを紹介します。
フリックメインのゲームには「零」「99式」がおすすめ
「VALORANT」や「PUGB」のようなフリックメインのゲームでは精密な操作が求められます。
そのため、滑走速度が普通、もしくは遅いものを選びましょう。
ARTISANでは零、99式が当てはまります。
零はバランスタイプなので、「止めやすさも滑りやすさもそこそこ欲しい」という方におすすめ。
99式はコントロールタイプなので、マウスをビタっと止めたい方におすすめです。


しかし、「フリックゲームでも速めのマウスパッドを使いたい」という人もいるでしょう。
そういった方は、「零」以上「飛燕」以下の速さの「キ83」「ハヤテ乙」も選択肢に入ります。
この2つであれば、スピードに寄りつつも止めやすさも残されているので、フリックメインのゲームでも扱いやすいと思います。


トラッキングメインのゲームには「飛燕」「ハヤテ乙」がおすすめ
「OVERWATCH」や「APEX LEGENDS」のようなトラッキングメインのゲームは、軽やかな操作性のマウスパッドと相性がいいです。
ARTISANでは、「飛燕」「ハヤテ乙」が当てはまります。滑りの速さは飛燕≧ハヤテ乙。
飛燕とハヤテ乙は、速いながらも表面のザラツキのおかげで、止めやすさも少しだけ残っています。
トラッキングだけでなく、フリックの精度も「ある程度」維持したい、という人でも使いやすいのではないでしょうか。
ただし、どちらもG640やQCK+、Gigantus V2といった有名なマウスパッドと比べると、滑りが速い点には気をつけてください。


まとめ

今回はARTISANのマウスパッドの選び方について詳しく解説しました。簡単にまとめると以下のようになります。
- スピードタイプの「ハヤテ乙」「飛燕」「雷電」
- バランスタイプの「零」「キ83」
- コントロールタイプの「99式」
- MID:硬い、スピード重視。沈み込みによる滑りの変化は小さい
- SOFT:柔らかい。フリックもトラッキングもほどほどにこなせる万能タイプ
- XSOFT:非常に柔らかい、コントロール重視。沈み込みによる滑りの変化は大きい
ARTISANのマウスパッドを選ぶときは、自分の使っているマウスパッドに対して「どんな滑りを求めているか」を考えると、失敗しづらいと思います。
この記事の内容を参考に、自分に合ったARTISANのマウスパッドを見つけてみてください。
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最後までご覧いただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。