「マウスが滑って、エイムが敵から通り過ぎてしまう」
滑りの良いマウスパッドを使うとフリック・トラッキング問わず、マウスを動か過ぎてしまう人は少なくありません。
僕もその内の1人です。
Artisan 零を使うと直感的に操作した時に、マウスを動かし過ぎてしまうことがありました。
そんな悩みを持つ人におすすめしたいのが、ARTISAN 99式 SOFTです。
99式 SOFTを使った感想はこちら。
- マウスの動きを制御しやすい
- 滑り止めが強力でゲームに集中できる
- マウスを振っても腕がチクチクしない
- アームカバーとの相性は悪い
- エイムの切り返しが難しい
99式 SOFTは滑りが遅く、「QCK+やGigantus V2だとエイムを動かし過ぎてしまう」という人でも扱いやすい操作感だと思いました。
この記事では、ゲーミングマウスパッドを30枚以上持っている僕が、ARTISAN 99式について詳しくレビューします。
99式の性能が気になる人はぜひ最後まで見ていってください。
ARTISAN 99式の性能

サイズ | L:420mm×330mm XL:490mm×420mm XXL:500mm×490mm |
厚さ | MID:3mm SOFT・XSOFT:4mm |
滑り止め | ポロン |
ステッチ加工 | |
カラー | ブラック・グレー・抹茶 |
公式価格 | L:¥5,500+送料 XL:¥6,160+送料 XXL:¥7,260+送料 |
表面の質感
ARTISAN 99式は吸水速乾糸と撚糸(ねんし)の組み合わせで、湿気耐性を高めています。
肌触りはサラサラ。腕を大きく動かす「ローセンシ」でも快適に使用できるでしょう。

滑りの速さ
99式はコントロールタイプのマウスパッド。
同じコントロールタイプのG-SR IIやGigantus V2、QCK+よりも滑りが遅いと感じました。
ARTISANの中でも滑りが最も遅く、「零」よりもマウスのコントロール性能が高いと言えます。
そのため、
- フリックエイム
- 大きなトラッキングエイム
といった「精度重視の動き」が得意なマウスパッドとなっています。
柔らかさ
柔らかさはMID・SOFT・XSOFTの3種類。今回紹介するのはSOFTです。
SOFTは適度な反発力があり、フリック・トラッキングの両方をそつなくこなしてくれます。
ARTISAN内で硬さを比較すると以下のようになります。
零 SOFT≧99式 SOFT>飛燕 SOFT
「零からの乗りかえ」を考えている人でも違和感なく移行できるでしょう。

「クッションの選び方」が気になる人はこちらの記事をチェック。

ステッチ加工
縁にはステッチ加工が施されています。
表面より低く縫われているため、腕の引きずりやマウスのガタツキを感じさせません。

滑り止め
ベースの素材にはPoron(ポロン)を採用。
Poronはうねりが少なく防滑性の高い素材です。集中を妨げる要素を取り除いた高品質なベース素材と言えるでしょう。

ARTISAN 99式の良いところ
マウスの動きをコントロールしやすい

ARTISAN 99式 SOFTは滑りが遅いマウスパッド。QCK+やGigantus V2よりも遅く旧G-SRよりも速いと感じました。
コントロール性能が高いため、マウスの動きを抑制しやすいです。フリック時に力を入れるとエイムがビタっと止まる感触があります。
トラッキングエイム時に「マウスが滑ってしまい安定してエイムを合わせられない」という悩みがある人にも99式はおすすめです。
また、「コントロールタイプ」聞くと、トラッキング系のゲームには向かないように思う人が多いですが、そうではありません。
僕はAPEX、OVERWATCHでもARTISAN 99式を使う機会があります。確かに細かい切り返しは難しいですが、
- 一方向に動く敵に対してのトラッキング
- 大きくエイムがずれてしまった時のフリック
以上のようなシーンでは、エイムの正確性が増し、スコアが安定するようになりました。
単発系の武器を好んで使う人や、よりエイムの精度を高めたいという人にはおすすめのマウスパッドと言えるでしょう。
滑り止めが強力で、ゲームに集中できる
ARTISAN 99式のベースには「ポロン」という素材が採用されています。
うねりが少なく、防滑性に優れているので、集中を逸らされずゲームに没頭出来ます。
特にローセンシの方でマウスを振り回す人は恩恵を受けやすいです。

僕のVALORANTの感度はDPI800、ゲーム内0.23、振り向き35cmとローセンシです。そのため、視点移動やフラッシュ避けでマウスを振り回します。
そんな時でもARTISAN 99式であれば、マウスパッドが全くずれません。
マウスパッドがずれないので、マウスを振ってからすぐ敵にエイムを合わせる時も操作が安定します。
滑り止めが弱い商品だと、マウスを振るたびに少しづつマウスパッドが動いてしまいます。
99式はそんなストレスから解放されたい人におすすめのマウスパッドだと思いました。
マウスを振っても腕がチクチクしない
ARTISANと言えば「ザラザラの表面」という印象を持っている人も多いでしょう。
僕も零、飛燕を使っていたので、99式も同じなんだろうなと思っていました。
しかし、99式はザラザラ感がかなり抑えられています。
全くザラザラしないわけではありませんが、零や飛燕のようなチクチク感は少ないです。
99式はアームカバーとの相性が悪いので、素肌でも使いやすい表面というのはありがたかったです。
ARTISAN 99式の気になるところ
エイムの切り返しが難しい

99式はエイムの切り返しが難しいです。
マウスを止めると「ピタッ」という感触が手に伝わります。そのため、敵が細かく動くとマウスの抵抗感が強くなり、エイムが難しくなってしまいます。
もし感度が高く細かい動作が多い人は、マウスの動かし方に工夫を凝らす必要があると感じました。
アームカバーが使えない

99式で一番気になったのは「アームカバーとの相性」です。
僕が持っているCW-Xというアームカバーを使うと、腕が全く動かなくなります。
頑張れば腕を動かせますが、繊細な操作が求められるFPSには全くおすすめ出来ない使用感です。
そのため、99式は素肌での使用をおすすめします。
ARTISAN 99式とARTISAN 零の違い

99式 | 零 | |
サイズ | 490mm×420mm | 490mm×420mm |
厚さ | 4mm | 4mm |
滑り | 低速 | 中速 |
滑り止め | ポロン | ポロン |
ステッチ加工 | ||
カラー | ブラック グレー 抹茶 | ブラック 橙 |
公式価格 | ¥6,160+送料 | ¥5,500+送料 |
- G640やG-SR SEのようなバランスタイプが好き
- あらゆる動作に満遍なく対応したい
- QCK+やGigantus V2のようなコントロールタイプが好き
- 滑りが遅くても良いから精度重視
- マウスの止め感を強くしたい
99式と零の違いは主に3つ
- 滑り
- 表面のテクスチャー
- カラー
滑りの違い
滑りは99式がコントロールタイプ、零がバランスタイプ。零の方が滑りが一段階速いです。
零は様々なプレイスタイルに対応でき、苦手な動作が無い万能マウスパッドとなっています。
99式はストッピング性能が高いマウスパッドです。マウスのコントロール感が強く、安定した操作がしやすいです。
表面のテクスチャーの違い
表面のテクスチャーは
- 零が「ザラザラ」
- 99式が「サラサラ」
肌触りが良いのは99式だと思います。零は独特のザラツキがあり、腕を動かすと引きずり感があります。
それに対して99式は、零よりもザラツキが抑えられています。G-SR SEのようなサラサラ感ではありませんが、零と比べると扱いやすくなっています。
ただし、アームカバーとの相性は99式の方が悪いです。
零も引きずり感が強く、相性が良いとは言えませんが、99式は更に悪いです。普段アームカバーを使用される方は気を付けてください。

カラーの違い
カラーは99式が「ブラック・グレー・抹茶」、零が「ブラック・橙」となっています。
色は完全に好みなので、使っていてテンションが上がる方を選びましょう。


その他の機能は同じくらい高性能です。
マウスパッドとしてこれ以上は無いと思わせてくれる性能をしているので、上記の3つを考慮して自分にあった方を選択しましょう。
零のレビューはこちらから。

まとめ

今回はARTISAN 99式のレビューをしました。まとめると…
- マウスの動きを制御しやすい
- 滑り止めが強力でゲームに集中できる
- マウスを振っても腕がチクチクしない
- アームカバーとの相性は悪い
- エイムの切り返しが難しい
99式はコントロール性能が高く、精度の高いマウス操作が出来ます。
「エイムを動かし過ぎてしまう」という悩みを持った人におすすめしたいマウスパッドです。
また、滑り止めが弱くてマウスパッドがずれる、ステッチ加工が高くて腕が擦れるなどの、集中を妨げる要素がほとんどありません。
値段はお高めですが、プロ選手が使うのも納得のマウスパッドです。
- マウスを動かし過ぎてしまう
- エイムの精度を高めたい
- 高品質なコントロール系マウスパッドを探している
という人は一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
以上ARTISAN 99式のレビューでした。最後までご覧いただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。