「スムーズなトラッキングエイムをしたい」
「指先の動きをしっかりマウスに伝えたい」
こう思っている人におすすめしたいのが、スピードタイプのマウスパッド。その中でも、今回はARTISAN 雷電 SOFTを紹介します。

雷電 SOFTは滑りが非常に速いです。
しかし、クッションが柔らかいので、コントロール感も少しだけ残っています。絶妙な操作性のマウスパッドといえるでしょう。
「ハードタイプだと、表面が硬くてまったく止まらなかった」という人でも、扱いやすいのではないでしょうか。
ただし、フリックが得意というわけではないので、そこは要注意です。
それではARTISAN 雷電 SOFTのレビューを見ていきましょう。
「雷電の使用感が気になっていた」「これから購入しようと思っている」というひとは、ぜひ最後まで見ていってください。
ARTISAN 雷電 SOFTの性能
サイズ | M:31cm×24cm L:42cm×33cm XL:49cm×42cm XXL:50cm×49cm |
厚さ | MID:3mm SOFT:4mm XSOFT:4mm |
滑りの速さ | スピード |
肌触り | サラサラ |
ステッチ加工 | |
滑り止め | PORON |
カラー | コーヒーブラウン オレンジ(橙) |
価格 | M:¥3,630 L:¥4,400 XL:¥5,500 XXL:¥7,040 |
サイズとカラー
- M:31cm×24cm
- L:42cm×33cm
- XL:49cm×42cm
- XXL:50cm×49cm
- コーヒーブラウン
- オレンジ(橙)
サイズはM・L・XL・XXL4種類。FPSをプレイするなら、XLもしくはXXLをおすすめします。
FPSではミドル~ローセンシにする人は多いです。
しかし、マウスパッドのサイズが小さいと思ったようにマウスを動かせなくなってしまいます。
自分のプレイの幅を広げるためにも、大きめのマウスパッドを選びましょう。
カラーはコーヒーブラウンとオレンジ。今回購入したのはコーヒーブラウンです。
パッと見ると黒ですが、他のマウスパッドと比べるとその違いがわかります。

巻き癖はない

雷電はフラットパッケージに梱包されているため、巻き癖がありません。
巻き癖が付いていると、マウスを大きく動かしたときに、ストレスになってしまいますよね。
雷電であればその心配は無用、開封してすぐ快適につかえます。
サラサラの肌触り

雷電の表面はさらさらしていて、肌触りがとてもいいです。素肌で腕を動かしても、チクチク感がありません。
今までARTISANのマウスパッドを使っていて、「腕の擦れ感が気になっていた」という人も少なくないでしょう。
雷電はそんな人でも扱いやすいマウスパッドとなっています。
滑りは非常に速い
雷電は布製マウスパッドとしては滑走速度が非常に速いです。同じくARTISANから出ている、「飛燕」よりも速いように感じました。
初動から大きなトラッキングまで、スムーズにマウスを動かせます。
布製マウスパッドらしい柔らかくサラッとした感触がありながらも、もたつきがほとんどありません。
実際に使ってみても、手の動きがそのまま反映されているような、なめらかな滑りだと感じました。

そのため雷電は、
- トラッキング
- エイムのずれの修正
が得意なマウスパッドといえるでしょう。
一方で、フリックエイムの難易度は非常に高いです。
飛燕やハヤテ乙は速いながらも、表面のザラツキによってマウスを制御しやすかったのですが、雷電はそうではありません。
滑らかな表面をしているので、手に伝わるフィードバックが少ないです。
そのため、フリックエイムをするには、精密なマウスコントロールが求められるでしょう。
もしくは敵の位置をしっかり予測して、あらかじめ的確な視点移動をしておく必要があります。
「スピードタイプのマウスパッドが好み」、「視点移動やマウスコントロールに自信がある」という人は雷電を試してみてはいかがでしょうか。
VALORANTでは使えるの?
雷電は一部のVALORANTプレイヤーからも、関心を寄せられているマウスパッドです。
かつてZETA DIVISIONのLaz選手が使っていたこともあり、「雷電に挑戦してみたい」と思っている人も少なくないでしょう。
しかし、雷電とVALORANTの相性はあまり良くありません。
雷電はスピードが非常に速いマウスパッド。そのため、フリックエイムをしたときに、マウスをピタッと止めにくいです。
もしVALORANTで雷電を使うのであれば、いつも以上に視点移動に気をつけてプレイしてみてください。
「トラッキングのなめらかさ」、「ずれたエイムの微調整」は雷電の得意分野です。
プリエイムの精度を高め、フリックの距離を縮めるほど、雷電の良さを発揮できるはず。
いずれにしても、フリックメインのVALORANTでは、雷電の使用難易度は高いといえるでしょう。
雷電のクッションは柔らかい

雷電 SOFTはクッションが柔らかく、指で押すと「プニっ」と表面が沈み込みます。
マウスを動かす際も、沈み込みによる滑りの変化を体感できるでしょう。
他のマウスパッドと比べると、「G-SR-SE」や「AIM1 陽炎」より柔らかく、「ARTISAN 零」や「ARTISAN 99式」と似た柔らかさとなっています。
中間層の選び方
ARTISANのマウスパッドを購入するときに、みんなが必ず悩むのが中間層(クッションの硬さ)です。
「商品は選べたけど、中間層をどれにすればいいか分からない」と思い、結局買わなかったという人は多いのではないでしょうか。
そこで、僕なりの中間層の選び方をまとめました。自分のプレイスタイルに合わせて選んでみてください。
- スピード重視
- 沈み込みによる滑りの変化が苦手
- Gigantus V2やG640のような硬いマウスパッドに慣れている
- バランス
- とくにこだわりが無い
- フリックもトラッキングも、そつなくこなしたい
- G-SR-SEや陽炎のような少し柔らかめのマウスパッドが好み
- コントロール重視
- 沈み込みをしっかり感じたい
- 「力み」によるマウスのブレをマウスパッドに制御してほしい
- とにかく柔らかいマウスパッドを使ってみたい
雷電ならSOFTかXSOFTをおすすめします
雷電は滑りが非常に速いです。そのため、「止め感」を補うためにも中間層は柔らかめのものをおすすめします。
僕はSOFTを購入しましたが、スピードが速いわりには、柔らかさのおかげでマウスを制御しやすいと思いました。
しかし、
- 沈み込みによる滑りの変化が苦手
- 滑りの速さをとことん極めたい
という人にはMIDをおすすめします。
ステッチ加工

雷電にはステッチ加工が施されています。
滑走面より低く縫われているため、「腕の擦れ」や「マウスのガタツキ」を感じませんでした。
グリップ力は非常に高い

雷電には「PORON」という素材が使われており、グリップ力が非常に強力。
振り向き30cmの僕がマウスを振り回しても微動だにしませんでした。多くの人は問題なく使用できるはず。
ARTISANのマウスパッドは「MID」だけ吸着力が弱いという弱点があります。
グリップ力が心配なひとは、SOFTもしくはXSOFTを選んだ方がいいでしょう。
アームカバー(CW-X)との相性

雷電はアームカバー(CW-X)との相性が良いです。
「ARTISANのマウスパッドはアームカバーとの相性が悪い」と思っていましたが、雷電はスムーズに腕を動かせます。
素肌よりの滑らかに動いてくれるため、雷電を使うさいは、ぜひアームカバーを使ってみてください。
腕エイムの感覚が変わるため、ローセンシの人は気をつけましょう。
センサーテスト
「雷電はセンサーを正常に読み取れないって聞いたけど…」
こう思っている人は少なくありません。僕もむかし雷電の購入を検討していましたが、この情報を見て、違うマウスパッドを選んだ経験があります。
そこで今回はエントリー、ミドル、ハイエンドのマウスを使用して、センサーテストを実施しました。
- G203(エントリー)
- ZA13-C(ミドル)
- G PRO X SUPERLIGHT 2(ハイエンド)
- Viper V3 Pro(ハイエンド)
結果はこちら、今回使用したマウスでは異常は見られませんでした。




実際にゲームでも使用しましたが、センサー飛びは発生しませんでした。多くのマウスで問題なく使用できるでしょう。
ARTISAN 雷電 SOFTを使ってみた感想
ARTISANとは思えないサラッとした肌触り
「ARTISANといえばザラザラとした表面」と思っている人もいるのではないでしょうか。僕がそうでした。
しかし、雷電はキメが細かくサラッとしています。まるで畳を極限までなめらかにしたような感触です。
サラサラ系マウスパッドの代表、G-SR-SEよりはザラっとしていますが、零や飛燕と比べると格段に使いやすくなっています。
素肌でも使いやすい雷電ですが、個人的にはアームカバーとの相性がいいのが嬉しかったです。
アームカバーを使えるので、腕の汗に左右されずゲームをプレイできます。
肌ざわりの良いマウスパッドを探していた人は雷電を試してみてはいかがでしょうか。
思っていたより扱いやすい
雷電は布製マウスパッドの中でも最高峰に速いと聞いていたので、購入前はちゃんと扱えるか心配でした。
しかし、実際に使ってみると思っていたよりも扱いやすくて驚きました。
今回購入したのは雷電 SOFT。
表面が柔らかく滑走中に沈み込みがあるので、わずかな止め感も残されています。
そのため、ハードタイプのような「制御できない滑り」ではないと感じました。
ただし、フリックが得意というわけでないので、そこは注意しましょう。
グリップ力が高く、ゲームに集中できる
「マウスパッドがずれてゲームに集中できない」
せっかく自分好みの滑りのマウスパッドを見つけたのに、ゲーム中にマウスパッドがずれてしまっては残念ですよね。
ARTISANのマウスパッドは滑り止めが非常に強力。この滑り止めがあるから、僕はARTISANを選んでいます。
ローセンシで腕を振りまわしたときに、滑り止めが弱いとマウスパッドがずれてしまいます。
しかし、ARTISANのマウスパッドを使っていて、滑り止めが気になったことは一度もありません。
マウスパッドのずれに悩んでいるひとはARTISANのマウスパッドを試してみてください。
雷電と他のARTISAN製マウスパッドを比較

ARTISAN 雷電を購入される方には、「他のARTISAN製マウスパッドからの乗りかえ」を考えている人もいるのではないでしょうか。
そこでこの章では、同じスピードタイプのハヤテ乙、飛燕との比較を行いました。ぜひ購入前の参考にしてください。
それぞれの特徴
雷電 | ハヤテ乙 | 飛燕 | |
サイズ | 49cm×42cm | 49cm×42cm | 49cm×42cm |
厚さ | 4mm | 4mm | 4mm |
滑りの速さ | 非常に速い | 速い | 速い |
手触り | サラサラ | ややザラザラ | ザラザラ |
クッション性 | 柔らかい | 硬い | 硬い |
アームカバーとの相性 | 良い | やや良い | 悪い |
カラー | コーヒーブラウン オレンジ(橙) | ワインレッド ブラック | ワインレッド ブラック |
価格 | ¥5,500 | ¥7,480 | ¥5,500 |
雷電>飛燕≧ハヤテ乙
雷電>ハヤテ乙≧飛燕
雷電>ハヤテ乙>飛燕
ハヤテ乙、飛燕と比べると、雷電は滑りが少し速いです。
飛燕、ハヤテ乙は表面のザラツキでマウスの動きを制御していましたが、雷電にはそれがありません。
「滑らかな操作ができる」というメリットがありますが、「表面の摩擦だけではマウスを止めにくい」というデメリットもあります。
一方で、雷電はハヤテ乙と飛燕よりもクッションが柔らかいです。そのため、「沈み込みによる止め」を体感しやすいです。
柔らかいマウスパッドの方が操作しやすい、という人は雷電の操作性が合うかもしれません。
それぞれ特性が異なるので、やりたいプレイスタイルに合わせて選んでみてください。


ARTISAN 雷電はどんな人におすすめ?

「雷電の性能は分かったけど、どんな人におすすめなの?」
と思われている方のために、僕なりに「こんな人には雷電がおすすめ」というものをまとめました。
- チクチクしないマウスパッドが好き
- G640やG-SR-SEの滑らかさは好きだけど、滑りが物足りない
- 指先の細かい動作をマウスに反映させたい
- 品質の高さも重視している
- アームカバーを使う
以上の内容に当てはまる人には、雷電をおすすめします。
雷電はコントロールタイプのような「ピタッ」と止まる操作感ではありません。ビタビタのフリックエイムを目指している人は気をつけましょう。
しかし、雷電は「トラッキング」や「細かいエイムの調整」がしやすいです。
抵抗感があまりないので、「手の動きをそのまま反映させたい」という人は雷電を使ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回はARTISAN 雷電 SOFTのレビューをしました。いかがでしたか?
雷電はなめらかな肌触りのスピードタイプのマウスパッド。
滑りが速いので、フリックエイムは苦手ですが、「エイムの微調整」「スムーズなトラッキング」は得意だと感じました。
「ハードタイプだとクッション性がなさすぎて、思ったようにマウスを操作できなかった」という人にはぜひ使って欲しいマウスパッドです。
品質に関しては、ARTISAN以上のものは無いと思っています。
「滑り止め」や「ステッチ加工」にこだわりがある人でも満足できるのではないでしょうか。
以上ARTISAN 雷電 SOFTのレビューでした。最後までご覧いただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。