スピードとバランスの狭間:ARTISAN ハヤテ乙 V2 SOFTレビュー

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「滑りの速いマウスパッドを使いたいけど、速すぎると細かい調整がしにくい」

こう思っている人は少なくありません。

僕もスピード系マウスパッド「ARTISAN 飛燕」に挑戦してみたものの、「もう少しマイクロフリックがしやすかったら」と感じていました。

そんな悩みを持つあなたにおすすめしたいのがARTISAN ハヤテ乙

ハヤテ乙を使ってみると、スピード系の軽い操作感でありながら、ザラツキのおかげでマウスを制御しやすい、という感想を抱きました。

そのため「バランス寄りのスピードタイプのマウスパッドを探していた」という人にピッタリの操作感といえるでしょう。

この記事では、マウスパッドを30枚以上購入した僕が、ハヤテ乙について詳しくレビューします。

また、ARTISANの人気商品「零」「飛燕」との比較もしています。
ハヤテ乙を買おうと思っているけど、「零」「飛燕」も気になるという人はぜひ参考にしてください。

それではハヤテ乙 V2のレビューを見ていきましょう。

  • 滑りは速いけど、ツルツル滑らないから操作が安定する
  • 湿気、静電気に耐性がある
  • マウスパッドがずれないから、ゲームに集中できる
  • 滑走面より低くステッチ加工が施されている
  • アームカバーとの相性も悪くない
タップできる目次

ARTISAN ハヤテ乙 V2の性能

ハヤテ乙のスペック表

サイズM:31cm×24cm
L:42cm×33cm
XL:49cm×42cm
XXL:50cm×49cm
厚さMID:3mm
SOFT・XSOFT:4mm
滑りの速さバランス寄りのスピードタイプ
ふちの処理ステッチ加工
滑り止めPORON(ポロン)
カラーブラック
ワインレッド
価格M:¥4,620
L:¥6,380
XL:¥7,480
XXL:¥8,690

サイズと巻き癖

ハヤテ乙はフラットパッケージに梱包されています。
巻き癖がないので、開封直後から快適に使用できます。

ARTISAN ハヤテ乙 V2はフラットパッケージに梱包されている。

サイズはM・L・XL・XXLの4種類。

  • M:31cm×24cm
  • L:42cm×33cm
  • XL:49cm×42cm
  • XXL:50cm×49cm

FPSプレイヤーであれば、XL、XXLがおすすめ。
サイズが小さいと、マウス操作が制限されてしまいます

ザラザラとした表面

ハヤテ乙はジャガード織がされおり、表面に凹凸があります。
そのため、肌触りは「ザラザラ」。腕を素早くうごかすと、じんじんするような感触を覚えます。

ただ、飛燕ほどのざらざらではないので、多くの人は慣れで解決できるでしょう。

ARTISAN ハヤテ乙の肌触りは「ザラザラ」です。
肌触りはザラザラ
ARTISAN ハヤテ乙の表面を拡大した画像。ジャガード織がされている。
ジャガード織がされおり、立体感がある

ハヤテ乙はクッションがやや硬め

ハヤテ乙は「SOFT」でも、クッションがやや硬め。
零 SOFTと比べると沈み込みが少なく、操作の安定性が高いです。

厚さは

  • MIDが3mm
  • SOFT・XSOFTが4mm

となっています。

「どれを選べばいいか分からない」という人は以下の内容を参考にしてくだい。

中間層の選び方
  • MID:滑り重視、G640やQCKのような沈み込みが無いマウスパッドに慣れてい
  • SOFT:バランス、G-SR-SE、陽炎のような適度な沈み込みが好き
  • XSOFT:止め重視、とにかく柔らかいマウスパッドを使ってみたい

迷ったら、バランスに優れたSOFTをおすすめします。

滑りはバランス寄りのスピードタイプ

滑りはバランス寄りのスピードタイプ。

「Logicool G640」や「ARTISAN 零」より速く、「ARTISAN 飛燕」よりやや遅いといった印象です。
マウスを動かしたときのしっとりとした感触はなく、軽快なマウス操作ができます。

また、ジャガード織のおかげか、スピードタイプにありがちな「ツルっと滑る感触」が抑えられているように感じました。

湿気、静電気に耐性がある

ハヤテ乙は湿気に影響されにくいです。

多くのマウスパッドを使ってきましたが、ハヤテ乙は滑りの変化が少なく、扱いやすいと思いました。
高温多湿な地域でも使いやすいマウスパッドと言えるでしょう。

晴れの日に比べると滑りが少し鈍くなるので注意。

また、ハヤテ乙には帯電加工が施されているため、静電気によるマウスソールの張りつきが少ないです。

「ソールがマウスパッドに張り付いて、マウスが動かしにくい」と思ったことはありませんか。
僕はG PRO X SUPERLIGHT 2を使っているときに、ソールの張りつきを感じていました。

しかし、ハヤテ乙は通常の布製マウスパッドよりもソールの張りつきが抑えられ、軽快な操作感を維持しやすいです

滑走面より低く縫われたステッチ加工

ハヤテ乙にはステッチ加工が施されています。

滑走面よりの低く縫われているので、「腕の擦れ」「マウスのガタツキ」が発生しにくいです

ARTISAN ハヤテ乙 V2のステッチ加工。滑走面より低く縫われている。

滑り止めの性能は強力

滑り止めには「PORON」というウレタン素材が採用されており、吸着力は非常に強力。

一度机におくとゲーム中にマウスを振ってもズレることはありませんでした。
振り向き30cmの僕がマウスを振り回しても問題なかったので、多くの人は快適に使用できるでしょう。

ARTISAN ハヤテ乙 V2の滑り止め。PORONという素材が使われており、グリップ力が高い。

アームカバーとの相性は悪くない

ハヤテ乙とアームカバー(CW-X)との相性は悪くありません。
引きずるような感触が少しありますが、ゲーム中に気になるほどではないです。

OVERWATCHで激しい視点移動が必要なシーンでも問題ありませんでした。
ただし、腕に力をいれると引きずり感が強くなります。腕エイムをする人は気をつけて下さい。

ARTISAN ハヤテ乙とアームカバー。相性は悪くない。

センサーテストの結果は良好

「MouseTester」によるセンサーテストも行いました。使用したマウスは以下の通りです。

  • G PRO X SUPERLIGHT 2
  • G203
  • Deathadder V3 Pro
  • Viper V3 Pro

全体的に綺麗な波形となっています。多くのマウスで問題なく使用できるでしょう。

ARTISAN ハヤテ乙 V2を使ってみた感想

苦手な動作が少なく、いろいろなシーンに対応できる

「速いマウスパッドだと、精密な操作がしにくい」

コントロールタイプが好きな僕は、バランスもしくはスピードタイプのマウスパッドを使う際に、いつもこう思っていました。

飛燕を試したとき、細かいエイムに慣れるまでに、時間がかかったのを今でも覚えています。

しかし、ハヤテ乙には

  • スピードタイプの飛燕より滑りが少し遅い
  • ザラツキのおかげで、マウスを動かしている感触を掴みやすい

という特徴があります。

スピードタイプにありがちな「ツルツル滑る感触」が抑えられており、軽快な滑りながらも精密な動作がしやすいです。

実際にOVERWATCH 2で使用したところ、大きな視点移動から、マイクロフリックまでスムーズに行えました。

左右に動く敵に対する、細かいトラッキングのような「エイムのスピードが切り替わるシーン」でも、もたつきを感じず、思ったようにマウスが動いてくれます

唯一苦手だと感じたのは、大きなフリック。

クロスヘアから大きく外れた敵に対しては、マウスをピタッと止められないと感じました。

ただ、そういったシーンも「丁寧な視点移動」と「敵の位置の予測」をすれば、ある程度カバーできます。
そのため、スピードタイプながらも、様々なシーンに対応できるマウスパッドだと思いました。

滑りの速いマウスパッドに挑戦してみたいけど、「フリックのしやすさ」も捨てたくない、という人はハヤテ乙を試してみてはいかがでしょうか。

滑り止めが「とっても」強力

「マウスパッドがずれてゲームに集中できない」

どれだけ滑りが好みでも、マウスパッドがずれてしまうと思ったようなエイムはできません。

ハヤテ乙のベース素材には「PORON」という素材が使われており、滑り止めの性能が非常に強力。
この滑り止めがあるから、ARTISANを選んでいると言っても過言ではありません。

振り向き30cmの僕が腕をぶんぶん振り回しても、全くずれませんでした

今までハヤテ乙以外にも、ARTISANのマウスパッドを6枚試しましたが、滑り止めに悩まされたことはないです。

唯一MIDを使ったときに「SOFT・XSOFTと比べると、吸着力が弱い」と感じましたが、ゲーム中にずれることはありませんでした。

マウスパッドの滑り止めが弱く、ストレスに感じている」という人はARTISANのマウスパッドを試してみてください。世界が変わりますよ。

腕を動かしやすい

ハヤテ乙は表面がザラザラしていますが、腕が動かしやすいと思いました。
素肌はもちろんのこと、アームカバーを使用してもスムーズに腕を動かすことができます。

ARTISANのマウスパッドはアームカバーとの相性が悪く、腕を動かしにくい」と思っている人も多いのでは?

僕も零や飛燕、99式ではアームカバーを使えなかったので、「ハヤテ乙も同じだろうな」と思っていました。

しかし、ハヤテ乙はいい意味で予想を裏切ってくれました。
わずかな引きずり感はあるものの、上下左右ともに腕がスムーズに動いてくれます

さすがに、G-SR-SEやG640のようなスムーズさではないので、腕エイムを多用する人は違和感があるかもしれません。

しかし、OVERWATCH 2のような視点移動が激しいゲームでも使えたので、多少の引きずり感は気にならないという人は問題なく使用できるでしょう。

ハヤテ乙を買ったら、ぜひアームカバーも一緒に使ってみてください。

ハヤテ乙と「飛燕」「零」を比較

ARTISANのマウスパッドを買うときに、「種類が多く、どれを選べばいいかわからない」と思う人も少なくありません。
とくに、人気の商品「飛燕」「零」と悩んでいるのではないでしょうか。

そこでこの章では、「ハヤテ乙」と「飛燕」、「零」の比較をしました。
購入前の参考にしてみてください。

ハヤテ乙飛燕
サイズ49cm×42cm49cm×42cm49cm×42cm
厚さ4mm4mm4mm
クッション性やや硬い硬い柔らかい
滑りの速さバランス寄りのスピードスピードバランス
ステッチ加工
滑り止めPORONPORONPORON
カラーブラック
ワインレッド
ブラック
ワインレッド
ブラック
価格¥7,480¥5,500¥5,500
サイズ「XL」中間層「SOFT」での比較
滑りの速さ

飛燕≧ハヤテ乙>零

それぞれの特徴

零 SOFT
  • 滑りはバランスタイプ
  • クッションは柔らかめ
  • アームカバーとの相性は悪い
  • どのゲームもそつなくこなす、万能系マウスパッド
飛燕 SOFT
  • 滑りはスピードタイプ
  • クッションは硬め
  • アームカバーとの相性は悪い
  • フリック全般が難しい
  • トラッキング系のゲームと相性が良い
ハヤテ乙 SOFT
  • 滑りはバランス寄りのスピードタイプ
  • クッションはやや硬め
  • アームカバーとの相性はやや良い
  • 大きなフリックは難しい
  • トラッキング系のゲームと相性が良いが、フリック系のゲームもいける

ハヤテ乙は「飛燕と零を9対1で混ぜた」ような質感。
飛燕のような速さを残しつつ、零のような肌触り、フィードバックがあります

公式サイトによるとハヤテ乙の方が速いとされていますが、実際に使ってみると、飛燕の方が少し速いと思いました。

飛燕は表面が硬いためか、マウスを止める時にツルっと滑るような感触があります。
しかし、ハヤテ乙は飛燕に比べるとザラツキが抑えられているため、ツルっと滑る感触が少ないように感じました。

ただ、この違いは「飛燕の方が若干速いかな?」くらいのものなので、マウスの動かし方や、感度によって感じ方が変わるかもしれません。

操作性が悪くならない範囲で、できるだけ滑りの速いマウスパッドを使いたい」という人にはハヤテ乙は有力な候補になるでしょう。

まとめ

今回はARTISAN ハヤテ乙 V2のレビューをしました。

ハヤテ乙 V2はバランス寄りのスピードタイプのマウスパッド。
表面のザラザラ感が適度な摩擦を生み、「軽快な操作ができるけど、止めやすさも損なわれていない操作感」を演出しています。

零や99式ほどの止め感はありませんが、滑走速度に比べると、止めやすいマウスパッドといえるでしょう。

また、ハヤテ乙は

  • 強力な滑り止め
  • 静電気による張りつきの少なさ
  • 滑走面より低く縫われたステッチ加工

など、ARTISANらしい高品質さも兼ね備えています。

そのため、

  • やや速めのマウスパッドが好きだけど、止め感も損ないたくない
  • ARTISANの高い品質を体験したい

という人に、ハヤテ乙はピッタリのマウスパッドとなっています。
「あっ、自分に合ってるかも」と思った方は、ハヤテ乙をチェックしてみてください。

以上ARTISAN ハヤテ乙 V2のレビューでした。最後までご覧いただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。

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