「コントロール系が好きだけど、遅すぎるとトラッキングがやりづらい」APEXやOverwatchをやっている人は、近距離の撃ち合いのときに滑りの遅さが気になると思います。だからと言って、バランスタイプだと速すぎて使えない…。
そんなあなたに紹介したいのが、G-SR II。G-SR IIは遅すぎないので精密な動作がしやすく、ある程度トラッキングにも対応可能。操作の安定性を求めている人にピッタリかなと。
ただし、品質で気になるところがチラホラ…。
それではZOWIE G-SR IIについて詳しく見ていきましょう。
G-SR IIの性能
まずはG-SR IIの性能について詳しく見ていきます。
スペック表
サイズ | 横:470mm 縦:390mm |
厚さ | 3.5mm |
表面の質感 | さらさら |
滑り | コントロールタイプ |
操作感 | 滑り出し:やや重め トラッキング:やや遅い 止め感:強め |
クッション性 | やや硬め |
ステッチ加工 | |
滑り止め | やや弱め |
アームカバーとの相性 | 少し引きずる |
価格 | ¥4,980 |
表面の質感

表面の質感はサラサラ系ですが、わずかにザラツキを感じます。QCK+を少し落ち着かせたような感触。素肌で腕を動かしても痛くなることはありませんでした。
ステッチ加工

G-SR IIにはステッチ加工が施されています。やや厚めに加工されているので、ほつれて表面が剥がれる心配も少ないでしょう。
ただし、滑走面と同じくらいの高さに加工されているため、「腕の擦れ」と「マウスが縁まで移動した時の違和感」が少し気になります。
G-SR IIの滑りとクッション性
滑りは「遅すぎないコントロールタイプ」
- 滑り出し:やや重たい
- トラッキング:やや遅い
- 止め感:強い
G-SR IIはコントロール系のマウスパッド。滑りが遅く、マウスの動きを制御しやすいです。「止めに全振り!」という訳では無いので、トラッキングもやりやすいと感じました。
「エイムの精度を高めたいけど、スピードが遅すぎるのもちょっと…」という人に、ちょうどいい操作感。
他のマウスパッドと速さを比べると、
Gigantus V2≧QCK+>G-SR II≧陽炎>G-TR>ARTISAN 99式 SOFT
こんな順番になると思いました。
クッションは硬め

- 柔らかさ:やや硬い
- 滑りの変化:少ない
G-SR IIのクッションはやや硬めで、指で押すと表面が少しだけ沈みます。マウスを動かしたときの滑りの変化が小さいので、トラッキング、フリックどちらも問題なく行えました。
沈み込みを強くしたい人は、汎用ソールのような「小さめのマウスソール」と組み合わせると良いと思います。
G-SR IIでセンサーテストを実施
「MouseTester」を使い、G-SR IIの表面がセンサーをしっかり読み取れるかテストしました。
使用したマウスは以下の通りです。
- Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2
- Logicool G203
- Razer Viper V3 Pro
- Razer Deathadder V3 Pro
- LAMZU MAYA X
- ZOWIE ZA13-C
結果はすべて良好。実際にランクを1週間ほどプレイしましたが、センサー飛びが発生したことはありません。多くのマウスで問題なく使用できるでしょう。






G-SR IIを使ってみた感想
滑りが遅いから、ガバガバエイムが減った

G-SR IIを使うと、マウスを動かし過ぎることが少なくなりました。マウスを雑に動かしても、表面摩擦が手の余計な動きを制御してくれるような感触。そのため、敵が逃げていたり、横を取ったときに、「エイムがガバガバで倒せなかった!」という頻度が減りました。
また、沈み込みが強くないので、トラッキングもやりやすかったです。近距離の細かい動きは難しいですが、一方向に動くトラッキングの精度は上がるかなと。
アームカバーとの相性は悪くない

- CW-X: 、やや引きずるがスムーズに動かせる
- Pulsar: 、やや引きずるがスムーズに動かせる
- REJECT: 、引きずるが使える
アームカバーとの相性は悪くないです。僕が持っているアームカバーでは、Pulsar、CW-Xがスムーズで、REJECTのアームカバーは引きずり感がありました。
僕は普段Pulsarのアームカバーを使っていますが、引きずり感は全く気にならず、快適にゲームをプレイできています。汗や汚れが気になる人はぜひ試してみてください。
滑り止めは弱い

G-SR IIにはラバー素材の滑り止めが採用されていますが、グリップ力はやや低め。ズルっと滑ってしまうわけではありませんが、腕を大きく振るとジワジワ動いているような…。個人的にはもう少しグリップ力が欲しかったです。
そのため、「腕を振っても動かないマウスパッドが良い」という人には、後継機の「G-SR III」をおすすめします。同じ滑り止めが使われているG-SR-SE IIを使いましたが、本当に動かなくてビックリしました。
良いところ
- コントロール系だけど、遅すぎない速さ
- 精密な操作がしやすい
- 表面の沈み込みが弱く、トラッキングにも対応できる
気になるところ
- 近距離の「素早い切り返し」が難しい
- 滑り止めのグリップ力が弱い
- ステッチ加工がやや厚め
こんな人におすすめ
- スピードより精度重視
- コントロール系が好きだけど、遅すぎるのは得意じゃない
- 沈み込みが強いマウスパッドが苦手
- 多少マウスパッドがずれても気にならない
まとめ

今回はG-SR IIのレビューをしました。
G-SR IIは遅すぎないコントロール系のマウスパッド。スピードよりも「精度を高めたい」という人におすすめです。表面の沈み込みが弱いのでトラッキングにも対応できます。とくに、一方向に動くトラッキングは得意だと思いました。
ただ、滑り止めが弱かったり、ステッチ加工が少し厚めだったりと、気になる部分もチラホラ。値段が上がっても良いから、「滑り止めが強い方がいい」と思っているなら、後継機のG-SR IIIをおすすめします。
以上ZOWIE G-SR IIのレビューでした。最後までご覧いただきありがとうございました。