マウスの持ち方は大きく分けて「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」の3種類があります。
この中でもつかみ持ちは「細かい操作のしやすさ」「安定感」のバランスがとても良いです。そのため、迷ったらつかみ持ち、と思わせてくれる持ち方と言えます。
この記事ではつかみ持ちのメリットとデメリット、マウスの選び方、おすすめのマウスについて詳しく解説します。「どんな人に向いてる?」「手が小さくても大丈夫?」など、つかみ持ちについて気になっている方は、ぜひ続きを見ていってください。
つかみ持ちとは
つかみ持ちとは、手のひらと指先がマウスに触れる持ち方です。


つかみ持ちでも、浅めのつかみ持ちと深めのつかみ持ちがあり、この2つは手のひらの触れる場所で呼び方が変わります。
「浅め」では指の関節付近がマウスに触れ、「深め」では手のひらの中央から手首付近がマウスに触れます。
優劣はあまりないので、自分が操作しやすいと思う方を使いましょう。


つかみ持ちのメリット
それではつかみ持ちのメリットを見ていきましょう。
細かいエイムがしやすい

つかみ持ちは指を曲げてマウスを握るので、細かい操作がしやすいです。文字を書くイメージをしてください。指を伸ばしているより、自然に曲げた方が字を書きやすいですよね。
FPSでも同じです。FPSでは上下左右に数ミリずれた敵にエイムを合わせる必要がありますが、つかみ持ちであれば問題なく対応できます。
安定感がある
つかみ持ちは「細かいエイムのしやすさ」に加えて、安定感もあります。つまみ持ちだと、指先しか触れないので不安定になりがちですが、つかみ持ちは指先と手のひらが接触するので操作が安定しやすいです。
実際につかみ持ちでFPSをプレイしてみると、「大まかにマウスを振って、細かくエイムをする」という一連の流れが安定するように感じました。
マウスの選択肢が多い

つかみ持ちはマウスの選択肢が非常に多いです。というのも、市場にある多くのゲーミングマウスが左右対称だから。サイズもS~Lサイズまで幅広くあります。
細かいこだわりを持ち始めると選択肢が限られてしまいますが、「少し違和感があっても慣れで何とかなる」という人には選択肢の多さが魅力的に感じると思います。
プロ選手の使用率が高い
つかみ持ちは多くのプロ選手が採用しています。そのため「プロ選手のプレイスタイルは?」と気になった時に参考にしやすいです。
例えば、VALORANTの選手(元プロ含む)では、「Laz」「Meiy」「GON」「Tenz」「Aspas」など、名だたるプレイヤーがつかみ持ちでプレイしています。※敬称略
エイム力で行き詰ったら、ぜひプロ選手の真似をしてみて下さい。エイム上達のヒントが隠されているかも…。
つかみ持ちのデメリット
特にないが、あえて言うなら器用貧乏
つかみ持ちは、安定感と操作性を両立した持ち方なので、明確な弱点はありません。
ただ、あえて欠点を挙げるなら、かぶせ持ちよりも安定感がなく、つまみ持ちよりも細かいエイムが難しいという、器用貧乏な点がデメリットになります。
つかみ持ちはこんな人におすすめ
- 指先で細かくエイムを調整したい
- 安定感もそこそこ欲しい
- いろいろなマウスを試してみたい
つかみ持ちのマウスの選び方
細かい操作を重視するなら、サイズは小さめがおすすめ

つかみ持ちは基本的に、手の大きさと同じサイズ感のマウスを選べば問題ありません。手の大きさが平均ならMサイズといった感じ。
しかし、「細かい操作のしやすさ」を重視する人には、やや小さめのサイズをおすすめします。これも文字を書くことと似ています。極太の油性ペンとシャーペンだと、シャーペンの方が持ちやすいと思います。
手の大きさ17.5cmの僕の場合、リラックスして持つときはM、指先の感覚を重視する時はSのように調整しています。

指を曲げる角度によって、サイドの傾斜を意識する
同じつかみ持ちでも、指を曲げる角度でマウスの持ちやすさが変わります。
指をしっかり曲げる人は「逆ハの字強め」「くびれ強め」のように、サイドの傾斜が急なマウスがフィットしやすいです。
逆ハの字とは、マウスの上部から底面に向かってマウスが細くなる形状。

くびれとはマウスの中央が細く、前後が広くなる形状。

反対に、指を少し伸ばす人は、サイドの傾斜が緩い方がフィットしやすいと思います。僕は指を伸ばすので、G PRO X SUPERLIGHTのような傾斜の少ないマウスが手に合いました。
無難にどんな持ち方にも合わせやすいのは、サイドの傾斜が緩いマウスです。
手のひらのフィット感を重視するなら「後部高め」


つかみ持ちは手のひらを接触させるのですが、この時に「どのくらい手のひらに当たって欲しいか」で後部の高さが変わってきます。
手のひらをしっかりつけて安定感を高めたい人は「後部高め」、手のひらの接触を抑えて、操作性を高めたい人は「後部やや低め」を選ぶと良いでしょう。
重さは「やや軽め」がおすすめ

つかみ持ちでは、マウスの重さはやや軽めがおすすめです。僕の感覚では70g~50gまでが使いやすいと感じました。
安定感を重視する人は70gくらい、疲れにくさ、細かい調整のしやすさを重視する人は60~50g台を選ぶと良いと思います。
とは言え、好みの重さがあると思うので、店頭で実際に触ってみて動かしやすいと思った重量のマウスを選びましょう。
つかみ持ちおすすめマウス5選
こちらではつかみ持ちおすすめマウスを5つ紹介します。先ほどの「マウスの選び方」を見ると、より内容を理解しやすいと思います。
各商品のリンクものせておくので、気になるマウスが合ったらチェックしてみて下さい。
※僕が使って「良いな」と思ったものを紹介しているので、ややお高めのマウスが並んでいます。ご了承ください。
Logicool G304


- サイズ:S
- 形状:左右対称
- 重さ:99g
- 接続方式:無線
- 価格:5,720円
G304はサイズが小さいので、手が小さい人におすすめのマウスです。男性平均より少し小さい僕の手にもスッポリ収まってくれます。
また、無線で5,000円台というコスパの良さも魅力の一つ。無線マウスに挑戦してみたいという人はぜひ試してみて下さい。ただ、99gと少し重ためな点には注意です。

ちなみに、有線でもいいからもっと安い方がいいという人には、G203もおすすめ。

ZOWIE ZAシリーズ


- サイズ:ZA11(L)、ZA12(M)、ZA13(S)
- 形状:左右対称
- 重さ:シリーズによって異なる
- 接続方式:Cシリーズ 有線、DWシリーズ 無線
- 価格:Cシリーズ6,980円、DWシリーズ24,800円
ZOWIE ZAは一部のつかみ持ちユーザーにとても人気なマウスです。後部がぼこっと盛り上がっているので、安定感が抜群。それに加えて、サイドが細いので細かいエイムの調整もしやすいです。
サイズはZA11(L)、ZA12(M)、ZA13(S)と自分の手の大きさに合わせて選べます。
有線で安めのマウスが欲しいという人はZA-Cシリーズ、最新スペックで無線が良いという人はZA-DWシリーズを選んでみて下さい。


AIM1 時雨


- サイズ:S
- 形状:左右対称
- 重さ:45g
- 接続方式:無線
- 価格:14,980円
AIM1 時雨はSサイズでコスパの良いマウスを探している人におすすめのマウス。
後部が高く幅が細いので、細かい調整と安定感を両立した使い心地。さらに重さ45gと、圧倒的に軽いです。
14,980円とお高めではありますが、最新スペック、無線、超軽量とFPS向けのマウスとしては申し分ない仕様となっています。

LAMZU MAYAシリーズ


- サイズ:S、M
- 形状:左右対称
- 重さ:S 45g、M 47g
- 接続方式:無線
- 価格:17,790円
LAMZU MAYAシリーズはどんな持ち方にも対応できる形状をしています。
後部低めで、手のひらに当たる感触が少なく、違和感を感じにくいです。またサイドは広めなのでリラックスしやすいです。
手の大きさによって「MAYA(Sサイズ)」と「MAYA X(Mサイズ)」を選べるのも嬉しいポイント。
コスパの良さ、軽量、無難な形状に魅力を感じる人は、ぜひ試してみて下さい。

Logicool G PRO X SUPERLIGHT


- サイズ:M
- 形状:左右対称
- 重さ:63g
- 接続方式:無線
- 価格:22,200円
G PRO X SUPERLIGHTは「Mサイズ、少し背が高い、少し幅が広い」という無難さを極めた形状をしています。どんな持ち方にも80点くらいで対応してくれるので、「迷ったらとりあえずこれ」と言えるマウスです。
僕も6年ほどG PROシリーズを使い続けていて、万能さでG PROにかなうマウスは未だに見つかっていません。
価格は22,200円と書いていますが、これは公式サイトの価格。Amazonだとセールで16,000円くらいで買えます。
下のリンクからチェックしてみて下さい。

まとめ
今回はつかみ持ちについての解説、おすすめのマウスを紹介しました。つかみ持ちは操作感と安定性を両立した持ち方なので、幅広いシチュエーションで活躍してくれます。
また、合いやすいマウスも多いのでマウス選びに困る心配も少ないです。
「マウスの持ち方どうしよう」と悩んでいる人は、つかみ持ちから初めて見るのも良いかもしれませんね。
以上でつかみ持ちの解説を終わります。最後まで見ていただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。