この記事では、ゲーミングマウスパッドを30枚以上使ってきた筆者が、FPS向けのマウスパッドの選び方を詳しく解説します。
- 始めてマウスパッドを買うんだけど、どうやって選べばいいか分からない
- 新しいマウスパッドに買い替えたい、でも失敗したくない
以上のような悩みを持つ方は、ぜひ参考にしてください。
マウスパッドを選ぶポイント
感度とサイズ

FPS用にマウスパッドを購入するなら、感度に関わらずサイズは「大きめ」をおすすめします。具体的には横450×縦400mm以上が理想的です。
なぜ大きい方がいいのか…。FPSでは、感度が低い方がエイムを合わせやすいです。ゲームによって前後しますが、実際にプロの感度を見ても、振り向き15~20cm以上の「ミドルorローセンシ」が圧倒的に多いです。
また、ゲーム中も常に腕の位置を正面におけるわけでは無く、敵の位置や動きに合わせて大きく動かす必要も出てきます。そんな時にマウスパッドが小さいと、思ったようにマウスを振れなくなってしまいます。
滑りの速さ

マウスパッドの滑りは大きく3つに分けられます。
- スピードタイプ:「滑りの速さ」「スムーズな操作感」を重視
- バランスタイプ:滑りと止めのどちらにも対応
- コントロールタイプ:マウスの動きを制御しやすい、止めやすさ重視
滑りが速くなるほど、「近距離のトラッキング」や「細かい動作」をスムーズに行うことが出来ます。その代わり、フリックではマウスを動かし過ぎる可能性があります。
滑りが遅いと「フリック」や「一方向に動くトラッキング」の際に操作が安定しやすいです。ただし、近距離のトラッキングでは、マウスの動きが重たく感じるかもしれません。
「速いマウスパッド」「遅いマウスパッド」どっちがいい?

どちらが良いかは個人の感覚に大きく依存します。
そのため、マウスパッドの買い替えを考えている人は、「今使っているマウスパッドの滑り」をしっかり把握し、「滑りをどう変化させたいか」を明確にしましょう。
初めてマウスパッドを買う人は、バランスタイプかコントロールタイプをおすすめします。初心者の方はマウス操作に慣れてないと思います。そのため、マウスパッドに滑りを制御してもらった方がエイムが安定します。
- 感度ごとのおすすめがあるって聞いたけど…
- 
個人的には「感度ごとのおすすめ」は無いと思っています。同じ感度でも、速いマウスパッドを使う人もいれば、遅いマウスパッドを使う人もいます。 そのため、感度よりも「細かい動きをやりやすくしたい」「フリック・トラッキングを強化したい」といった操作性に目を向ける必要があります。 
クッション性

「滑り」と同じくらい操作感に影響を与えるのが、「クッション性」です。その影響は以下のようになります。
- 柔らかい:止めやすさ重視。摩擦が増えるため、マウスの動きを制御しやすい。「手の震え」や「エイムの微妙なズレ」を抑えてくれる
- 硬い:スピード重視。力を入れても滑りが変化しにくく、操作に一貫性が生まれる
これは文字を書くときに「下敷きを使うか」に似ています。
下敷きを使うと、ペン先がノートにめり込まず、スルスル文字を書けます。一方で、使わないと、摩擦が増え、丁寧に文字を書けると思います。
自分が「コントロール性重視」か「スピード感重視」か、考えて選びましょう。
表面の質感

マウスパッドには「サラサラな表面」と「ザラザラな表面」があり、商品ごとに肌触りが違います。
ザラザラな表面だと「腕の擦れ」が気になるかもしれませんが、サラサラな表面であれば、長時間使っていても快適に使用できます。
肌が弱い人にはサラサラ系をおすすめします。
ただ、「ザラザラしたマウスパッドが悪い」とは言えません。
例えば、Artisan 飛燕のような「梨地織り」のマウスパッドは肌触りこそ悪いです。しかし、表面に細かな凹凸が生まれることでマウスとの設置面積が減り、「滑りが軽くなる」という大きなメリットもあります。
滑り止め

もしあなたが好きな操作感のマウスパッドを見つけたとしても、マウスを動かす度にマウスパッドがズレてしまえば、思ったところにエイムが出来なくなってしまいます。
どのマウスパッドの滑り止めが良いかは「机との相性」「机の汚れ」が影響するため、一概には言えません。
「滑り過ぎて使えない」マウスパッドと出会ったことがないため、個人的には過度な心配はしなくても良いと考えています。心配な人は、レビューを参考に選びましょう。
滑り止めにこだわりたいのであれば、以下のメーカーがおすすめです。
- Artisan
- ZOWIE(滑り止め改善後の製品)
- Lethal Gaming Gear
縁の処理


マウスパッドの縁に「ステッチ加工」が施されているかで、「腕の擦れ」「耐久性」「マウスのガタツキ」など、使用感に影響を及ぼします。
ただ、「ステッチ加工があれば何でもOK」という訳ではありません。幅が太かったり、滑走面よりも高いと、ステッチ加工が無い時よりも腕が擦れてしまいます。
また、ステッチ加工が滑走面より高いことで、マウスを端まで動かしたときに、ガタっと乗り上げてしまうかもしれません。
耐久性について、頻繁に買い替える人はステッチ加工の有無は気にしなくても良いでしょう。
- 腕の擦れが気になるときはどうすればいいの?
- 
アームカバーを使うか、マウスパッドを机の端から垂らしてみてください。 
湿気耐性

マウスパッドは湿度によって滑りが変化します。「なんか昨日より滑りが遅いな」と感じることがあると思いますが、それは湿度が原因かもしれません。
高温多湿な日本では、その傾向が顕著に現れます。そのため、「パフォーマンスの変化を抑えたい」という人は、湿気耐性の強いマウスパッドを選びましょう。
「湿気の影響をまったく受けたくない」のであれば、ガラスマウスパッドをおすすめします。ただし、ガラスマウスパッドはスピードがかなり速いです。その点には気をつけてください。
「布製マウスパッドで湿気に強いものは?」と思っている人には、「Artisan」のマウスパッドがイチオシです。選び方についてはこちらの記事を参考にしてください。

摩耗とランニングコスト

布製マウスパッドは消耗品です。速いと1,2ヵ月、長くても半年も使えば、滑りは変化します。
「マウスパッドの滑りの変化が気になる」という人は、「定期的な交換による出費」も考えてマウスパッドを選びましょう。
もし「滑りの変化が気になる」「買い替えの出費を抑えたい」のであれば、ガラスマウスパッドがおすすめです。初期費用は高いですが、表面が摩耗しにくく、布製マウスパッドよりも耐久力が高いです。
ただし、滑りが非常に速く、人を選ぶ操作感と言えます。レビューを参考に、自分に合っているか調べてから買いましょう。

プロの真似をする
「プロの真似をする」…あまり良くない印象がありますが、個人的には「あり」だと思っています。憧れの選手がいたら真似したくなりますし、「同じデバイスを使っている」だけでテンションも上がります。
また、プロの使用率が高いということは、そのゲームに合ったマウスパッドである可能性が高いです。
例えば、Valorantでは「Artisan 零 soft」というマウスパッドが多くのプロに使われています。
零 softは「滑り出しが軽い」「クッションが柔らかく、止めやすい」という特性があり、フリックや遠距離の微調整が重要なValorantにうってつけのマウスパッドと言えます。
このように、特定のプロの真似をすればテンションが上がりますし、プロの傾向を真似すればそのゲームに置いて無難な使用感のマウスパッドを選ぶことが出来ます。
海外プロの使用デバイスをまとめているサイトがあるので、プロ選手がどんなマウスパッドを使っている気になる人は、下のボタンからチェックしてください!
※すべての情報が正しいわけではありません。調べてみると、普通に間違っているものもあります。
まとめ
これまで、マウスパッドの要素をいろいろ話してきました。しかし、初めてマウスパッドを買う人は、どれを選べばいいか分からないかもしれません。
初心者の方は、値段が安くてコントロール性能の高い「Qck+」や「Gigantus V2」を選んでみてください。「滑りの速さ」に惹かれる人はG640でも良いと思います。
「マウスパッドの買い替え」を考えている人は、今のマウスパッドの性能をしっかり認識して、「そのマウスパッドに足りないもの」をはっきりさせましょう。
そうすることで、自分に合ったマウスパッドに出会えるはずです。
以上、FPS向けマウスパッドの選び方でした。
もし分からないことがあれば、Xにて気軽に声をかけてください!できる範囲でお答えします。リプ、DMどちらでもOKです。
 
		

 
			 
			 
			 
			 
			 
			 
			