ゲーミングマウスは特定の持ち方にフィットしやすいように、形状に工夫を凝らしたものが多いです。しかし工夫を凝らしたせいで、逆に持ちにくくなってしまうケースも。
G PRO X SUPERLIGHT 2はジャストフィットするわけでは無いけど、持ちにくくもない、対応力の高い形状をしています。そのため持ち方に意識が向きにくく、エイムに集中しやすいです。

G PRO X SUPERLIGHT 2を実際に使ってみた感想は以下の通りです。
- 癖のない形状でエイムに集中できる
- 軽すぎないからマウス操作が安定する
- 硬いクリックは好みが分かれる
- 高ポーリングレートにしても違いは分からなかった
- コーティングは普通
- 初期ソールでも滑りが良い
この記事ではG PROシリーズを5年使い続けている僕が、G PRO X SUPERLIGHT 2についてレビューします。購入しようか迷っている人の参考になれば幸いです。
G PRO X SUPERLIGHT 2の概要




サイズ | 125.0mm×63.5mm×40.0mm |
重さ | 60g |
センサー | HERO 2 |
DPI | 100~44,000DPI |
ポーリングレート | 最大8,000Hz |
スイッチ | LIGHTFORCEハイブリット(光学式) |
ボタン数 | 5 |
マウスソール | PTFE100% |
カラー | ブラック・ホワイト・ピンク |
バッテリー | 最大95時間 |
価格 | 26,950円 |
- G PRO X SUPERLIGHT 2
- LIGHTSPEEDワイヤレスレシーバー
- レシーバー延長アダプター
- USB Type A to Cケーブル
- グリップテープ
- PTFEソール付きレシーバーカバー
- 取扱説明書、保証書
G PRO X SUPERLIGHT 2を使ってみた感想
癖のない形状でエイムに集中できる

G PRO X SUPERLIGHT 2は癖の少ない形状でマウスを違和感なく持てます。尖った形状のマウスは持ち方に意識が向いてしまい、エイムに対する集中力が欠けてしまうことも。
G PRO X SUPERLIGHT 2は、持ち方が少し変わっても持ち心地が変わらないので、集中力を維持しやすいです。
エイムは指をわずかに動かしながら微調整をします。そういったわずかな変化にも柔軟に対応できる形状と言えるでしょう。

持ち方との相性も「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」すべてが90点という印象を持ちました。
僕は初代G PROからこのシリーズを使い続けています。他のマウスをいくつも買ってきましたが、違和感の少なさでG PRO X SUPERLIGHT 2に勝るマウスは無いと考えています。

ピタッとフィットするわけでは無いけど、違和感も無いので自然にマウスを操作できます。
軽すぎないからマウス操作が安定する
G PRO X SUPERLIGHT 2の重さは60g。重すぎず軽すぎず、バランスの良い重さです。
僕は振り向き30cmのローセンシですが、腕を振っても疲労感はありませんでした。指先の繊細な操作もしやすいです。


最近は40g台の超軽量マウスが登場していますが、個人的には50~60g後半くらいが操作性と安定感のバランスが良いと思っています。
硬いクリックは好みが分かれる


G PRO X SUPERLIGHT 2のクリックは硬いです。
今まで色々なマウスを試してきましたが、トップクラスに硬いクリックでした。力みやすい人でも誤爆の心配が少なく、安定感のあるクリックです。
ただ、軽い力でクリックしたい人には少し扱いにくく感じるかもしれません。



僕は軽い方が好みなので、クリック感に慣れるまでに1週間程かかりました。
高ポーリングレートにしても違いは分からなかった


G PRO X SUPERLIGHT 2の目玉機能と言えば高ポーリングレートに対応したことでしょう。実際に8,000hzにしてゲームをプレイしたところ、パフォーマンスにはあまり影響しませんでした。
1,000hzに比べると画面の移動が少しだけ滑らかになりますが、じっくりエイムの移動を観察してやっとわかる程度。
友達にも聞いてみましたが「全く分からん」と言っていたので、ライトユーザーにはあまり恩恵が無いかもしれません。
それでも遅延の減少という明確なメリットがあるので、デバイス差を少しでも減らしたい人にはおすすめの機能と言えます。



機能的なメリットはあるけど、違いは体感しにくいかも…
コーティングは普通


G PRO X SUPERLIGHT 2のコーティングは普通です。つるつる滑るわけではありませんが、ギュッとグリップしてくれるわけでもありません。
手が少し湿ったくらいなら問題ありませんが、べたべたになるとグリップ力が落ちてしまいました。
手汗で指が滑る人は付属のグリップテープを付けましょう。それでもグリップ力が足りない人はPulsar Supergripがおすすめ。
薄型で違和感が少なく、指に吸い付いてくれます。値段も1,000円しないので気になった方は試してみてください。


初期ソールでも滑りが良い
G PRO X SUPERLIGHT 2は初期ソールでも滑りが良いです。PTFE100%で摩擦が少ないので、エイムの微調整や追いエイムがしやすいと思いました。
ただソールが薄く角があるので、柔らかいマウスパッドを使うと若干引っ掛かりを感じます。プレイには大きく影響しませんが、気になる人はマウスソールを交換してあげましょう。
僕が使っているのはEsports Tiger ICEです。引っ掛かりが改善されるので、気になった人は試してみて下さい。


ただし、初期ソールよりも止め性能が落ち、製品保証を受けられなくなるデメリットがあるので、ソールの交換は慎重に行いましょう。
G PRO X SUPERLIGHT 2とViper V3 Proを比較
G PRO X SUPERLIGHT 2 | Viper V3 Pro | |
サイズ | 125.0mm×63.5mm×40.0mm | 127.1mm×63.9mm×39.9mm |
重さ | 60g | 54g |
ボタン数 | 5 | 6(底面含む) |
センサー | HERO 2 | 第2世代 Focus Pro 35Kオプティカルセンサー |
DPI | 100~44,000DPI | 100~35,000DPI |
ポーリングレート | 最大8,000Hz | 最大8,000Hz |
スイッチ | LIGHTFORCEハイブリット | 第3世代オプティカルマウススイッチ |
バッテリー | 最大95時間 | 最大95時間 |
マウスソール | PTFE100% | PTFE100% |
価格 | 26,950円 | 26,480円 |
G PRO X SUPERLIGHT 2とViper V3 Proを使い、違いを感じたところは4つ。
- 形状
- 重さ
- クリック感
- グリップ力
色々な持ち方に対応できるのはG PRO X SUPERLIGHT 2だと思います。Viper V3 Proはつかみ持ち・つまみ持ちのフィット感が良いです。
ただしViper V3 Proはサイズが大きく、手が小さい人には扱いにくいマウスとなっています。手の大きさが17.5cmの僕には、Viper V3 Proは大きかったです。


重さは約5gの差ですが、実際にマウスを振ってみるとViper V3 Proの方が軽く感じます。少しでも軽い方が良い方はViper V3 Proがおすすめです。
クリック感はG PRO X SUPERLIGHT 2が硬く、Viper V3 Proは標準的です。使いやすいのはViper V3 Proでした。


グリップ力が高いのはViper V3 Proです。G PRO X SUPERLIGHT 2も滑りやすいわけではありませんが、Viper V3 Proと比べると見劣りしてしまいます。



僕はG PRO X SUPERLIGHT 2の方が使いやすいと思いました。
性能はあまり変わらないので、形状で選んでしまって問題ないでしょう。
G PRO X SUPERLIGHTとの違いは?


G PRO X SUPERLIGHT | G PRO X SUPERLIGHT 2 | |
サイズ | 125.0mm×63.5mm×40.0mm | 125.0mm×63.5mm×40.0mm |
重さ | 63g | 60g |
ボタン数 | 5 | 5 |
センサー | HERO 25K | HERO 2 |
DPI | 100~25,600DPI | 100~44,000DPI |
ポーリングレート | 最大1,000Hz | 最大8,000Hz |
スイッチ | メカニカルスイッチ | LIGHTFORCEハイブリット |
バッテリー | 最大70時間 | 最大95時間 |
マウスソール | PTFE100% | PTFE100% |
価格 | 22,220円 | 26,950円 |
G PRO X SUPERLIGHT 2は旧型と形状は変わらず、性能がアップデートされています。改善内容は以下の通りです。
- 63gから60gに軽量化
- センサーの性能がアップ
- ポーリングレート最大8,000Hzまで対応
- メカニカルスイッチから光学式スイッチに変更
- バッテリー持続時間の改善
どちらがおすすめかと聞かれれば、G PRO X SUPERLIGHT2とお答えします。最近のゲーミングマウスは高ポーリングレート、光学式スイッチの採用でマウスの低遅延化が進んでいます。
デバイスで後れを取らないためにも、G PRO X SUPERLIGHT2をおすすめします。
ただし、どちらを使ってもパフォーマンスに大きな影響はないと考えています。実際に両方使ってゲームをしましたが、「どっちも変わらない」というのが正直な感想です。
- どちらを使ってもパフォーマンスはほとんど変わらない
- 価格を抑えたいならG PRO X SUPERLIGHTでもOK
- デバイス差を少しでも減らしたいならG PRO X SUPERLIGHT 2
G PRO X SUPERLIGHT 2の設定方法
G PRO X SUPERLIGHT 2を購入したらG HUBを使って設定を自分好みにカスタマイズしましょう。
G HUBを開いたら、G PRO X SUPERLIGHT 2のアイコンをクリックします。細かく設定する時は右下のオンボードモードをオフにして下さい。


アイコンをクリックすると以下の画面になります。DPI、ポーリングレートの変更はこちらで設定可能です。


XY軸のDPI調整やLOD(リフトオフディスタンス)の設定は右上の「詳細」から変更出来ます。
LOD(リフトオフディスタンス)の説明はこちらをタップ
LOD(リフトオフディスタンス)とはマウスを浮かせて、センサーが反応しなくなるまでの距離です。
LODが長いとマウスを振った時に、意図しない視点移動が発生する場合があります。
逆にLODが短すぎると、センサーがマウスパッドを正確に読み取れなくなる原因になります。
動作に問題が無ければ、LODは短めをおすすめします。


設定画面の左下にある歯車マークを押すと下の画面に移動します。そうしたらLIGHTFORCEスイッチの項目を「オプティカルのみ」にしましょう。
ハイブリットにするとバッテリー持ちが良くなりますが、遅延が増えるので注意してください。


G PRO X SUPERLIGHT 2:まとめ


改めてG PRO X SUPERLIGHT 2についてまとめると…
- 癖のない形状でエイムに集中できる
- 軽すぎないから操作が安定する
- 硬いクリック感は好みが分かれる
- 高ポーリングレートにしても違いが分からないかも
- 初期ソールの滑りが良い
G PRO X SUPERLIGHT 2は2025年時点で最高峰の性能を持っています。性能を気にする人でも満足できるマウスと言えるでしょう。
性能も十分ですが、G PRO X SUPERLIGHT 2の魅力は性能よりも形状にあります。癖がなく持ち方に意識を向けなくていいので、エイムに集中しやすいです。
マウスの持ち方にこだわりが無い、尖った形状じゃなくていいという人には是非一度試して欲しいです。
以上G PRO X SUPERLIGHT 2のレビューでした。少しでも参考になれば幸いです。