安定したエイム力を手に入れるためには「力を抜く」ことが大切だとされています。
しかし「試合になると、つい力が入ってしまう」という人も少なくありません。
そんな人は大きめのマウスを使ってみてはいかがでしょうか。
今回紹介するのは、大きめのエルゴノミクスマウス、Razer Deathadder V3 Proです。
DeathAdder V3 Proを使ってみた感想はこちら。
- エルゴ形状で、リラックスしてエイム出来る
- サイズが大きいから、指先での微調整は難しい
- 軽すぎないからエイムがぶれにくい
- ソールの滑りがスムーズ
それではDeathadder V3 Proのレビューを見ていきましょう。
DeathAdder V3 Proってどんなマウス?
まずはDeathAdder V3 Proの性能をチェックします。
スペックと付属品
サイズ | 128.0mm×68.0mm×44.0mm |
重量 | 63g(ブラック) 64g(ホワイト) |
センサー | FOCUS PRO 30K オプティカルセンサー |
DPI | 100~30,000DPI |
最大速度 | 750IPS |
最大加速度 | 70G |
ポーリングレート | 最大1,000hz HyperPolling Wireless Dongleを使用すると最大8,000hzまで対応 |
スイッチ | 第3世代オプティカルマウススイッチ |
バッテリー | 最大90時間 |
マウスソール | PTFE100% |
カラー | ブラック・ホワイト |
価格 | 23,880円 |

- ワイヤレスドングル
- USBアダプター
- USB Type A to C Speedflex cable
- グリップテープ
- マニュアル
※グリップテープは使ってしまったので、画像にはありません。
サイズ
- 全長:128.0mm
- 幅:68.0mm
- 高さ:44.0mm
DeathAdder V3 ProはLサイズに相当するマウスです。そのため、手の大きさが平均~大きめの人におすすめと言えるでしょう。
17.5cmと男性平均よりやや小さい僕が、かぶせ持ちで持って少し大きいと感じるサイズ感です。そのため、手が小さい人には合わないと思います。
重さ
DeathAdder V3 Proは64g、重すぎず軽すぎない重さです。実際にマウスを振っていても「重たい」と思ったことはありません。
50g台のマウスから乗り換えると違和感があるかもしれませんが、多くの人が問題なく使用できると思います。
クリック

- メイン:軽い、遊びがある
- サイド:軽い、少し遊びがある
- ホイール:軽い
- ホイールボタン:軽い
メインボタン
メインボタンの押し心地は軽いです。少し力を入れると、スッとスイッチが反応してくれます。
そのため、無駄な力を入れずにエイムすることが出来ます。
指を置いただけで反応するほど軽いわけでは無いので、誤爆の心配も少ないと思います。
ただ、軽めのスイッチなので、中指に力が入ってしまうという人は気をつけた方が良いかもしれませんね。
サイドボタン
サイドボタンはサイズが大きく、押し心地は軽め。親指が配置される場所にあるので、直感的に押すことが出来ます。
頻繁に使用するスキルを割り当てても問題ないでしょう。
また、サイドボタンの下側にもスペースが確保されているので、指先に干渉しづらいと感じました。
ホイール
DeathAdder V3 Proのホイールの回し心地は軽く、音も小さいです。
ホイールがゴム素材で覆われているので、指が滑りづらかったです。バニーホップなどでくるくる回す人でも扱いやすいと思います。
ホイールクリックは軽め。
さすがにメインボタンのような使用感ではありませんが、マップにピンを指すくらいなら、問題なく使えると思います。
コーティング

コーティングはサラサラしていて、グリップ力は低いです。
DeathAdder V3 Proはかぶせ持ち、つかみ持ち向けのマウスなので「グリップ力の低さ」が気になりづらいと思います。
しかし、「指先をしっかり固定させたい」「手汗で指が滑ってしまう」という人は付属のグリップテープで補強した方が良いと思います。
ポーリングレート

DeathAdder V3 Proは標準ではポーリングレート1,000hzまで対応しています。
HyperPolling Wireless Dongleもしくは、8kドングル同梱パッケージを購入することで、最大8,000hzにすることも可能。
「スペックで後れを取りたくない」という人は8k同梱版の購入をおすすめします。
ただ、高ポーリングレートにしても劇的にエイムが良くなるわけでは無いので、過度に期待するのはやめておいた方がいいかも…。
僕はいまいち違いが分からないので、1,000hzで使っています。
マウスソール

Deathadder V3 ProにはPTFE100%のソールが4枚貼られています。
滑りは速すぎず遅すぎずといった印象。ARTISAN 零 SOFTという柔らかいマウスパッドで使ってみましたが、引っ掛かりもありませんでした。
標準ソールとしては悪くないと思います。
DeathAdder V3 Proの形状
- クリック部:やや高い
- 中央:高い
- 後部:低い
- 傾斜:緩やか
DeathAdder V3 Proはマウス前方から中央にかけて、なだらかに高くなり、後部にかけてストンと落ちています。
クリック部、中央がやや高めに設計されているので、指を乗せたときに安定感があります。

後部は低く、手のひらの圧迫感が少なくなっています。これにより、かぶせ持ちの窮屈さを軽減しています。
サイドの形状は前方、中央までは真っ直ぐで、そこから外側に向かって広がっています。
親指と薬指、小指の付け根に適度にフィットし、手のひらを支えている感触を得ることが出来るでしょう。

全体的にかなり癖が少ないので、初めてのエルゴノミクスマウスとしても使いやすいと思います。
DeathAdder V3 Proと持ち方の相性
- かぶせ持ち:非常に相性が良い
- つかみ持ち:手の大きさによっては相性が良い
- つまみ持ち:相性は良くない
かぶせ持ち

DeathAdder V3 Proとかぶせ持ちの相性は良いです。
指をべたっとマウスに置いたときに、人差し指と中指がトップの傾斜にフィット。
サイドの緩やかな傾斜が薬指小指を支えてくれるので、マウスを握ったときに無駄な力が入りづらいです。
後部の当たりが弱いのは好みが分かれるかもしれませんが、手のひらの圧迫感が苦手という人にはピッタリの形状と言えるでしょう。
つかみ持ち

つかみ持ちは手の大きさによって相性が変わります。
手が大きい人には持ちやすいですが、平均~小さめの人には大きすぎる気がします。
また、エルゴノミクス形状なので、薬指小指が外側に追いやられてしまいます。
「指を立てて指先で操作したい」という人には合わないかもしれませんが、「指はマウスに乗せるだけ」なのであれば上手く扱えると思います。
つかみ持ちで使おうと思っている人は「手の大きさ」「持ち方」に気をつけてください。
つまみ持ち

DeathAdder V3 Proとつまみ持ちも相性は悪いです。
エルゴノミクス形状でつまみ持ちをすると、薬指小指が外側に追いやられるので、マウスのホールド感が損なわれてしまいます。
また、サイズが大きいので、手が大きくない限りは扱いにくく感じるでしょう。そのため、つまみ持ちの場合DeathAdder V3 Proを選ぶ必要はないと考えました。
DeathAdder V3 Proを使ってみた感想
リラックスしてエイム出来る

エイムをする時に視点がガタガタする・エイムが安定しないという悩みを持ったことはありませんか。
その悩みは、マウスを握る手に無駄な力が入っているせいかもしれません。
僕はDeathAdder V3 Proを使い、リラックスすることに意識を向けてから、エイムのブレが減り、安定感が増しました。
「指先で操作している感覚は少ないのに、なぜかエイムが当たる」そんな印象です。
僕にとっては指先での操作感よりもリラックスすることの方が大切だったようです。
指先での微調整は難しい

DeathAdder V3 Proは、手が少し小さい僕には指先での微調整が難しいように感じました。
太い鉛筆で文字を書いている感覚に近いです。そのため、手が小さいは慣れるまで繊細な操作が難しいかもしれません。
ただ、指先に力が入ると「エイムのブレ」に繋がるので、「力み癖を直しやすい」という意味ではサイズの大きさはメリットになると思いました。
タップ撃ち、バースト撃ちの切り替えがしやすい

DeathAdder V3 Proはタップ撃ち、バースト撃ちの切り替えがしやすかったです。
僕はVALORANTで遠距離の敵を狙う時に、バーストもしくはタップ撃ちをするのですが、タップ撃ちをしているつもりがバースト撃ちになってしまうというミスをしていました。
しかし、DeathAdder V3 Proを使っている時は、誤入力の頻度が減りました。
これが「リラックスできる形状」「クリック感」「遅延の少なさ」の、どの要因によってもたらされているかは分かりません。
ただDeathAdder V3 Proを使って誤入力が減ったのは確かです。
全ての人に同じことが言えるとは思いませんが、僕と同じように「遠距離の敵を狙う時に1発多く撃ってしまう」という人は試してみる価値があると思いました。
DeathAdder V3 Proの設定について
DeathAdder V3 ProはRazer Synapseを使うことで細かく設定を変えられます。
- ボタン割り当て
- DPI
- ポーリングレート
- リフトオフディスタンス
- ランディングディスタンス
- 電源モードの管理
それでは設定方法について、簡単に見ていきましょう。
Razer Synapseを起動したらDeathAdder V3 Proのアイコンをクリックします。

まずはボタン割り当てから。
ボタン割り当ては「カスタマイズ」で変更可能。変更したいボタンをクリックすると機能が出てきます。


DPI・ポーリングレートは「パフォーマンス」で設定します。
DPIは100~30,000まで50刻みで変更できます。
ポーリングレートは125・500・1,000に対応。
別売りの専用ドングルもしくは8kドングル同梱パッケージを購入すると、ポーリングレートを最大8,000hzまで上げられます。

「較正」ではリフトオフディスタンス・ランディングディスタンスを設定できます。
マウスの挙動がおかしい時は、較正を調整することで症状を改善できる場合があります。

パワーではスリープモードまでの時間と低電力モードの設定が出来ます。ワイヤレススリープはお好みで設定しましょう。
低電力モードはバッテリーが規定値以下になると、自動的にトラッキング速度と加速度を低減させる機能です。
ゲームには必要ない機能だと思うので、0をおすすめします。

DeathAdder V3 Proについてまとめると…

良いところ
- かぶせ持ち、つかみ持ちと相性が良い
- リラックスしてマウスを握れる
- クリックが軽く、押しやすい
- ソールの引っ掛かりが少ない
- 接続が安定している
気になるところ
- サイズが大きいので、平均以下の人には合わないかも
- つまみ持ちと相性が悪い
- 滑りやすいコーティング
こんなひとにおすすめ
- 大きめのエルゴノミクスマウスを探している
- かぶせ持ち
- リラックスしてマウスを握りたい
- クリック感は軽めが好み
- Razerが好き
DeathAdder V3 Proは「かぶせ持ち」「手の大きさが平均~大きめ」の人におすすめです。また、少し大きくても良いから、リラックスしてマウスを持ちたいという人にも合うと思います。
手のひらの当たり方が弱いのは好みが分かれるかもしれませんが、かなり無難な形状なので、多くの人が違和感なく持てるのではないでしょうか。
以上Razer DeathAdder V3 Proのレビューでした。最後まで見ていただきありがとうございました!