先日Amazonで気になるラピトリキーボードがセールになっていたので購入しました。それがG PRO X TKL RAPID。
キーボードにこだわりを持ち始めたFPSプレイヤーなら、一度は調べたことがあるのでは。
そこでこの記事では、G PRO X TKL RAPIDについて「実際の使用感」「スペック」を詳しくレビューしました。
「使ってみたいけど、どんな使用感か気になる」「自分に合っているか心配」という人は、ぜひ最後まで見ていってください。

G PRO X TKL RAPIDのスペックと付属品
スペックをチェック
- サイズ:幅357mm、奥行き150mm、高さ38mm
- ケーブルの長さ:1.8m(着脱可)
- レイアウト:テンキーレス
- 配列:日本語配列
- スイッチ:磁気アナログスイッチ
- 押下圧:35g
- ラピッドトリガー対応(0.1mm~2.0mm)
- アクチュエーションポイント:0.1mm~4.0mm
- SOCD(キーの優先順位を決める機能)対応
- ポーリングレート:1,000hz
- カラー:ブラック、ホワイト、ピンク
- 価格:29,700円
付属品

G PRO X TKL RAPIDにはUSB Type A-Cケーブルとマニュアルが付属しています。
G PRO X TKL RAPIDのデザイン
質感:全体的にマット、安っぽさはない

G PRO X TKL RAPIDはキー部分がアルミ、フレームがプラスチックで出来ています。キートップ、フレーム共にマットでザラツキのある質感となっているので、安っぽさはありません。
フレームにあるシルバーの枠がアクセントになってかっこいい。

キー配列:日本語配列
G PRO X TKL RAPIDのキー配列は日本語配列のみとなっています。
裏面:滑り止めと高さ調整機能付き

G PRO X TKL RAPIDの裏面には5か所に滑り止めが付いています。グリップ力は超強力という訳ではありませんが、ゲーム中にずれる程でもありません。
また、高さ調整機能がついているので、自分の打ちやすい角度に調整できます。0、4、8°から選べるので、お好きなように調整してみてください。
G PRO X TKL RAPIDを使ってみた感想
磁気アナログスイッチの押し心地が良い

僕はG PRO X TKL RAPIDを店頭で始めて触ったとき、キーの押しやすさに驚きました。押したときの引っ掛かりがほとんど無く「ヌル」っと動きます。
そして打鍵音。「カチャカチャ」ではなく「カタカタ」という心地の良い音が鳴ります。ただ、スペースキーだけカチャカチャするのは少し残念…。

超高級キーボードに慣れてしまっている人以外は、十分満足できるかなと。僕は満足。普段使いでも問題なく使えました。
デザインがかっこいい

僕はG PRO X TKL RAPIDのデザインが好きです。黒をベースとしたデザイン、ロゴとフレームを覆うシルバーが僕の琴線に触れます。
もちろんデザインは好みですが、店頭サンプルや今回の記事を見て、デザインが良いと感じたら「買い」だと思います。
VALORANTではラピトリの効果を実感できた

VALORANTではラピトリの効果を実感できました。オンとオフでは明らかにキャラクターの操作感が違います。ラピトリを使った後に、ラピトリオフにすると足が少し滑っているような感覚に。
元々逆キーストッピングに慣れている人は効果を実感しにくいかもしれませんが、初心者~中級者で「逆キーが難しくて弾をまっすぐ飛ばせない」という人にはピッタリの機能だと思います。
Overwatch、Apexではラピトリの効果を実感しにくいかも…
僕はストッピングが必要ないゲームでは、無理にラピッドトリガーをつけなくてもいいと考えています。ラピトリが無くてもパフォーマンスに大きな影響がなかったからです。
OverwatchやApexでは、Valorantほどの恩恵を受けられないかもしれません。
ただ、効果が無いわけではありません。ラピトリオフよりも素早い操作ができるので、僕はオンにしています。
ラピトリを1.2mmと高めの数値にすることで、「キャラの移動が止まってしまった」という誤入力を減らしつつも、直感的な操作性を損ないません。ぜひ試してみてください。

メディア操作ボタンが便利

G PRO X TKL RAPIDの上部にはメディアボタンが搭載されていて、これが便利。僕はPCでゲームをプレイするだけでなく、ブログを書いたり、Youtubeを見たりします。
ボリュームキーがあると、「裏画面に行って音量バーを調整して…」という手間が省けます。BGMを聞きながらエイム練習をする人は重宝するかもしれませんね。
65%、英語配列レイアウトが欲しかった
テンキーレスキーボードの右側って要らないと思います。ゲーム中に使うキーはほとんどありませんし、マウスを振るとぶつかるし…。
そのため、65%もしくは70%のレイアウトも用意して欲しいと思いました。

あとは英語配列もお願いします。今までG PRO X TKL RAPIDを買い渋ったのも、英語配列が無いから。僕と同じように「英語配列がないから買わない」という人も少なくないと思います。
G PRO X TKL RAPIDのメリット
- キーの揺れによる「カチャカチャ感」が少ない
- 打鍵音は「カタカタ」で悪くない
- アクチュエーションポイントの変更、ラピトリ搭載など、FPSに必要な機能を十分に満たしている
- 使っている人が多いから「悩み」を調べやすい
- メディアキーが付いていて、普段使いにも便利
- ロジクールというブランド力
G PRO X TKL RAPIDのデメリット
- 英語配列が無い
- スペースキーだけカチャカチャする
- 最上級の品質を求める人には物足りないかも
G PRO X TKL RAPIDはこんな人におすすめ
- 「カタカタの打鍵感」「軽く、ヌルヌルした押し心地」に魅力を感じる
- 今までラピトリを使ったことが無く、G PRO X TKL RAPIDでより直感的な操作がしたい
- 可変アクチュエーションポイントで、自分好みの操作感にカスタマイズしたい
- 日本語配列でOK
- ゲームやYoutubeの音量バーを調整するのが面倒
- G HUBの操作に慣れている
- Logicoolが好き
まとめ

今回はLogicool G PRO X TKL RAPIDのレビューをしました。
G PRO X TKL RAPIDはラピッドトリガーや可変アクチュエーションポイント、SOCDなどFPSに必要な機能をしっかり備えています。
実際に使ってみても、キャラの足が滑っている感覚はなく、思ったように動いてくれました。価格は約3万円と安くはありませんが、ギリギリ手が出せる範囲だと思います。僕はAmazonのセール中に買いました。
ただし、打鍵音、打鍵感、性能を極限まで追い求める人には物足りないかなと。そういった方はWootingなどの超高級キーボードに挑戦しても良いかもしれませんね。
以上、Logicool G PRO X TKL RAPIDのレビューでした。少しでも参考になれば幸いです。気になることがあれば、Xにて気軽に声をかけてください。できる範囲でお答えします。

補足:G PRO X TKL RAPIDの設定について
補足として、G PRO X TKL RAPIDの設定について軽く触れていきます。G PRO X TKLはG HUBを使うことで細かく設定を変えられます。
LIGHTSYNC(ライティング)

LIGHTSYNCではライティングの調整が可能です。
- オフ
- 固定
- フェードイン、アウト
- 色のサイクル
- 色の波
- リップル
- エコープレス
- 星の光
- 画面サンプラー
- オーディオビジュアライザー
といったように、様々なプリセットが用意されているので、お好きなように設定しましょう。
「白」にすると少し青く見える
G PRO X TKL RAPIDのライティングを白(R255、G255、B255)にすると、白ではなく水色みたいに見えます。
そのため、白っぽさを求める人は、赤みを足した「R255、G215、B215」くらいを試してみて下さい。見え方でG、Bを前後させると良いと思います。
ボタン割り当て

ボタン割り当てでは各キーの設定や、FN同時押し、Gシフトなどを設定できます。
基本的に初期設定のままで大丈夫ですが、もしこだわりの割り当てがあるならお好みで設定しましょう。
アナログスイッチ
アナログスイッチでは、
- アクチュエーションポイント
- ラピッドトリガー
- キーの優先順位(SOCD)
を変更できます。
アクチュエーションポイントの変更

アクチュエーションポイントとは、「キーが押されてから実際に入力されるまでの距離」のことです。
アクチュエーションポイントを変えたいボタンをクリック、もしくはカーソルドラッグで選択。左側の数値を調整することで、アクチュエーションポイントを変更できます。
こちらは「低いほどいい」という訳ではないので、誤動作を起こさない範囲で低い数値に設定しましょう。
ラピッドトリガー

ラピッドトリガーとは「キーを離して入力が解除されるまでの距離」のことです。
クリック、もしくはカーソルドラッグで変更したいキーを選択。
左のスライダーを移動させて数値を変更できます。こちらもアクチュエーションポイントと同様に、誤動作が起きない範囲で低い設定をおすすめします。
キーの優先順位(SOCD)

キーの優先順位(SOCD)を設定することで、特定のキーを同時押しした際の入力を制御することが出来ます。
- キーストロークの優先:キーを深く押した方を入力
- 最後の入力を優先:最後に押されたキーが入力される
- 絶対優先キー:優先キーが押されると、非優先キーは入力されない
- ニュートラル:どちらも入力されない
最近話題の機能ですが、個人的には設定しなくても大丈夫だと思います。
また、CS2などではこの機能は禁止されているみたいなので、使用には気をつけましょう。
ゲームモード

キーボード上部の左のボタンを押すと、ゲームモードが起動。ゲームモードでは特定のキーを無効にできます。
誤動作のリスクがあるWindowsキーなどを設定しておけば、ゲーム中に裏画面に飛んでしまうリスクを減らせるでしょう。初期設定のままで大丈夫だと思います。
以上補足でした。