こんにちは!ガジェキットです!
SONYのゲーミングブランド「INZONE」から待望のマウスが登場しました。その名もMouse-A。このマウス、新たなスタンダードになり得る形状をしています。
あのG Proを彷彿とさせるサイドの平坦さに、特徴的な後部の盛り上がり。背の高いマウスが好きな人には、かなり刺さるマウスと言えるでしょう。
この記事ではINZONE Mouse-Aの形状・持ち心地・その他使用感を詳しく解説します。
どんなマウスか気になっている人はぜひチェックしてください。

形状を詳しくチェック
INZONE Mouse-Aの形状をざっくりまとめると…
サイドは万人受けする形状にしつつも、後部の高さでフィット感と安定性を確保した
そんなマウス。
それでは、形状について詳しく見ていきましょう。
全長
全長は119.8mmとやや短めです。G Pro X Superlight 2やViper V3 Proと比べても、一回り小柄になった印象。手の大きさが17.5cmの僕でピッタリなので、やや小さめ~やや大きめくらいの人に合うでしょう。


サイド
サイドは「くびれ」「逆ハの字」が少ないです。G ProやMaya Xに似た感触。
特定の持ち方に特化したマウスに比べると、ビタっと手に合う訳ではありません。しかし、どんな持ち方にも対応できる「汎用性の高さ」が売りと言えるでしょう。
実際に、前方・中央・後方と持ち比べてみましたが、どこで持っても違和感がありませんでした。



後部
サイドは癖がない万人受けの形状でしたが、後部は特徴的。横から見ると分かるように、後部がボコッと盛り上がった形状をしてます。

そのため、手のひらのフィット感が強いです。
手とマウスにスペースを空けたい人には合わないと思いますが、「後部高めのマウスが好き」「安定感を高めたい」と思っている人にはピッタリの形状と言えます。

持ち方との相性
形状を確認したところで、持ち方の相性について見ていきましょう。INZONE Mouse-Aと各持ち方の相性は「後部の高さ」が鍵になってきます。
- かぶせ持ち:
- つかみ持ち:
- つまみ持ち:
かぶせ持ち


INZONE Mouse-Aとかぶせ持ちの相性は良いです。サイドが平坦なので指を伸ばしても違和感がほとんどありません。そして後部に高さがあることで、薬指・小指を置くスペースが確保されています。
流石に左右非対称マウスと比べると、全体的なフィット感は負けますが、左右対称マウスとしてはとても持ちやすいと感じました。
つかみ持ち


INZONE Mouse-Aとつかみ持ちの相性は良いです。後部に高さがあるので、浅く持っても深く持っても、マウスがしっかり手のひらを支えてくれます。
そして、サイドが平坦なので、指を曲げる角度に影響を受けにくいです。僕は指を伸ばしたつかみ持ちをするのですが、薬指と小指に違和感がなく、自然に馴染んでくれました。
ただ、手のひらのスペースを確保したいのであれば、Viper V3 Proのような後部低めのマウスをおすすめします。
しかし、G Pro X Superlight 2を使っていて、「もっと手のひらに強いフィット感が欲しかった」と感じている人には、INZONE Mouse-Aは有力な選択肢になるでしょう。
つまみ持ち


INZONE Mouse-Aとつまみ持ちの相性は良いのですが、持つ位置で好みが分かれるのかなと。
これまで何度もお話ししているように、Mouse-Aは後部が高いです。そのため、深めにつまみ持ちをすると、どうしても手のひらにマウスが接触してしまいます。
一方で、浅くつまみ持ちをする人にはピッタリ。背が高いおかげで、薬指・小指を置くスペースが十分に確保されています。また、マウスを上下に動かしても後部が当たることはありませんでした。
自分がどの位置でつまみ持ちをしているか確認して、浅めのつかみ持ちをしているのであれば、Mouse-Aは手に馴染んでくれるでしょう。

重さ48.4g「わたがし」みたいに軽い

あなたは重さ50gを下回るマウスを使ったことがありますか?本当に綿菓子みたいに軽いんです。僕はViper V3 ProとG Pro X Superlight 2をメインに使っているのですが、それと比べても圧倒的。
軽量化するために、全体的に剛性が落ちていますが、マウスを握りつぶすほど力を入れる人もいないと思うので問題ないでしょう。
実際に使っていても、手の動きにそのままマウスがついてきてくれる感触。
振り向きや、近距離で敵が大きく動いたときにマウスを振りやすく、エイムの微調整が必要なシーンでは、指先の動きをマウスに反映しやすいと感じました。そして後部の高さのおかげで安定感も損なわれていない…そんな印象を受けました。
もし軽すぎて違和感がある場合は、感度を下げた方が良いかもしれませんね。
今まで70g以上のマウスを使っていた人には、ぜひその軽さを体験して欲しいです。世界が変わりますよ。

INZONE Mouse-Aのクリック感

ホイール
INZONE Mouse-Aのホイールには、ゴム素材が使われていないので滑りやすいです。ここは残念ポイント…。ただ、回し心地、押し心地ともに軽い使用感で扱いやすいと感じました。
ホイールスクロールには適度なコリコリ感があり、どこまで回したか分かりやすいです。ホイールボタンは軽めで、ピンを指したりする時に使いやすいと感じました。
「指が滑りやすい」この1点だけが気がかりですが、ホイール自体の使用感は悪くないと思います。
メインボタン
INZONE Mouse-Aのメインボタンは押し心地が軽く、押すまでの遊びが少ないです。そのため、少し誤爆しやすいかもしれません。しかし、軽い力でクリックできるため、手に無駄な力が入りにくいと感じました。
また、スイッチが反応した後の遊びは多めに取られているので、クリックしたときのコツコツ感が無く柔らかい押し心地となっています。
サイドボタン
サイドボタンは標準~やや硬めの押し心地。少し小ぶりな形状をしており、親指に干渉しにくいです。また、本体から適度に飛び出していて押しやすかったです。
頻繁に使うスキルをサイドボタンに割り当てて見ましたが、問題なく使用できました。

INZONE Mouse-Aの仕様と付属品
スペック表
サイズ | 119.8×64.2×40.8mm |
重さ | 48.4g |
センサー | 3950IZ |
マウススイッチ | 光学式 |
DPI | 100-30000DPI |
ポーリングレート | 500-8000Hz |
バッテリー | 最大90時間 |
価格 | 22,000円 |
マウスソール

マウスソールは上下とセンサー周りに1枚づつ貼られています。滑りは標準~やや速めといった印象。引っ掛かりもあまり感じないので、標準ソールとしては悪くないと思います。
一点気になるのが、ソールガイドの厚さ。定規で測ってみると、幅が6mmしかありませんでした。そのため、汎用丸形ソールだとサイズオーバーしてしまう恐れが…。ソールの貼り替えを考えている人は気をつけてください。
コーティング

Mouse-Aにはマットコーティングが施されています。黒×マットコーティングなので、手汗は少し目立つかもしれません。
ただ、グリップ力はやや高めだと感じました。僕はゲーム中に手汗をかくのですが、Mouse-Aを使っていて滑ってしまうと思ったことはありません。グリップテープなしでも問題ないのかなと。
ただ、たくさん手汗をかいてしまう人はグリップテープをつけた方が良いかもしれませんね。おすすめは、「Pulsar Supergrip」か「REJECT YOROI」です。気になる人はチェックしてみて下さい。

付属品

- USB Type A-Cケーブル
- 交換用マウスソール
- ワイヤレスドングル
- 仕様・保証書

まとめ
今回はINZONE Mouse-Aをレビューしました。改めてまとめると…

- 手のひらのフィット感が強い
- サイドの癖が少なく、いろいろな持ち方に対応可能
- 軽い
- ソールの滑りが良い
- ポーリングレート8,000Hzに対応
- ホイールが少し滑りやすい
- ソールガイドが細いので、汎用ソールを貼れない可能性がある
Mouse-Aは万人受けを狙いつつも、特定のユーザーに刺さる形状をしています。このマウスを使った感想を一言でまとめると、「後部が盛り上がったG Pro」。
「手のひらに強いフィット感が欲しいけど、全体的に癖の少ない形状が好き」という人にはピッタリのマウスです。
ホイールが少し滑りやすい点は気になりますが、超軽量・滑りの良いマウスソール・押しやすいクリックなど、完成度の高いマウス。「試してみたい」と思ったら、下のリンクからチェックしてみて下さい!

ガジェキットではゲーミングデバイスレビューの他にも、FPS上達記事も書いています。もっとFPSが上手くなりたいと思っている人は、こちらの記事をどうぞ!