雑音を消して、音楽や作業に没頭したい
皆さんはどんなシーンでイヤホンを使っていますか。電車や自宅、学校など、さまざまな場面で使用すると思います。
そんなときに気になるのが、周囲の雑音。せっかく集中していたのに、周りの音のせいで気がそれてしまうことも少なくありません。
そこで使ってほしいアイテムがAirPods Pro 2です。

ノイズキャンセリングをオンにすると、雑音が「スッ」と無くなります。僕はAirPods Pro 2を使い始めてから、今まで以上に動画や音楽の世界に浸れるようになりました。
また、作業中の集中力も上がり、一石二鳥。もっと早く購入しておけば良かったなと思っています。
ただし、気になる点もいくつかありました。
この記事では「生活を一変させ得るイヤホン」AirPods Pro 2レビューをします。購入しようか迷っている、という人はぜひ最後まで見ていってください。
- 「あっ、静か」と言ってしまうほど強力な、ノイズキャンセリング
- 自然な会話が出来る、外音取り込み
- 音の遅延が少なく、動画に没頭できる
- 耳にピタッとフィットしてくれる
- タッチセンサーによる音量調整が「ちょこっと」便利
AirPods Pro 2の性能

まずはAirPods Pro2の性能を見ていきましょう。
チップ | H2チップ |
通信規格 | Bluetooth 5.3 |
ノイズキャンセリング | アクティブノイズキャンセリング 適応型オーディオ |
外音取り込み | |
空間オーディオ | |
バッテリー | 本体のみ最大6時間(ノイキャンあり) ケース込み最大30時間 |
充電方法 | USB-C MagSafe充電器 Qi規格充電器 |
操作方法 | 感圧センサー タッチコントロール |
耐水耐汗・防塵性能 | IP54等級 |
ケースのスピーカー機能 | |
価格 | ¥39,800 |
- AirPods Pro 2
- MagSafe充電ケース
- シリコン製イヤーチップ(XS、S、M、L)
- USB-Cケーブル
- マニュアル

AirPods Pro2の本体とケースはこちら。アップルらしいシンプルなデザインとなっています。

ケースにはスピーカーが内蔵されており、iphoneの「探す」アプリを使うことで音をならせます。自宅でなくしてしまったときも、見つけやすいのではないでしょうか。

側面にはストラップループがついています。

充電端子はUSB-C。MagSafe充電にも対応しています。初代AirPods Proよりも充電の選択肢が増えたのは嬉しいポイントですね。

イヤーピースはXS、S、M、Lの4種類。イヤーピースのサイズが合っていないと、耳の痛み、音質の低下の原因になります。耳の大きさに合わせて選びましょう。

AirPods Pro 2を使ってみた感想
「あっ、静か」と言ってしまうほど強力な、ノイズキャンセリング
AirPods Pro 2のノイズキャンセリングを使うと、雑音がかなり除去されます。
家でノイキャンをオンにして動画を見ていたところ、同居人が帰ってきたことに気づけませんでした。街中で音楽を聞いていると、車や自転車が近づいてきても反応できなくなるくらい、静かになります。
ノイキャンをオンにして車通りが多い場所を歩くときは、周囲の確認をいつも以上におこなった方が良いかもしれませんね。
そのためAirPods Pro 2は、
- 自宅で静かに作業したい
- 外でも音楽、動画にもっと没頭したい
という人にぜひ使って欲しいと思いました。
AirPods Pro 2はどんな音をカットしてくれるの?

では、AirPods Pro 2はどんな音をカットしてくれるのか。街中、ショッピングモールで検証してみました。
結果としては
低音のノイズは強力に除去してくれるけど、高音はそこそこ
といった印象です。
- 電車や車の「ゴー」という走行音
- ガヤガヤとした街の喧騒
- 人の声
- 車のクラクション
- 工事の「カンカン」という音
AirPods Pro 2は街の喧騒や電車の「ゴー」という走行音をカットしてくれます。
電車の中でノイキャンをオンにして音楽を聞くと、ノイズがほとんど気にならなくなりました。低音のノイズ除去は強力と言えるでしょう。
その反面、高音のノイズ除去はやや物足りないようにも感じました。
高音も音が小さくなるので、耳に響きにくくなります。しかし、ノイキャン単体では消しきれないので、高音が気になるときは音楽を一緒に聞く必要があるでしょう。
自然な会話が出来る「外音取り込み」「適応型オーディオ」
駅員さんやカフェの店員さんと、イヤホンをつけながら会話をしたことがある人も多いのではないでしょうか。ただ、毎回イヤホンを片耳だけ外して話を聞くのも、正直めんどうですよね。
そんなときに役立つのが、AirPods Pro 2の外音取り込み機能。カフェなどでよく会話をする人にはぜひ使って欲しいです。

AirPods Pro 2の外音取り込み機能には「自然」という言葉がマッチします。まるで耳に何もつけていないかのような聞こえ方。
実際にイヤホンを付けながら店員さんとお話をしたところ、スムーズに会話ができました。
会話が終わった後はイヤホンのボタンを長押しすることで、再びノイズキャンセリングの静寂に帰れます。
もし、外音取り込みとノイキャンの切り替えが手間だと思うのであれば、適応型オーディオをおすすめします。
外音取り込みとノイズキャンセリングを組み合わせたような機能。
適応型オーディオを使うと、外音取り込みを使っているような聞こえ方になります。
外音取り込みとの違いは、低音のノイズをある程度カットしてくれる点。必要な音は聞こえるけど、雑音だけカットしてくれます。
- 耳に付けっぱなしにしたい
- ノイキャンは弱くてもいいから、切り替えの手間を減らしたい
という人にピッタリの機能ではないでしょうか。
音質は最高ではないけど、悪いわけでもない
AirPods Pro 2の音質は「最高」ではありませんが、言われるほど悪いというわけではありません。
たしかに、4万円のイヤホンの音ではない、というのが正直な感想。WF1000X M5やAZ-100と聞き比べると、物足りないかもしれません。
しかし、AirPods Pro 2はどの音域もバランスがよく、聞き疲れしない音だと感じました。通勤や勉強といった日常使いで聞きやすいイヤホンだと言えるでしょう。

解像度も悪いわけではありません。僕が使っていた、COTSUBU for ASMRや初代AirPods Proと比べると、細かい音も聞き取りやすいです。
音質に強いこだわりがない人であれば、十分に満足できるのではないでしょうか。
音の遅延が少なく、動画を快適に視聴できる
AirPods Pro 2は遅延が抑えられているため、動画を快適に見れます。
ワイヤレスイヤホンを使っていて、口の動きと音声のずれが気になる、という経験をしたことはありませんか。
僕はパズドラをやったり動画を見たりするのですが、動きと音がずれていると、サービスに没頭できなくなってしまいます。以前使っていたWF1000X M3は遅延が気になり、すぐにメルカリに出品してしまいました。
AirPods Pro 2も遅延が0という訳ではありませんが、動画視聴であれば苦になりませんでした。
また、接続も安定しています。駅やショッピングモールといった混雑した場所でも、通信を気にすることなく使用できました。
耳にピタッとフィットするから外れない
ワイヤレスイヤホンが耳から外れそうになると、ヒヤッとしますよね。
AirPods Pro 2は耳にピタッとフィットしてくれるため、通勤や散歩のときに外れる心配が少ないです。
試しに、AirPods Pro 2をつけて軽いジョギングをしてみましたが、落ちてきませんでした。
ただ、上下の揺れが続くと少しずれるので、激しめの運動にはおすすめしません。
AirPods Pro 2を使うときは、通勤や散歩といった軽い運動に留めておきましょう。
タッチセンサーによる音量調整が「ちょこっと」便利
AirPods Pro 2はタッチセンサーを上下にスライドすると、音量を調整できます。この機能が「ちょこっと」便利。

皆さんはどんなシーンでイヤホンをしていますか。
僕は音楽と動画を見るときに使っているのですが「iphoneはポケットにしまったまま音だけ聞く」というシーンも少なくありません。
いつもは音量調整のためにポケットの中に手を入れて、手探りで音量ボタンを探していました。しかし、AirPods Pro 2はタッチセンサーで音量調整ができるので、このひと手間を減らせます。
この機能のおかげで「間違って電源ボタンを押し、動画を消してしまう」というミスが無くなりました。
ケースの細かい傷が気になるかも
AirPods Pro 2はケースについた細かい擦り傷が気になるかもしれません。
普段は気になりませんが、ふと光が当たると、「あっ傷ついてる」と思ってしまいます。
僕は初代AirPods Proで傷に慣れてしまったため、AirPods Pro2も裸のまま使っていますが、傷が気になる人はケースをつけた方が良いでしょう。
ケースから久しぶりに出すと、「AirPods Proって美しい」という新品を買った時の感動を思い出すことが出来ます。
初代AirPods Proとの違いは?

AirPods Pro | AirPods Pro 2 | |
チップ | H1チップ | H2チップ |
通信規格 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.3 |
ノイズキャンセリング | アクティブノイズキャンセリング | アクティブノイズキャンセリング 適応型オーディオ |
外音取り込み | ||
空間オーディオ | ||
バッテリー | 本体のみ最大4.5時間(ノイキャンあり) ケース込み最大24時間 | 本体のみ最大6時間(ノイキャンあり) ケース込み最大30時間 |
充電方法 | Lightning Qi規格充電 | USB-C MagSafe充電器 Qi規格充電器 |
操作方法 | 感圧センサー | 感圧センサー タッチコントロール |
防水耐汗・防塵性能 | IPX4(耐水・耐汗) | IP54等級(耐水・耐汗、防塵) |
ケースのスピーカー機能 |
初代AirPods Proと比較すると、AirPods Pro 2は各所にアップデートが見られます。とくに、ノイズキャンセリングと音質は明らかに向上したと思います。
初代AirPods Proも十分なノイズキャンセリング性能でしたが、AirPods Pro 2になることで、さらに低音のノイズが減りました。
また、人の声や工事の音といった高めの音も初代より抑えられていると思います。ただ、公式の「ノイキャン2倍」というのは言い過ぎかなとも。
音質は全体的な解像感が上がり、一つ一つの音がくっきり聞こえるようになりました。
初代は全体的に音の厚みが足りませんでした。しかし、AirPods Pro 2になってからは低音に厚みが増し、音がスカスカと感じることも無くなりました。
AirPods Pro 2は買うべき?
「いま」騒音に困っている、もっと作業に没頭したい、と思っているのであれば買ってもいい
というのが僕の結論。
ただし、買うべきか悩んでいる人は、「買う時期」や「他のイヤホンとの音質の差」、で購入するか判断しかねていると思います。そこで僕なりの考えをまとめました。
新作を待つ必要はないと思います
AirPods Proの発売周期を見てみると、約3年ごとに新作が発売しています。そのことを考えると、「2025年の秋まで購入を待ってもいいのでは?」と考えている人もいるでしょう。僕もそうでした。
しかし、僕は静かな環境を手に入れるために、「いま」AirPods Pro 2が欲しかった。そのため、2025年の春という遅いタイミングではありますが、購入に踏み切りました。
AirPods Pro 2を購入したことで、騒音が気にならなくなり、動画や作業に没頭できるようになりました。もし「いま」音に悩みを持っているなら、買う価値は十分にあると思います。
しかし、「新作のイヤホンを持っている」こと自体に価値を感じる人も少なくありません。そういった方は、新作のAirPods Proまで待っても良いかもしれませんね。
音質を最重要視するなら、他のイヤホンで良い
イヤホンに「最高の音質」を求めているのであれば、AirPods Pro 2を買う必要はないでしょう。購入前に店頭で何回も視聴をしましたが、WF-1000X M5やAZ-100の方が音質が良いと感じました。
しかし、AirPods Pro 2の良さは音質以外のところにあります。
- 強力なノイズキャンセリング
- 自然な外音取り込み
- 使いやすいタッチセンサー
- Appleデバイス間のシームレスな動作
上記のような機能が優秀なので、日常使いでのストレスが少ないです。
音質以上に、「利便性」に魅力を感じるのであれば、AirPods Pro 2をおすすめします。
AirPods Pro 2 レビュー:まとめ

今回はAirPods Pro 2のレビューをしました。まとめると…
- 「あっ、静か」と言ってしまうほど強力な、ノイズキャンセリング
- 自然な会話が出来る、外音取り込み
- 音の遅延が少なく、動画に没頭できる
- 耳にピタッとフィットしてくれる
- タッチセンサーによる音量調整が「ちょこっと」便利
AirPods Pro 2はノイキャンや外音取り込み、タッチセンサーがとても便利。今まで感じていたストレスが減り、日常使いには欠かせないイヤホンになってくれました。
音質は同価格帯のイヤホンには劣ります。しかし、音楽を楽しむには十分な性能。聞き疲れしにくい音なので、軽く音楽を聞く人には使いやすいイヤホンだと思います。
そのため、AirPods Pro 2はiphoneユーザーで、音質より利便性を重視している人にピッタリの商品と言えるでしょう。
周りの雑音を減らして作業に集中したい
という人はぜひ使ってみてください。
以上AirPods Pro 2のレビューでした。最後までご覧いただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。