Artisanのマウスパッドって種類が多すぎてどれを選べばいいか分からないですよね…。
この記事では現行のArtisan製マウスパッド全6種を使っている僕が、Artisanのマウスパッドの滑り、硬さについて詳しく解説します。
- ちょうどArtisanのマウスパッドを買おうと思っていた
- 選び方を教えて欲しい
という人は、ぜひ参考にしてください。
※生産が終わってしまった「紫電改」「ハヤテ甲」については今回の解説では触れていません。
Artisanを選ぶ理由
「そもそも、何でArtisanはこんなにも人気なの?」
Artisanのマウスパッドを買ったことがない人はこう疑問に思うでしょう。Artisanのマウスパッドが選ばれる理由は以下の3点にあります。
- 個性的な表面
- 選べる中間層
- 品質の高さ
個性的な表面

Artisanの現行のラインナップは6種類、それぞれ滑りや表面の質感がかなり違います。
- コントロール系が好きだから99式
- トラッキングを滑らかにしたいから飛燕
以上のように、自分好みのマウスパッドを選ぶことができます。
また、Artisanのマウスパッドは「ザラっ」とした手触りの商品が多いのも特徴。このザラザラ感、一見デメリットのように見えますが、そこには大きなメリットも。
- 滑りが軽い
- マウスを動かしている感触が手に伝わる
- 湿気に強い
こういった特性は、従来の布製マウスパッドには無い操作感と言えるでしょう。
選べる中間層(硬さ)

ArtisanのマウスパッドはMID、SOFT、XSOFTから好きな中間層(硬さ)を選ぶことができます。
- MID:硬い
- SOFT:柔らかい
- XSOFT:とても柔らかい
同じ表面でも硬度との組み合わせで操作感が大きく変わるので、自分好みのものを選んでみてください。
品質の高さ

Artisanの品質が優れている点は3つ。
- 強力な滑り止め
- 表面のフラットさ
- 高精度のステッチ加工
強力な滑り止め、表面のフラットさはエイムの乱れを最小限に抑えるために必要な機能です。Artisanの滑り止めはとても強力で、振り向き30cmの僕がマウスを振り回してもズレる気配はありませんでした。
ステッチ加工はマウスパッドのほつれを防いでくれます。また表面よりも少し低くなっているので、腕の擦れ少ないのも特徴の一つです。
比較表
| 滑りの速さ | 表面の硬さ | 表面のザラツキ | |
| 99式 | 遅い | 柔らかい | 弱い |
| 零 | 中速 | 柔らかい | 強い |
| キ83 | 中速 | やや硬い | やや強い |
| 疾風乙 | 速い | 硬い | やや強い |
| 飛燕 | とても速い | 硬い | 非常に強い |
| 雷電 | かなり速い | 柔らかい | 弱い |
ここで一つ補足です。
この表を見たときに、滑りの速さは皆さん分かると思います。しかし、
表面の硬さって何?MID、SOFT、XSOFTとは何か違うの?
と思われる方も多いと思います。実は同じ中間層を選んでも表面の硬さによって沈み込みが変わります。例えば、飛燕 SOFTと零 SOFTでは、明らかに零 SOFTの方が柔らかいです。
すでにArtisanを使っていて、別のArtisanのマウスパッドに乗り換える人は気をつけた方が良いと思います。
それぞれの使用感
この章では、Artisanのマウスパッドの使用感を簡単にまとめました。それぞれの項目ごとに記事のリンクも貼っておきます。気になるマウスパッドがあればぜひチェックしてください。
99式

- Artisanの中で滑りが最も遅い
- Razer Gigantus V2やZOWIE G-SR IIよりもやや遅め
- フリックと相性が良い
- 表面のザラツキが抑えられており、サラサラとした肌触り
- アームカバーとの相性は悪い
Artisanの中で滑りが最も遅いのが99式。
99式はコントロール性能が高く、表面の摩擦だけでマウスを止めやすいです。Razer Gigantus V2やZOWIE G-SR IIなどの標準的なコントロールタイプより少し遅いと感じました。
- マウスを動かし過ぎてしまう
- スピード感は要らない
- ビタっとエイムを合わせたい
という人には99式が合っているでしょう。
また、ザラザラな表面が多いArtisanでは珍しいサラサラ系。アームカバーとの相性は悪いですが、チクチク感が少ないのはメリットと言えます。
正直軽快さはありませんが、ツルツル滑る感触が苦手な人は99式を試してみてください。

零

- 99式より速く飛燕より遅い
- Logicool G640やZOWIE G-SR-SEに近いスピード
- 苦手な動作がなく、さまざまなシーンに対応できる
- Artisanの中で一番無難な操作感
- 表面のザラツキは強い
- アームカバーとの相性は悪い
Artisanの中で滑りと止めのバランスが最も取れているのが零。
バランスタイプの中ではやや軽めの操作性で、マウスを細かく動かしたときの詰まった感触が少ないです。また、表面のザラツキのおかげでマウスを止めやすいと思いました。
零は苦手な動作が少ないためどんなシーンにも対応できます。僕も現在メインマウスパッドとして零 MIDを使っていますが、フリック、トラッキング、マイクロフリック、どの操作もそつなくこなしてくれました。
初めてArtisanに挑戦するけど、どれを買ったらいいか分からない
という人も少なくないと思いますが、そんな悩みを持っている人は零から始めることをおすすめします。ただし、表面はザラザラしているので、チクチク感が気になる人は気をつけてください。

キ83

- 零以上、ハヤテ乙以下のスピード
- 縦はヌルヌル、横はザラザラ動く
- 大きく動かすと滑りが速く、細かく動かすと滑りが遅くなる
- 表面のザラツキはやや強い
キ83は「マウスの動かし方」で滑りが大きく変わるマウスパッド。大きく動かしたときはハヤテ乙より少し遅い滑りになり、細かく動かしたときは零のような滑りになります。
また縦横の滑りの差が非常に大きく、縦はヌルヌル、横はザラザラとなっています。そのため、フリックは止めやすく、リコイルは滑らかにという別々の特性を1つのマウスパッドで味わえました。
ただ、癖はかなり強いため人を選ぶマウスパッドと言えます。個人的には苦手でしたが、上記で話した「滑りの変化」に魅力を感じる人はキ83に挑戦してみてください。

疾風(ハヤテ)乙

- 零、キ83より速く、飛燕より少し遅い
- スピードタイプでありながら、止めやすい
- 表面のザラツキはやや強い
- アームカバーとの相性はやや良い
「速めのマウスパッドが欲しいけど、速すぎるのはちょっと…」という人におすすめしたいのがハヤテ乙です。同じスピードタイプの飛燕と比べると、ハヤテ乙の方が抵抗感が強く、エイムを制御しやすいです。
軽快さだけを求めるなら飛燕や雷電をおすすめしますが、そこにフリックのしやすさもプラスしたいなら疾風乙が合っているでしょう。僕はバランスタイプが好きなのですが、疾風乙はギリギリ使えると思いました。
とは言え、99式や零と比べるとかなり速いので、あくまでもスピードを重視しつつコントロール性も少し欲しいという人におすすめです。

飛燕

- G640のような「バランスタイプ」よりも滑りが一段階速い
- トラッキングエイムと相性が良い
- 表面のザラツキは非常に強く、操作している感触がしっかり手に伝わる
- 肌触りはかなり悪い
- アームカバーとの相性は悪い
飛燕は布製マウスパッドにありがちな「しっとりとした感触」が少なく、滑りがとても軽やか。かなりキレのある操作感となっています。
- スピード感重視
- 滑り出しを軽くしたい
- 湿気に強いマウスパッドが欲しい
という人には、飛燕はかなりおすすめです。
ただし、止め性能は低くなっています。飛燕のレビューで「滑って止まる」という意見をよく目にしますが、個人的にはかなり滑りやすいマウスパッドだと思いました。Valorantだと正直扱いにくかったです。
その反面、フリックの精度があまり重要じゃないApexではスムーズにエイムを合わせることが出来ました。精度より滑らかさ重視の人はぜひ飛燕を試してみてください。

雷電

- 今回紹介する中では最も滑りが速い
- フリックは難しいが、トラッキングや細かいエイムの調整が得意
- 表面のザラツキは弱く、なめらかな手触り
- アームカバーとの相性は良い
雷電は滑走速度がとても速いです。トラッキングの滑らかさは随一と言えます。
飛燕やハヤテ乙は表面にザラツキがあり止めやすさも少し確保されていました。しかし、雷電はサラサラ系なのでその抵抗感が無く、手の動きをマウスにそのまま反映してくれます。
しかし、布製なのでガラス程ツルツル滑るわけではありませんでした。
僕は雷電 SOFTを持っているのですが、ガラスより明らかにマウスの動きを制御しやすかったです。Apexにハマっていた時に雷電、疾風乙、飛燕、SP-004を使い比べていたのですが、個人的には雷電が一番トラッキングしやすいと思いました。
また、雷電は飛燕、疾風乙より表面の素材が柔らかいので沈み込みの影響も受けやすいです。「止め」が心配な方は、SOFTかXSOFTを選んだ方がいいでしょう。

中間層(硬さ)の違いと操作感

マウスパッドは滑走面が同じでも、中間層によって使用感が大きく変わります。
文字を書くときの感覚をイメージしてみて下さい。下敷きを使って文字を書くとサラサラとした書き心地になり、下敷きを使わないとズルズル引きずるような書き心地になります。
マウスパッドもその感覚と似ています。
詳しくは以下の通りです。
MID
- 厚さ3mm
- クッションが硬い
- 3種類の中で滑りが最も速い
- 手の動きをそのままマウスに伝えやすい
- 沈み込みによる滑りの変化が小さいため、トラッキングに向いている
- SOFT、XSOFTに比べて滑り止めの性能がやや低い
- 表面の特性のみを体験したいひとにおすすめ
SOFT
- 厚さ4mm
- クッションが柔らかい
- 3種類の中で中間の滑り
- ややフリック寄りだが、トラッキングもこなせる適度な硬さ
- 癖が少ないので、初めてArtisanのマウスパッドを選ぶ人にもおすすめ
XSOFT
- 厚さ4mm
- クッションが非常に柔らかい
- 3種類の中で滑りが最も遅い
- 沈み込みによる滑りの変化が大きく、マウスを止めやすい
- 手の余計なブレを抑えてくれる
- 力を入れると、マウスソールの引きずり感が気になるかも
Artisanのマウスパッドの選び方
あくまで「個人的な意見」なので、参考程度に見てください。プレイスタイルが確立している人は、ゲームを問わず自分に合ったマウスパッドを選びましょう。
フリック系のゲームには「零」「99式」がおすすめ

「VALORANT」や「PUGB」のようなフリックメインのゲームでは精密な操作が求められます。滑走速度は中速もしくは低速を選びましょう。Artisanでは零、99式が当てはまります。
- 零はこんな人におすすめ
-
- 様々なシーンをバランスよくこなしたい
- 細かく動かしたときの軽さを求めている
- 重たい滑りはあまり好きじゃない
- 99式はこんな人におすすめ
-
- ビタっとフリックを合わせたい
- マウスの無駄な動きを制御して欲しい
- ツルツル滑るのがどうしても苦手
ただ、フリック系のゲームでも速めのマウスパッドを使いたい人もいるでしょう。エイムをビタ止めするより、フリック後の微調整を重視する人などが当てはまると思います。そういった方は、「キ83」「ハヤテ乙」も選択肢に入ります。
この2つであれば、スピードに寄りつつも止めやすさも残されているので、フリックメインのゲームでも扱いやすいと思います。
トラッキング系のゲームには「飛燕」「ハヤテ乙」がおすすめ

「APEX LEGENDS」などのトラッキング系のゲームは、操作感の軽いマウスパッドと相性が良いです。
Artisanでは飛燕、疾風乙が当てはまります。
飛燕と疾風乙は速いながらも表面のザラツキのおかげで、止めやすさも少しだけ残っています。「トラッキングだけでなく、フリックの精度もある程度維持したい」という人でも使いやすいと思います。
- 止めやすい方がいい→疾風乙
- できるだけスピード感を重視したい→飛燕
更に滑りを強化したい人には雷電をおすすめします。雷電は飛燕などに比べて表面のザラツキが無く、より抵抗の少ない使用感となっています。
中間層の選び方
初めてゲーミングマウスパッドを買う人にはSOFTをおすすめします。
2枚目のマウスパッドにArtisanを選ぶ人は、今使っているマウスパッドの硬さに近いものを選ぶと違和感が少ないと思います。G640やGigantus V2ならMIDが近いです。ただ、止めやすさを重視するならSOFTがおすすめです。
すでに同じスピード感のマウスパッドを何枚か別のマウスパッドを持っている人は、改めてそのマウスパッドを使い比べてみてください。
そして、同じタイプの滑りのマウスパッドを比較して、
- ツルツル滑って操作しにくい
- 滑り出しや切り返しが重く感じる
などの違和感に気づければ、そこから自分の好みを特定できると思います。
まとめ

今回はArtisanのマウスパッドの特性と選び方について詳しく解説しました。Artisanのマウスパッドを選ぶときは、今使っているマウスパッドに対して「どんな滑りを求めているか」を考えると、失敗しづらいです。
この記事の内容を参考に、自分に合ったARTISANのマウスパッドを見つけてみてください。
迷ってしまってどうしても選べない
という人には零 SOFTを試して欲しいです。フリック・トラッキングのバランスがとても良く、かなり扱いやすいですよ。
以上でこの記事はお終いです。最後まで見ていただきありがとうございました!少しでも参考になれば幸いです。
