ゲーミングマウスって、値段が高くて手が出しづらい
最近のゲーミングマウスは高価なものばかりですよね。しかし、カジュアルゲーマーの方にとって、1万円以上のゲーミングマウスは手が出しづらいもの。
とりあえず、安くてまとも動くマウスが欲しいという人も少なくありません。
そこで今回紹介するマウスがlogicool G203です。執筆時点でのAmazon価格は3,955円。初心者の方でも手が出しやすい価格となっています。
ただ、安いマウスだと「ちゃんとゲームが出来るか心配」と思うことでしょう。実際にG203を使ってみた感想はこちら。
- 安いのにまともに動く
- ケーブルが柔らかくて、マウスを動かしやすい
- 手が小さくても使いやすい
- つかみ持ち・つまみ持ちと相性が良い
- G HUBで細かく設定を変えられる
G203はスイッチの性能やビルドクオリティといった、細かい所では上位機種に劣ります。しかし、楽しくゲームをプレイしたい「カジュアルゲーマー」の方には十分な性能だと思いました。
この記事ではFPSを7,000時間プレイした僕が、ガチゲーマー目線でG203のレビューをします。
「これからG203を購入しようと思っていた」「G203の使用感を知りたい」という人は最後まで見ていって下さい。
ロジクール G203の性能
サイズ | 116.6mm×62.15mm×38.2mm |
重さ | 85g |
ポーリングレート | 最大1,000hz |
DPI | 200~8,000DPI |
ボタン数 | 6 |
カラー | ブラック・ホワイト・ブルー・ライラック |
価格 | ¥4,510 |
G203は卵のような形をしています。全体的に丸みがあるので、つかみ持ち・つまみ持ちとの相性が良く、指を曲げて持つと指先がサイドの傾斜にスッと馴染みます。
しかし、かぶせ持ちとの相性は悪いため、指を伸ばしてマウスを持つ人は気をつけましょう。


重さは85g。70g以下の軽量マウスが流行っているので、G203はやや重たいマウスと言えるでしょう。
G203のクリックは押し心地が軽いです。カチカチと歯切れがよく、高速連打もしやすいと思います。クリック音は大きめとなっています。
ホイールはコリコリとした回し心地。ホイールボタンは少し硬めなので、高速連打には向かないかもしれません。

サイドボタンの形は細め。押し心地は軽すぎず重すぎず、標準的な使い心地です。

「MouseTeser」というソフトを使い、センサーの動作をチェックしてみました。波線と点が重なっていると、センサーとマウスの動きが一致しているということになります。
G203の結果はこちら。今回使用したマウスパッドでは問題ありませんでした。



ロジクール G203を使ってみた感想
安いけどまともに動く
G203は4,510円と低価格のゲーミングマウス、ちゃんと動くか心配ですよね。G203を使いOVERWATCH、VALORANTをプレイしましたが、問題はありませんでした。
僕が使っているG PRO X SUPERLIGHT 2と比べると、G203は少し使いにくかったです。しかし、ゲーミングマウスの入門機としては十分な使い心地だと思いました。

また、クリックの押し心地が軽く、フルオートでの射撃、1発ずつ撃つ「タップ撃ち」のどちらもやりやすかったです。
ただ、G203はクリックがとても軽いので、誤爆してしまうリスクもあります。僕は緊張したシーンで何度か右クリックを誤爆してしまいました。
慣れれば問題ありませんが、気になる人は違和感を覚えると思うので気を付けてください。

やや重ため
G203は重さ85g。今まで60g以下のゲーミングマウスを使っていた僕には重たかったです。マウスを上げたときに指先にズシっと重さを感じるため、長時間ゲームをしていると、少し指先が疲れてしまいました。

ただ、「重たい」と言うことはデメリットだけではありません。マウスに適度な重さがあると、指先の余計な動作を抑えてくれます。
初心者の方はFPS特有のマウス移動に慣れていないと思います。軽すぎるマウスを使うと、エイムを動かし過ぎてしまうかもしれません。
軽量マウスに慣れている人は使いにくく感じるかもしれませんが、今まで100g以上の重たいマウスを使っていた人は、問題なく使えるのではないでしょうか。
手が小さい人でも使いやすい
G203はコンパクトなマウスです。そのため、手が小さい人でも指先での操作がしやすいと思いました。
FPSでは細かいエイムの調整が必要。大きすぎるマウスを使うと、指先での操作がやりづらくなってしまいます。極太のマジックペンを使うより、細いシャーペンの方が文字を書きやすいのと同じです。
僕は手の大きさが17.5cm、男性平均より小さいです。しかし、G203は遠距離の敵を狙うときの、細かなエイムがしやすいと感じました。

ただし、G203はつかみ持ち・つまみ持ちに適した形状をしています。かぶせ持ちの人は、手が小さくても扱いにくいかもしれません。
ケーブルが柔らかくて、マウスを動かしやすい
G203を使って「予想外に良かったポイント」がケーブルの取り回しやすさです。
ケーブルが硬いマウスを使うと、マウスを振ったときにケーブルを引きずるような感覚があります。しかしG203のケーブルは違いました。
ビニールケーブルにしては細く柔らかいので、マウスを振ったときの抵抗感が少なかったです。

僕は振り向き30cmのローセンシ(低感度)プレイヤーですが、G203はマウスを振り回した時のケーブルの不快感が少なく扱いやすいと思いました。
更に使いやすさを向上させたい人は、マウスバンジーの使用をおすすめします。マウスバンジーを使うことで、ケーブルが固定され引きずり感を抑えることが出来ます。
G HUBが使えるから、カスタマイズ性も良い
G203はエントリーモデルのマウスですが、上位機種と同様にG HUBを使うことが出来ます。ライティングやボタン割り当て、感度の変更ができるため、カスタマイズ性は良好と言えるでしょう。
ライティングやボタン割り当てを自分好みに設定してみるのも良いかもしれません。


ただ、FPSで重要なのは、DPIとポーリングレートです。

DPIは聞いたことがある人も多いと思います。DPIを変えることで、カーソルの動きを速くできます。G203はエントリー機なので、400dpiや800dpiといった低めの設定がおすすめ。
一方でポーリングレート(レポートレート)については、知らない人が多いのではないでしょうか。
ポーリングレートとは
ポーリングレートとは、マウスからパソコンに「一秒間に何回情報を送るか」を表した数値です。ポーリングレートが高くなる程、遅延の減少などのメリットが生まれます。
しかし、ポーリングレートが高くなる程、パソコンにかかる負荷が大きくなります。ゲーム中の動作に異常が無い数値を選ぶことが大切です。
ポーリングレートを高くすると、カーソルがカクつく可能性があります。G203は自分でポーリングレートを変更できるため、初心者の方にも優しい設計だと思いました。
1,000hzでカクつくことはあまりないと思いますが、もし問題があればポーリングレートを下げてみてください。
ロジクール G203とG304の違いは?

G203 | G304 | |
サイズ | 116.6mm×62.15mm×38.2mm | 116.6mm×62.15mm×38.2mm |
重さ | 85g | 99g |
センサー | 記載なし | HERO |
ポーリングレート | 最大1,000hz | 最大1,000hz |
DPI | 200~8,000DPI | 200~12,000DPI |
ボタン数 | 6 | 6 |
カラー | ブラック・ホワイト・ブルー・ライラック | ブラック・ホワイト・ブルー・ライラック・ミント |
価格 | ¥4,510 | ¥5,610 |
- 形状は同じ
- 重さが軽いのはG203
- G203は有線、G304は無線
僕のおすすめはG304です。G203のレビュー記事で言うのもおかしな話ですが、無線の快適さを知ってしまうと、有線に戻りたいとは思いません。
今まで有線を使っていて、「ケーブルを邪魔だと思ったことが無い」という人はG203でも良いかもしれませんね。
その他にも細かい性能の違いはありますが、実際に使ってみると、そこまで大きな差は無いと思いました。
- 少しでも予算を抑えたい
- 無線マウスの接続が心配
- ケーブルがそこまで気にならない
- 有線の不快感から解放されたい
G304のレビューはこちら。

ロジクール G203レビュー:まとめ

今回はロジクール G203のレビューをしました。内容をまとめると…
- 安いのにまともに動く
- ケーブルが柔らかくて、マウスを動かしやすい
- 手が小さい人でも使いやすい
- つかみ持ち・つまみ持ちと相性が良い
- G HUBで細かく設定を変えられる
G203は約4,000円という価格ながらも、問題なくFPSをプレイできます。安くてちゃんと動くマウスを求めている「カジュアルゲーマー」におすすめのゲーミングマウスとなっています。
逆に、真剣にランクマッチをプレイする「ガチゲーマー」には物足りないマウスです。しかし、いきなりガチでFPSをやり始める人も少ないと思います。
FPSを好きになって、「もっといいマウスを使いたい」と思ったら、上位機種を選択するのも一つの手ではないでしょうか。
まずはG203を使ってFPSを楽しむところから始めてみてください。
今回の記事はここまで。最後までご覧いただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。