滑って止まるマウスパッドが欲しい
FPSプレイヤーなら、フリックもトラッキングもこなせるマウスパッドを探しているはず。そんなあなたにおすすめしたいのがARTISAN 零 SOFTです。
今まで20種類以上のマウスパッドを試してきましたが、「どんな動きにも対応できる万能さ」はARTISAN 零 SOFTがトップクラスに良かったです。
ARTISAN 零 SOFTを実際に使ってみた感想は以下の通りです。
- マウスを操作している感覚を掴みやすい
- 止めやすく、トラッキングの邪魔をしない適度なクッション
- 滑り止めが強力でエイムに集中できる
- 湿気に強く、パフォーマンスが安定する
- 表面のザラツキは好みが分かれるかも…
- アームカバーとの相性は悪い
零は滑りと止めのバランスが良いのはもちろんのこと、エイムに集中するために大切な、「強力な滑り止め」や「高い湿気耐性」を備えています。
数あるゲーミングマウスパッドの中でも最高峰の性能です。バランスタイプのマウスパッドを探しているならまず手に取って欲しい商品と言えるでしょう。
この記事ではそんなARTISAN 零 SOFTについてレビューします。気になっている人は是非最後までご覧ください。
ARTISAN 零 SOFTの性能
まずはARTISAN 零 SOFTの性能を見ていきましょう。
サイズ | 490mm×420mm |
厚さ | 4mm |
速さ | 6/10 |
止めやすさ | 6/10 |
滑り止め性能 | 10/10 |
縁の処理 | ステッチ加工 |
カラー | ブラック・橙(オレンジ) |
価格 | 5,500円+送料 |
表面は撚糸(ねんし)編みによるザラツキがあります。硬い質感で、操作が軽く湿気に強いです。

縁にはステッチ加工が施されています。滑走面より低く縫われているので、腕の引きずり感が無く、マウスを端まで動かしてもガタツキを感じません。

ベースには「Poron」というウレタン素材を採用。裏面を見ると細かな吸盤構造になっていて、マウスパッドのずれを防いでくれます。

カラーはブラックと橙(オレンジ)。橙の方がブラックよりも少しだけ速いです。この違いはわずかで、慣れればどちらも同じように扱えると思います。

ARTISAN 零 SOFTを使ってみた感想
マウスを操作している感覚を掴みやすい
零 SOFTは撚糸(ねんし)編みによりザラザラとした表面をしています。
表面がザラザラなので、マウスを動かした時に、サーッという摩擦が手に伝わってきます。鉛筆でノートを優しくなぞる感覚に似ています。
マウスを操作している感覚を掴みやすく、止めたい所でスッと止まります。
コントロール系マウスパッドのようなビタっと止まる感覚はありませんが、手の動きに合わせて素直に止まってくれます。

またザラザラ感がありつつも、硬い質感なので滑りは軽いです。布製マウスパッドにありがちなヌルっとした重たい操作感が少なく、力を抜いて操作しやすいです。
VALORANT・APEX LEGENDSで使ってみましたが、「この動きがやりにくい」と感じることが無く、どんな動きにも対応できました。
止めやすく、トラッキングの邪魔をしない適度なクッション
ARTISANのマウスパッドは中間層の硬さがMID・SOFT・XSOFTの3種類に分かれています。この中でもSOFTは一番癖の少ない使用感だと思いました。
表面を押すとプニっと沈む感触がありますが、適度な反発力もあります。ストッピング(止め)性能を上げつつも、トラッキングエイムの邪魔をしない硬さです。

適度にマウスの動きを制御してくれるので、硬いマウスパッドを使っていた時より、手のブレが減りエイムが安定する感覚があります。
APEX LEGENDSでは遠距離の繊細な追いエイム、VALORANTではカッティングパイ、マイクロフリックをした時のエイムのブレが少なくなったように感じました。
滑り止めが強力でエイムに集中できる

マウスパッドに求められることって何だと思いますか。僕は「いかにエイムに集中できるか」だと思います。自分に合った滑りのマウスパッドを探すのも、エイムに集中するためです。
しかし自分に合った滑りのマウスパッドを見つけても、滑り止めが弱いと、集中力を欠いてしまう原因に。
零 SOFTは滑り止めが強力で、マウスパッドのずれを心配せずにゲームをプレイできます。
振り向き30cmで腕をぶんぶん振る僕でも、マウスパッドがずれずエイムに集中出来ました。
ザラザラ感は好みが分かれる
零 SOFTは撚糸編みによる特有のザラツキが売りのマウスパッドです。しかし撚糸編みのザラザラ感は好みが分かれるポイント。
物凄いザラザラしているわけではありませんが、腕を動かすとしっかりザラツキが伝わってきます。
僕は初めからザラツキが気になりませんでしたが、今までサラサラのマウスパッドを使っていた人は違和感を覚えるかもしれません。
また肌が弱い人にもおすすめできません。ザラツキが肌にダメージを与える可能性があります。
アームカバーと相性が悪い

ARTISAN 零 SOFTはアームカバー(CW-X)と相性が悪いです。ザラザラした表面にアームカバーの繊維が引っ掛かるので、強い引きずり感があります。
全く動かなくなる訳ではありませんが、かなり引きずります。そのためアームカバーの使用はおすすめしません。
しかし、アームカバーをしながら零を使っているプロ選手もいるので、頑張れば使えると思います。僕は素肌の方が腕を動かしやすかったので、アームカバーを付けずに零を使用しています。
湿気に強く、パフォーマンスが安定する
布製マウスパッドの弱点は湿気に弱いことでしょう。
日本は5月あたりから「高温多湿」という、FPSゲーマーにとって天敵の気候になります。湿度が高いとマウスパッドの滑りが遅くなります。
零 SOFTは湿気に強く、大きな滑りの変化を防いでくれます。

ハード系のように全く滑りが変わらないわけではありません。湿度が高くなれば、滑りは遅くなります。
しかし「滑りが遅くなって別の商品みたいになる」程の変化ではないです。湿気によるパフォーマンスのブレを減らしたい人は是非一度零を試してみて下さい。
ARTISAN 零の硬さはどれが良い?

- 滑りの一貫性を重視、G640やQCK、Gigantus V2のような硬いマウスパッドに慣れている→MID
- 万能、適度な柔らかさで滑りと止めを両立したい→SOFT
- コントロール性重視、ふにゃふにゃのマウスパッドを試してみたい→XSOFT
硬さはSOFTがおすすめ

おすすめはSOFTです。SOFTは癖が無くどんな動きにも対応しやすい万能さがあります。またMID・XSOFTに比べて、弱点がないこともメリットになります。

MIDには滑りの速さ、力を入れても滑りが変わらない一貫性があります。SOFT・XSOFTに比べると、止めにくいです。硬いマウスパッドに慣れている人はMIDが合うと思います。
また、裏面の滑り止めがSOFT・XSOFTに比べて弱いというデメリットがあります。
つるつる滑るわけではありませんが、机の材質によっては滑り止めが弱いと感じるかもしれません。

XSOFTはクッションの沈み込みが、マウスの動きを制御してくれます。マウスを置きなおした時の衝撃も一番少ないです。コントロール性能を重視するならXSOFTをおすすめします。
ただ、クッションが柔らかすぎるのがデメリットにもなります。マシュマロみたいな柔らかさをしていて、少し力を入れただけですぐ表面が沈みます。
マウスを引きずってる感触が手に伝わるので、好き嫌いがはっきり分かれます。
僕は好きな操作感ですが、おすすめかと言われると、おすすめは出来ません。ただ、手の震えやマウスの微妙なずれを抑えたい人には合うと思います。
ARTISAN 零 SOFTレビュー:まとめ

これまでARTISAN 零 SOFTのレビューをしました。まとめると…
- マウスを操作している感覚を掴みやすい
- 止めやすく、トラッキングの邪魔をしない適度なクッション
- 滑り止めが強力でエイムに集中できる
- 湿気に強く、パフォーマンスが安定する
- 表面のザラツキは好みが分かれるかも…
- アームカバーとの相性が悪い
ARTISAN 零 SOFTはどんな動きもそつなくこなせる万能型マウスパッドです。
滑り以外にも、ステッチ加工や強力な滑り止め、高い湿気耐性など、FPSプレイヤーが求めているものを満遍なく備えています。
零 SOFTのデメリットは表面の質感で、特有のザラツキが気になる人がいるのも事実。アームカバーとの相性も悪く、強い引きずり感があります。
しかし、それらの弱点を補えるだけの使い勝手の良さ、品質の高さが零にはあります。
どんな動きにも対応できる万能マウスパッドを探していた人は、一度ARTISAN 零 SOFTを試してみてはいかがでしょうか。
以上ARTISAN 零 SOFTのレビューでした。最後までご覧いただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。