汗をかくと腕とマウスパッドが引っ付いて、滑りが悪くなってしまいます。その結果、エイムに悪影響を及ぼすことも…。
そんな悩みを解消できるのがアームカバー。汗の影響を受けなくなるので、腕の滑りが安定します。
しかし、アームカバーは種類が多く、どれにしようか迷っている人も少なくないでしょう。そこでこの記事では、僕が使用しているアームカバー8種を一挙に紹介、それぞれの違いをまとめました。
随時、個別レビューも挙げていくので、マウスパッドとの相性を知りたい人はそちらをチェックしてください!
選ぶ時のポイント
これからアームカバーの紹介をしますが、まずは選び方について知っておきましょう。アームカバーを購入する際に気をつけるポイントは主に以下の4つになります
- 形状
- 着圧
- シームレス加工
- マウスパッドとの相性
形状


アームカバーには手首まで覆うものと、手のひらまで覆ってくれるものがあります。この違いは装着時の圧迫感や手首の擦れに影響します。
例えば、ダンロップのような指掛けタイプだと、手のひらの下側まで覆ってくれるので、手首の擦れが少なくなります。また、指に引っかけるのでアームカバーのずれも起きづらいです。
一方で、「指の違和感が気になる」「指を動かしにくくなってしまう」というデメリットも。
個人的には、手首までのタイプの方が癖が少なく扱いやすいと思います。こだわりが出てきたら、指掛けタイプにも挑戦してみて下さい。
着圧

長時間使用するアームカバーにおいて、着圧はとても重要です。きつすぎると腕が圧迫されてしまいますし、緩すぎるとアームカバーがずれてしまう恐れがあります。
服で例えると分かりやすいかもしれません。ぴちっとしたスキニージーンズが好きか、ゆったりしたパンツが好きかの違いに似ています。
この記事では、着圧についても軽く紹介するので、ぜひチェックしてください。
シームレス加工


シームレス加工が施されていると、手首・上腕の違和感が少なくなります。
アームカバーは基本的にぴちっとしたものが多いのですが、そこに縫い目が加わることで痒くなってしまう人も…。そのため、出来ればシームレス加工のものをおすすめします。気にならない人は無くてもOKです。
マウスパッドとの相性

これまで、着用感について見てきましたが、マウスパッドと相性が悪く、腕の滑りが悪くてはアームカバーを着ける意味がありません。
G640やQcK、Gigantusのような一般的なマウスパッドなら、程度の違いはあれ、多くのアームカバーで使用することが出来ます。しかし、Artisanのような少し特殊なマウスパッドを使用している人は気をつけましょう。
今回の記事では個別レビューのリンクも載せているので、マウスパッドとの相性が気になる人はそちらもチェックしてください。
アームカバー8種を紹介
今回アームカバーを8種紹介しますが、予めご了承していただきたいことが3点あります。
- 筆者はやせ型で腕は細い
- 今回の検証では、EadaliのみMサイズ、他はSサイズを使用
- 使用年月が長いものは、着圧が少し緩くなっている可能性あり
以上のことを踏まえて見ていただけるとありがたいです。
AIM1 Sleeve

着圧 | 手首:中程度 前腕:やや強い 上腕:やや強い |
滑り止め | |
シームレス加工 | |
価格 | 2,480円 |
AIM1 Sleeveはこの記事の中でかなりおすすめのアームカバーです。後ほど紹介する、「Pulsar Esアームスリーブ」の着圧を少し強めた印象。滑りも似ていて、「G-SR-SE II」で比べたところ、どちらも快適に使用できました。
ただ、AIM1のアームカバーは裏返して使うことで、Artisan零、99式、キ83にも対応することが出来ます。Pulsarよりも価格は上がってしまいますが、その分対応できるマウスパッドも多いと感じました。
そしてシームレス加工も施されています。着圧が強めなので、腕が太い人にはおすすめ出来ませんが、腕が細い人はぜひ一度試してみて下さい。

KIBU アームカバー

着圧 | 手首:中程度 前腕:やや強い 上腕:やや強い |
滑り止め | |
シームレス加工 | |
価格 | Arm:1,400円 Finger Hold:1,850円 |
KIBUのアームカバーは「Eadali」と同じく、他のアームカバーと表裏の特性が逆です。Artisanなどを使うときは表を、G-SR-SEなどのサラサラ系を使うときは裏を使ってみて下さい。
Eadaliと比べると、1枚1,400円とややお高く感じますが、KIBUの方が両面とも滑りが良いと思いました。特に、サラサラ系のマウスパッドを使う人は、EadaliよりもKIBUをおすすめします。
また、シームレス加工となっているため、縫い目が気になる人でも使いやすいでしょう。
着圧はSサイズでやや強め。AIM1と同じくらいです。やせ型の僕で「ピッタリか少しきつめ」くらいの感覚だったので、標準体型以上の人は、MかLがおすすめです。
※相性表は後日個別レビューに記載します。


REJECT アームカバー

着圧 | 手首:やや緩い 前腕:中程度 上腕:強い(ゴム部分) |
滑り止め | |
シームレス加工 | |
価格 | 3,980円 |
REJECT アームカバーの「ワイドスリーブ」は指に引っかけることなく、手のひらを覆ってくれる形状をしています。そのため、「指の付け根に圧迫感があるとエイムしづらくなる、けど手首の摩擦も減らしたい」という人におすすめです。
僕自身指掛けタイプは苦手なのですが、手のひらまで覆って欲しいと思っていたので、REJECTのアームカバーは使いやすいと感じました。
一点気になるのは上腕のゴムがきつい事。手首、前腕、上腕までは適度なフィット感があり着け心地が良いのですが、上腕のゴム部分だけきついです。
滑りは他のアームカバーよりもわずかに遅いですが、引っ掛かるわけではなく、しっとり滑らかに動きます。
「特殊な形状」と「しっとりとした肌触り」に興味が湧いた人は、一度チェックしてみて下さい。


ダンロップ ゲーミングマッスル

着圧 | 手首:強い 前腕:強い 上腕:強い |
滑り止め | |
シームレス加工 | |
価格 | 4,400円 |
ダンロップのアームカバーは、今回紹介するアームカバーの中でも断トツで着圧が強いです。そして小指フックが付いているため、アームカバーのずれを防いでくれます。フックが嫌いな人は付けなくてもOK。
「ズレにくい」「フィット感の高さ」という点を重視したアームカバーと言えるでしょう。
滑り心地も少し変わっています。多くのアームカバーはサラサラ、しっとりという表現が合うのですが、ダンロップのアームカバーはカラッとしています。
そのため、相性によっては繊維に引っ掛かる感触が強く現れますが、その分マウスパッドにまとわりつく感触は少ないと感じました。
全体的に癖が強いですが、唯一無二の使用感と言えます。強めの着圧に興味がある人は試してみてください。ちなみにTaiyoさんもこのアームカバーを使ってました。


Pulsar es アームスリーブ

着圧 | 手首:緩め 前腕:中程度 上腕:中程度 |
滑り止め | |
シームレス加工 | |
価格 | アームロング:1,890円 フィンガーロング:2,460円 |
Pulsar Es アームスリーブは着圧、肌触り、滑り心地すべてが標準的で癖が少ないです。そしてAIM1 Sleeve同様に、シームレス加工となっているため、ゴムがあると痒くなってしまう人でも使いやすいです。
そして種類も豊富。執筆時点で8種類もあるため、自分好みの形状を選べるでしょう。迷ったら無難なArm Longをおすすめします。
総評すると、アームカバー界のG PROとでも言いますか…本当に癖がなくて扱いやすいです。そのため、初めてアームカバーを使う人にもおすすめです。
ただし、Artisan 零、99式、キ83とは両面ともに相性が悪いので気をつけましょう。G640やG-SR-SE、QCKなどの一般的なマウスパッドでは使いやすいと思いました。
詳しくはレビュー記事をどうぞ!

Wallhack アームスリーブ

着圧 | 手首:中程度 前腕:中程度 上腕:とても緩い |
滑り止め | |
シームレス加工 | |
価格 | 4,000円 |
Wallhackのアームカバーは上腕がゆったりしているのが特徴的です。
やせ型の僕が使うと、手首、前腕にはややフィット感がありますが、上腕にはスペースが空きます。個人的には大きいと思いましたが、「腕が太い人」や「上腕の締め付けが嫌いな人」にはちょうどいいかもしれません。
滑りは、G-SR-SE IIで比べたときに、PulsarやAIM1よりも少し良いと感じました。マウスパッドとの相性は概ね良好です。詳しくはレビュー記事をどうぞ!
あとは、デザインが少し特殊なので、そこが気に入った人にもおすすめです。


ワコール CW-X

着圧 | 手首:少し緩い 前腕:中程度 上腕:中程度 |
滑り止め | |
シームレス加工 | |
価格 | 2,530円 |
CW-Xは運動用に作られたアームカバーなので、2枚セットとなっています。Esports用のアームカバーは1枚しか入ってないことがほとんどなため、ここは嬉しいポイント。
肝心の滑りも悪くありません。Artisan 零では引っ掛かりが強く使えませんでしたが、QckやGigantus V2、G640のような一般的なマウスパッドであれば問題なく使用できました。詳しい相性表は後日個別レビューにて紹介します。
シームレス加工ではなかったり、ゴムが付いていたりと、Esports向けのアームカバーよりも細かい点で気になるところはあります。しかし、そこが気にならない人は試してみても良いかもしれませんね。

Eadali

着圧 | 手首:少し緩い 前腕:中程度 上腕:中程度 |
滑り止め | |
シームレス加工 | |
価格 | 2,180円 |
Eadaliのアームカバーはとにかく安くアームカバーを買いたい人におすすめです。僕が購入した時はセールで999円になっていました。
着け心地は手首、前腕、上腕のフィット感は良いと思いました。きつ過ぎず緩すぎない感触です。ただ、縫い目がしっかりしているため、かゆみが気になる人はやめておいた方が良いでしょう。
EadaliはArtisanのマウスパッドを使っている人におすすめ。他にもArtisanで使えるアームカバーはありますが、2枚入りでこの価格はコスパが最高です。
逆に、普通のマウスパッドを使っている人は、あえてEadaliを選ぶ必要はないでしょう。裏返しても少し引っ掛かりが気になります。
使うときは「KIBU」と同じく、Artisanなどの特殊な表面では表で、G-SR-SEなどのサラサラ系では裏面での使用を推奨します。
※相性表は後日個別レビューに記載します。

最後に
今回はアームカバー8種をまとめて紹介しました。
初めにお話ししたように、アームカバーを選ぶ時は「着圧」「形状」「シームレス加工の有無」「マウスパッドとの相性」をチェックして選んでみて下さい。
それでも選びきれない人のために、個人的なおすすめを紹介すると…
- AIM1
- KIBU
この2つになります。どちらも細めでフィット感やや強めですが、シームレス加工が施されており、相性のいいマウスパッドも多いです。
とは言え、人それぞれ好みや使っているマウスパッドは違うので、ご自分が良いと思ったものを選んでみて下さい!
もし分からないことがあれば、Xにて気軽に声をかけてください。出来る範囲でお答えします。
以上で、この記事はお終いです。最後まで見ていただきありがとうございました!