今回はLogicool G PRO X SUPERLIGHT 2 DEXのレビューをします。
G PRO DEXはRazer Deathadder V3 ProやZOWIE ECシリーズのような、一般的なエルゴノミクスマウスとは少し変わった形状をしていました。
使ってみた感想はこちら。
- 「かぶせ持ち」より「つかみ持ち」の方が持ちやすい
- 指先での操作性に長けている
- 持ち方によってはサイドボタンの位置が気になるかも
G PRO DEXは明確に他のマウスとの差別化がされているので、形状が気に入ったら唯一無二のマウスになるかも…。
それではG PRO X SUPERLIGHT 2 DEXについて詳しく見ていきましょう。
「G PRO DEXって買い?」「他のエルゴノミクスマウスとどう違うの?」など、G PRO DEXについて気になっている人は、要チェックですよ。

G PRO X SUPERLIGHT 2 DEXの性能をチェック
スペック
- サイズ:125.8×67.7×43.9mm
- 重さ:60g
- センサー:HERO 2
- スイッチ:LIGHTFORCE SWITCH(光学式)
- ポーリングレート:最大8,000hz(ワイヤレスのみ)
- バッテリー:1,000hzで最大95時間

- ワイヤレスレシーバー
- レシーバー延長アダプター
- USB Type A to C
- PTFEソール付きカバー
- グリップテープ
- クリーニングクロス
- マニュアル
ボタンとホイール

G PRO DEXのメインボタンにはLIGHTFORCE スイッチが採用されています。
押し心地は硬めですが、「硬すぎて使えない」というわけではありません。誤爆の心配も少なく、安心して使えると思います。
サイドボタンのサイズはやや小さめ。
スイッチは柔らかく、歯切れもいいです。ただ、遊びが多く「ふにゃっ」とした感触があるため、押し心地は好みが分かれると思います。
ホイールの回し心地は軽め。
コリコリとした回し心地で、「ホイールが途中で止まって誤爆する」ことも少ないでしょう。バニーホップなどでも問題なく使用できました。
ホイールボタンは軽めです。
マップにピンを指すなどの、味方とコミュニケーションをとるときに役立つかなと思います。
グリップ力

G PRO DEXはマットコーティングが施されています。
指を滑らせてみると、「さらっ」とした感触があるものの、若干の摩擦もあります。
僕は少し手汗をかくのですが、湿った状態だと適度な抵抗感が加わって使いやすいと思いました。
ただ、グリップ力が強いわけではないので、気になる人は付属のグリップテープを使いましょう。
マウスソール

マウスソールはPTFE100%。
滑りは速くもなく、遅くもないので多くの人が違和感なく扱えるでしょう。また、ソール付きのカバーを付けることで、滑りを遅くできます。
ただ、角が丸まっていないので、マウスパッドによっては引っ掛かりがあるかも。
G640やGigantus V2、G-SR-SEなどの表面がへこまないマウスパッドを使っている人は、問題なく使用できるでしょう。
ARTISAN 零 SOFTのような柔らかいマウスパッドを使うと、少し擦れているような感触がありました。
気になる人は他社のソールに張り替えてみてください。
G PRO X SUPERLIGHT 2 DEXでセンサーテストを実施
G PRO DEXでセンサーテストを行いました。検証環境はこちら。
- DPI:800
- ポーリングレート:4,000hz
- ゲーミングサーフェスモード:オン
- リフトオフディスタンス:中(初期設定のまま)
- WALLHACK SP-004
- Logicool G640
- ZOWIE G-SR-SE
- ARTISAN 零 SOFT
- ARTISAN 雷電 SOFT
- Razer Gigantus V2
検証結果はこちらです。点と線が重なっていれば問題なく動作しています。






G PRO X SUPERLIGHT 2 DEXの形状
- トップ:高い、傾斜は緩やか
- 左サイド:くびれ強め
- 右サイド:クリック部分はほぼ真っ直ぐ、後部に向かってグッと広がる
- 後部:低めだが、丸みを帯びているためフィット感あり








DeathAdder V3 Proと比較すると…
G PRO DEXの競合製品として思い浮かぶのが、Deathadder V3 Proなのではないでしょうか。
そこでこの章では、G PRO DEXとDeathadder V3 Proの形状を比較しました。
G PRO DEXとDeathadder V3 Proを比較すると、大きな違いが2つ。
それが、
- 先端から後部にかけての広がり方
- マウス後部の丸み
この2点です。
底面から見てみると、Deathadder V3 Proは先端がやや広め、後方に向かって緩やかに広がっています。それに対して、G PRO DEXは先端が細く、後方に向かって急激に広がっています。

そのため、マウスを持ったときに、よりリラックスできるのはDeathadder V3 Proだと思いました。
一方でG PRO DEXは指先での操作性に長けています。
マウス後部の作りは、Deathadder V3 Proがやや平坦なのに対して、G PRO DEXは丸みを帯びています。

手のひら全体のフィット感が強いのはG PRO DEXと言えるでしょう。
Deathadder V3 Proはゆとりがあるため、圧迫感が少ない形状となっています。
G PRO X SUPERLIGHT 2 DEXと持ち方の相性
- かぶせ持ち:相性がいい
- つかみ持ち:非常に相性がいい
- つまみ持ち:相性がやや悪い
かぶせ持ち


G PRO DEXとかぶせ持ちの相性は良いです。
左サイドとトップの形状が、親指から中指まで優しくフィットしてくれます。また後部が盛り上がっているので、手のひらの安定感も十分。
相性を「非常に良い」としなかったのは、右サイドの形状のためです。
先端がストンと落ちているので、薬指の先が少し浮いてしまいます。指を内側に丸めることでフィットさせられますが、完全にリラックスすることは出来ませんでした。
そのため、「多少指先が浮いてても気にならない」「手のひらのフィット感が欲しい」という人には相性が良いと感じました。
つかみ持ち


G PRO DEXはエルゴノミクスマウスですが、つかみ持ちと最も相性が良いと感じました。
マウスの先端が通常のG PROのように平坦になっているので、薬指に違和感がほとんどありません。
まるで左右対称マウスを握っているような感触。それでいて、小指を乗せるスペースは確保されているため、力を抜きやすいです。
「左右対称マウスと非対称マウスの良いとこ取り」をしたような操作感だと思ったので、相性は非常に良いと判断しました。
つまみ持ち


G PRO DEXとつまみ持ちの相性は良くありません。
先端が細いので、薬指が外側に追いやられることも無く、親指と挟んでマウスを握れます。
しかし、小指はそうはいかず、違和感が生まれてしまいます。
また、親指に当たるカーブが強く持つ位置を制限されてしまうのも、つまみ持ちだと少しマイナスに働いてしまうように感じました。
G PRO X SUPERLIGHT 2 DEXの良かったところ
- 指先でマウスを操作しやすい
- 他のエルゴノミクスマウスと形状が被っていない
指先でマウスを操作しやすい
G PRO DEXは「指先での細かいエイムの調整」がやりやすいと感じました。
エルゴノミクスマウスはリラックスできる反面、指先で操作している感覚が少ないと思っています。
G PRO DEXは先端が細くなっているので、他のエルゴノミクスマウスよりもマウスを指で挟んでいる感触が強く、中遠距離の敵にエイムを合わせやすかったです。
また、エイムがずれた後の微調整もしやすいと思いました。
エルゴノミクスマウスを使っていて、「細かい調整がやりにくい」という人には、扱いやすいマウスと言えるでしょう。
他のエルゴノミクスマウスと形状が被ってない
エルゴノミクスマウスって似たり寄ったりの製品が多いですよね。
細かい違いはあるけど、差別化が難しいというか…。
そんな中、G PRO DEXは他とは被っていない形状をしています。
そのため、G PRO DEXの形状が気に入った人には替えが効かないマウスになると思いました。
G703がいまだに人気なのも「被っている商品が少ない」のが理由の1つ。
「エルゴノミクスマウスを試したことがあるけど、なんかしっくりこなかった」という人も試してみる価値があると思いました。ぜひ店舗で触ってみてください!
G PRO X SUPERLIGHT 2 DEXの気になるところ
- かぶせ持ちの「安定感」がもの足りない…
- 持ち方によってはサイドボタンの位置が気になるかも
かぶせ持ちの「安定感」がもの足りない…
G PRO DEXはマウスの前方が左右対称マウスのような形状をしています。
そのため、かぶせ持ちをしたときに薬指、小指の第一関節が浮いてしまいました。
その結果、他のエルゴノミクスマウスと比べて安定感が少しもの足りないと思いました。
決して持ちにくいわけではありませんが、「指先までリラックスさせたい」という人は、「Razer Deathadder V3 Pro」や「ZOWIE ECシリーズ」を選んだ方が良いかもしれませんね。
持ち方によっては、サイドボタンの位置が気になるかも
G PRO DEXはサイドボタンの位置が少し前目にあります。
そのため、「マウスを浅めに握る」「手が小さい」という人は、奥側のサイドボタンが若干押しにくいと感じるかも。
手の大きさが17.5cmの僕が持つとこんな感じ。
届かないことも無いけど、「もう少し後ろにあると嬉しかったなー」と思いました。

ただ、深めにつかみ持ちをした時はピッタリでした。持ち方によって押しやすさが変わるので、そこは注意した方が良いかもしれませんね。
G PRO X SUPERLIGHT 2 DEXはこんな人におすすめ

- かぶせ持ち、つかみ持ち
- 親指と薬指でマウスを挟んでいる感触が欲しい
- 指先での操作性を高めたい
- 手の大きさは平均~大きめ
- 一般的なエルゴノミクスマウスだとなんかしっくりこない
- エルゴノミクスマウスが好きで、新しい持ち心地に出会いたい
こんな人たちにG PRO DEXはおすすめだと思いました。
「形状が被っていない、それでいて癖も少ない」これだけで選ぶ価値が生まれます。
もし、つかみ持ちでエルゴノミクスマウスを使っていて、「もうちょっと動かしやすかったらなー」なんて思っていたら、G PRO DEXを試してみても良いかもしれませんね。
以上、Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2 DEXのレビューでした。

最後まで見ていただき、ありがとうございました!質問があれば「X」にてお待ちしております。