似たマウスが登場すると、何かと話題に上がるZA13。
この記事を読んでいるあなたも「ZA13、1回使ってみたいなー」と思っているのではないでしょうか。
そこで今回は、ZA13-Cを使ってみて気づいたことを正直にお話していきます。
ぜひ購入前の参考にしてください。

ZA13-Cのスペック
まずはZA13-Cの性能について簡単に見ていきましょう。
- サイズ:121×57×40mm
- 重さ:65g
- センサー:PixArt 3360
- DPI:400/800/1600/3200
- ポーリングレート:125/500/1,000hz
- ボタン数:5(底面除く)
- スクロールホイール:24ステップ
- ケーブル:パラコード
- プラグ&プライ対応(ソフトウェアなし)
サイズは全長121mm、中央幅57mm、高さ40mm。後部が盛り上がった形状が特徴的ですね。
詳しくは「形状」にてお話しします。

重さは65g。重すぎず軽すぎない使い心地です。
50g台のマウスに慣れていると重たく感じるかもしれませんが、安定感があって個人的には嫌いじゃありません。
メイン、サイドボタンともにクリックの押し心地は軽いです。
メインボタンには遊びがあり、クリックが反応した後もグニっと沈みます。

ホイールは24ステップ。
一回転ごとに明確なフィードバックがあるので、誤爆する心配は少ないでしょう。ただ、ホイール音が大きいのは気になるポイント。
ケーブルはパラコードが採用されています。
ビニールケーブルに比べて柔軟性がありマウス操作に支障をきたしにくくなっています。

DPIとポーリングレートは裏面のボタンで変更できます。

付属品

- マニュアル
- ステッカー
- 交換用ソール
付属品はマニュアルと交換用ソール、ステッカー。
かなり簡素な内容ですが、交換用ソールが入っているのは助かります。
ZA13-Cの形状
- クリック部:低い
- 後部:高い
- サイド:くびれあり
- 逆ハの字:少ない
ZA13-Cは後部が高いです。
「かぶせ持ち」「つかみ持ち」の場合、手のひらに強いフィット感が生まれます。


後部が高いと言っても「40mm」と、G PRO X SUPERLIGHTと同じ高さ。そのため、つまみ持ちでも違和感なく使えると思いました。
特徴的な後部とは裏腹に、サイドの形状は割と無難です。くびれ、逆ハの字がありますが、全体的に緩やかなので、指に違和感を覚えにくいです。




ZA13-Cの良かったところ
「指先での操作性」と「安定感」を両立
ZA13-Cは幅が細いです。
そのため、指先での操作がしやすく、細かいエイムの調整が得意だと思いました。また、後部の高さがあるのでマウスを動かす時の安定感もあります。
実際に使ってみても、フリックをした後の細かい調整が安定するなーと感じました。
この絶妙なバランスが、ZA13-Cが人気な理由だと思っています。
ただし、後部がぼこっと盛り上がった形状は好みが分かれるポイント。
ケツでかマウスが嫌いな人は、FKシリーズの方が合うかもしれませんね。
つかみ持ち以外も相性がいい
ZA13-Cってつかみ持ちマウスとして有名ですよね。
しかし、ZA13-Cはつかみ持ちだけでなく、「かぶせ持ち」「つまみ持ち」とも相性が良いです。
僕はZAを使うとき、「指を伸ばす」「手のひらはほとんどつけない」という、「かぶせ」と「つまみ」を混ぜたような持ち方をします。
そんな持ち方でもZA13-Cは握りやすいです。

後部の膨らみがほどよく薬指と小指を支えてくれます。
また、全体的に角ばっておらず、丸みのある形状なので、指を伸ばしても違和感が少ないです。


手が小さい人は、ZA13-Cを購入したら「かぶせ持ち」「つまみ持ち」も試してみてはいかがでしょうか。
ただし、サイズには要注意。
手が大きい人はZA12もしくはZA11を選びましょう。17.5cmの僕でもZA13-Cは少し小さいと思います。
ソールを貼り変えやすい
ZA13-Cはソールを貼り変えやすいです。理由は、
- ソールガイドが低い
- 交換用ソールが付いてくる
この2点です。
1つ目の「ソールガイド」について。
ソールガイドの高さって意外と大切なんです。ここが高いと、せっかくソールを貼ったのに底面が擦れてしまう恐れが…。
しかし、ZA13-Cはガイドが低いのでその心配も少ないです。
実際に汎用ソールに貼り変えていますが、底面が擦れることはありませんでした。

ちなみに画像のソールは「Obsidian Pro」という高分子量ポリエチレンのソールです。

2つ目の「交換用ソール」について。
おそらく、ゲーミングマウスについて調べている人は、一度はソールの交換を考えたことがあるのではないでしょうか?
しかし、交換後に「最初のソールの方が良かった」となってしまう心配もありますよね。
そこで交換用ソールが活きてきます。
これがあれば、交換したソールが合わなくてもまた元のソールに戻すことが出来ます。

少しマニアックな内容ですが、こういう細かい所まで配慮されているのは、いちユーザーとして嬉しいと思いました。
安い
ZA13-Cは執筆時点で6,980円。
2万円を超える無線マウスが沢山でている中で、この価格はお財布に優しくて助かります。
初めてZOWIEのマウスを使う人でも手が出しやすいのではないでしょうか。
また、安いからと言って品質が悪いわけではありません。むしろ良いです。
「有線マウスでも全然OK」と思っているなら、ZA13-Cは有力な選択肢になると思います。
有線だけど、ケーブルが気になりづらい

ZA13-Cにはパラコードケーブルが採用されています。このケーブルが柔らかくて使いやすいです。
今までビニールケーブルしか使ったことが無い人は、「ぺちぺち当たる感触が少ない」と驚くのではないでしょうか。
とくにローセンシで、「マウスを振り回したときにケーブルが気になる」人は、パラコードタイプを試してみて欲しいです。
さすがに無線のような快適さではありませんが、市販の有線マウスとしてはかなり扱いやすいと思いました。

ZA13-Cのここが気になる
ホイール音が大きい
ZA13-Cの一番気になるところがホイール音です。ホイールを回すと、「ガリガリ」という甲高い音が鳴り響きます。
今まで20種類以上のマウスを使ってきましたが、トップクラスに音が大きかったです。
ホイールで武器切り替えをする人には使いやすいと思いますが、ホイールにジャンプを割り当てている人は音が気になる可能性が…。
最近は「バニーホップ」という技術が一般的になり、ホイールを回す頻度が高くなっているので、ここは改善して欲しいと思いました。
サイドの出っ張りがちょっと邪魔

ZA13-Cにはかぶせ持ちユーザーがマウスを持ち上げやすいように、先端が出っ張っています。
個人的にはこの出っ張りが要らないかなと…。
僕はZA13-Cを使う時に、指を伸ばしてマウスを握ります。
そのときに、出っ張りが薬指に当たってちょっと気になるんですよね。
慣れれば気にならなくなりますが、「指を伸ばす」「マウスの上側に薬指を置きたい」という人は気をつけましょう。
「指を曲げるつかみ持ち」、「つまみ持ち」の場合は気になりませんでした。
汚れが目立つ
ZA13-Cにはマットコーティングが施されています。
手が乾いている、少し湿っている状態だと、グリップ力があり滑りにくいです。ただ、汚れが気になります。ゲーム後にはこんな感じに。

プレイに支障はありませんが、見た目を気にされる方は定期的にお手入れをしてあげましょう。
LODの変更の仕方が分かりにくい
ZA13-Cは「LOD」と「クリック応答速度」を変えられることをご存じでしょうか。
知らない人も多いと思います。僕もちゃんと調べるまで気づきませんでした。
また、変更してもどこにも表示されないので、分かりにくいのも少し残念なポイント。
底面ボタンで切り替えられれば便利なんですが、それは今後に期待ですね。
下にLODとクリック応答速度の変更方法をメモしておきます。気になる人はチェックしてみてください。
LODの変更方法
下記のボタンを押しながら、接続することでLODを変更できます。
- 低LOD:後ろのサイドボタン+左クリック
- 中LOD:前のサイドボタン+左クリック
- 高LOD:後ろのサイドボタン+左クリック+右クリック
クリック応答速度の変更方法
下記のボタンを押しながら、接続することでクリック応答速度を変更できます。
- 高速:後ろのサイドボタン
- 標準:前のサイドボタン
ZA13-Cはこんな人におすすめ

- 手が小さい
- 後部高めのマウスを使ってみたい
- 幅の細いマウスが好き
- 指先での操作性を高めたい
- 有線でも気にならない
- ソフトウェアを入れるのが面倒
今回はZA13-Cについてレビューしました。
ZA13-Cは手が小さい人におすすめです。後部の高さは好みが分かれるポイントですが、それ以外は違和感の少ないマウスだと思いました。
つかみ持ちだけでなく、「かぶせ」「つまみ」でも使ってみて下さい。
また、ZA13にはクローンマウスが1、2機種しかありません。気に入ったら「このマウスしか使えない」と思わされる危ないマウス、一度試してみてはいかがでしょうか。

「無線が良い」「もっと高性能だと嬉しい」と思っている人は、ZA13-DWを選びましょう。
無線かつポーリングレート4,000hzに対応し、現代のゲーミングマウスらしい性能にアップグレードしてます。
