「滑って止まるマウスパッドが欲しい」
FPSプレイヤーなら一度はこんな風に思ったことがあるのではないでしょうか。
そんなあなたにおすすめしたいのがARTISAN 零 SOFTです。
ARTISAN 零 SOFTを実際に使ってみた感想は…
- マウスを操作している感覚を掴みやすい
- どんなゲームに対応できる中程度の滑走速度
- 止めやすく、トラッキングの邪魔をしない適度なクッション性
- 滑り止めが強力でエイムに集中できる
- 湿気に強く、パフォーマンスが安定する
この記事ではそんな万能マウスパッド「ARTISAN 零 SOFT」について詳しく解説していきます。
「自分に合っているか心配」「どんな滑りか気になる」という人は、ぜひ最後まで見ていってください。
ARTISAN 零 SOFTの性能
まずはARTISAN 零 SOFTの性能を見ていきましょう。
サイズ | 490mm×420mm |
厚さ | 4mm |
速さ | 6/10 |
止めやすさ | 6/10 |
滑り止め性能 | 10/10 |
縁の処理 | ステッチ加工 |
カラー | ブラック・橙(オレンジ) |
価格 | 5,500円+送料 |
表面の質感

ARTISAN 零の表面には細かな凹凸があり、腕を動かすとザラザラとした感触が伝わります。
滑りの速さ
- 初動:軽め
- トラッキング:中速
- 止め:やや止めやすい
ARTISAN 零はバランスタイプのマウスパッドです。
滑りの速さは中速で、フリック、トラッキング問わず扱えます。他のマウスパッドと比較すると、SteelSeries QCK+やZOWIE-G-SR-SEよりも速く、Logicool G640よりも遅いと感じました。
零の特徴は、バランスタイプでありながら、初動が軽めという点。
マウスを細かく動かしたときに、ヌルッとした重たさが少ないので、力を抜いて操作することができます。
また、表面の摩擦と程よいクッションがあるので、止め感も損なわれていません。
クッション性

ARTISANのマウスパッドは中間層の硬さがMID・SOFT・XSOFTの3種類に分かれています。
この中でも、SOFTは一番癖の少ない使用感でした。
表面を押すとプニっと沈む感触がありますが、適度な反発力もあります。
ストッピング性能を上げつつも、トラッキングエイムの邪魔をしない硬さと言えるでしょう。
適度にマウスの動きを制御してくれるので、「沈み過ぎるのは嫌だけど、手のブレも抑えて欲しい」という人にちょうどいい操作感だと思います。
エッジの処理
縁にはステッチ加工が施されています。
滑走面より低く縫われているので、腕の擦れがが少なく、マウスを端まで動かしてもガタツキを感じません。

滑り止め
ARTISANのマウスパッドは、滑り止めが非常に強力です。
今までマウスパッドを30枚以上購入してきましたが、トップクラスのグリップ力だと感じました。
ベースにはウレタン素材「PORON」を採用。
裏面を見ると細かな吸盤構造になっていて、マウスパッドのずれを防いでくれます。
振り向き30cmの僕がマウスをぶんぶん振り回しても、全くずれませんでした。

カラー
カラーはブラックと橙。
橙の方がブラックよりも少しだけ速いですが、この違いはわずかだと感じました。慣れればどちらも同じように扱えるでしょう。

アームカバーと相性

- CW-X
- REJECT アームカバー
- Pulsar ES eSports Arm Sleeve
ARTISAN 零とアームカバーの相性は悪いです。
今回3種類のアームカバーを使いましたが、どれも強い引っ掛かりを感じました。零を使うときは、素肌での使用をおすすめします。
センサーテスト
ARTISAN 零でセンサーテストを実施。使用したマウスは以下の通りです。
- Logicool G PRO X SUPERLGHT 2
- Logicool G203
- Razer Viper V3 Pro
- Razer Deathadder V3 Pro
- ZOWIE ZA13-C
- LAMZU MAYA X
※点と線が重なっていれば問題なく動作しています。






今回の検証ではすべて問題なく動作しました。
実際にゲーム中にもセンサー飛びが発生したことはありません。
湿気耐性
布製マウスパッドの弱点は湿気に弱いこと。湿度が高いとマウスパッドの滑りが遅くなってしまいます。
零 SOFTは湿気に強く、大きな滑りの変化を防いでくれます。「滑りが遅くなって別の商品みたいになる」といった変化は感じませんでした。
ハード系のように全く滑りが変わらないわけではありませんが、布製マウスパッドの中ではかなり湿気耐性があると言えるでしょう。
湿気によるパフォーマンスのブレを減らしたい人は、零を試してみてはいかがでしょうか。
ARTISAN 零 SOFTを使ってみた感想
マウスを操作している感覚を掴みやすい

零 SOFTはマウスを動かした時に、サーッという摩擦が手に伝わってきます。
まるでシャーペンでノートに文字を書くような感触。
マウスを操作している感覚を掴みやすく、エイムの制御がしやすいです。
この特性と、中速の滑りが組み合わさることで、どんな動きにも対応できる万能さを生み出しています。
実際にOverwatchで使ってみましたが、遠距離の精密なフリックから近距離のトラッキングまで、違和感なく行うことが出来ました。
「そこそこ滑ってそこそこ止まる」マウスパッドを探している人には、ピッタリの操作感と言えるでしょう。
ARTISAN 零の硬さはどれを選べばいい?

ARTISANのマウスパッドには中間層が3種類あります。
初めてARTISANのマウスパッドを買う人は、どれを買えばいいか分からないと思います。
選び方を簡単にまとめると…
- MID:滑りの一貫性を重視、G640やQCK、Gigantus V2のような硬いマウスパッドに慣れている
- SOFT:万能、適度な柔らかさで滑りと止めを両立したい
- XSOFT:コントロール性重視、ふにゃふにゃのマウスパッドを試してみたい
迷ったら、MIDかSOFTを選べば間違いないと思います。とくに、SOFTには「どんな動きもそつなくこなす万能さ」があるので、個人的にはSOFTをおすすめします。
ARTISANのマウスパッドについて詳しく知りたい人はこちらをどうぞ!

MIDの特徴

MIDには、力を入れても滑りが変わらない一貫性があります。
SOFT・XSOFTに比べると止めにくいですが、G640のような硬いマウスパッドに慣れている人はMIDが合うと思います。
ただ、SOFT・XSOFTに比べて裏面の滑り止めが弱いというデメリットがあります。
つるつる滑るわけではありませんが、机の材質によっては少し動いてしまうかもしれません。
SOFTの特徴

SOFTは適度な柔らかさと反発力があり、どんな動きにも対応することが出来ます。そのため、どれにしようか迷っている、バランスの良さを重視しているという人にはSOFTをおすすめします。
ただ、MIDよりも安定感がなく、XSOFTよりも止め感が弱いので、器用貧乏になる可能性もあります。
尖った性能が好きな人はMID、XSOFTを選んだ方がいいかもしれませんね。
XSOFTの特徴

XSOFTはクッションが非常に柔らかく、指で押すと表面がふにゃっと沈みます。まるでマシュマロみたいな感触。
沈み込みによる止め感が強いので、コントロール性能を重視する人におすすめです。
ただ、クッションが柔らかすぎるのがデメリットにもなります。マウスを引きずってる感触が手に伝わるので、好き嫌いがはっきり分かれるでしょう。
僕は好きな操作感ですが、おすすめかと言われると、そうではありません。しかし、手の震えやマウスの微妙なずれを抑えたい人には合うと思います。
ARTISAN 零 SOFTについてまとめると…

これまでARTISAN 零 SOFTのレビューをしました。まとめると…
- マウスを操作している感覚を掴みやすい
- 止めやすく、トラッキングの邪魔をしない適度なクッション
- 滑り止めが強力でエイムに集中できる
- 湿気に強く、パフォーマンスが安定する
- 表面のザラツキは好みが分かれるかも…
- アームカバーとの相性が悪い
ARTISAN 零 SOFTはどんな動きもそつなくこなせる万能マウスパッド。
バランスタイプのマウスパッド選びに迷ったら、「とりあえずこれを買っておけば大丈夫」と思わせてくれるアイテムです。
滑り以外にも、ステッチ加工や強力な滑り止め、高い湿気耐性など、FPSプレイヤーが求めているものを満遍なく備えています。
もし上記のような特徴に魅力を感じるのであれば、零 SOFTは最高のマウスパッドになり得るでしょう。
以上ARTISAN 零 SOFTのレビューでした。
最後までご覧いただきありがとうございました。質問があればXにてお待ちしております。