今回はG PRO X SUPERLIGHT 2 DEXのレビューをします。
G PRO DEXは「Deathadder V3 Pro」や「ZOWIE EC」のような、一般的なエルゴノミクスマウスとは少し変わった形状をしていました。
特に先端の細さは左右対称マウスに近かったです。
それでは詳しく見ていきましょう。
形状
G Pro Dexはクリック部とトップがやや高めに設計されています。そのため、かぶせ持ちをした時に人差し指と中指の先から付け根まで満遍なくフィットする感触がありました。
後部は少し低めに設計されています。
手のひら全体の圧迫感は少ないのですが、マウスの左後ろには高さが残っていて、親指の付け根当たりのフィット感はやや強めです。




左サイドはくびれがかなり強いです。
中央から後方に向かってグッと広がっているので、親指を伸ばすと、指先から付け根までピタッとフィットします。


右サイドはクリック部分はほぼ真っ直ぐ、後部に向かって広がっています。
そのため、薬指と小指の付け根に安定感がありつつも、指先の操作性は高いと感じました。

持ち方との相性
かぶせ持ち


G PRO DEXとかぶせ持ちの相性は良いです。
左サイドとトップの形状が、親指から中指まで優しくフィットしてくれます。また後部が盛り上がっているので、手のひらの安定感も十分。
相性を「非常に良い」としなかったのは、右サイドの形状のためです。
DeathadderやECと比べると先端が細く、指先を乗せるスペースがやや物足りないと感じました。
操作性を取るか、安定感を取るかの違いですね。
そのため、「多少指先が浮いてても気にならない」「手のひらのフィット感が欲しい」という人には相性が良いと感じました。
つかみ持ち


G PRO DEXはエルゴノミクスマウスですが、つかみ持ちと相性が良いと感じました。
マウスの先端が通常のG PROのように平坦になっているので、薬指に違和感がほとんどありません。それでいて、小指を乗せるスペースは確保されているため、力を抜きやすいです。
「左右対称マウスと非対称マウスの良いとこ取り」をしたような操作感と言えるでしょう。
つまみ持ち


G PRO DEXとつまみ持ちの相性は良くありません。
先端が細いので、薬指が外側に追いやられることも無く、親指と挟んでマウスを握れます。
しかし、小指はそうはいかず、違和感が生まれてしまいます。
また、親指に当たるカーブが強く安定感に欠けます。
ボタンとホイール

G PRO DEXのメインボタンにはLIGHTFORCE スイッチが採用されています。
押し心地は硬めなので、軽いスイッチを使っていた人は慣れるまで違和感があるかも。その分誤爆の心配も少ないです。
サイドボタンのサイズはやや小さめ。
スイッチは柔らかく、歯切れもいいです。ただ、遊びが多く「ふにゃっ」とした感触があるため、押し心地は好みが分かれると思います。
ホイールの回し心地は軽め。
コリコリとした回し心地で、「ホイールが途中で止まって誤爆する」ことも少ないでしょう。バニーホップなどでも問題なく使用できました。
ホイールボタンは軽めです。
マップにピンを指すなどの、味方とコミュニケーションをとるときに役立つかなと思います。
コーティング

G PRO DEXはマットコーティングが施されています。指を滑らせてみると、「さらっ」とした感触があるものの、若干の摩擦もあります。
僕は少し手汗をかくのですが、湿った状態だと適度な抵抗感が加わって使いやすいと思いました。
ただ、グリップ力が強いわけではないので、気になる人は付属のグリップテープを使いましょう。
マウスソール

マウスソールはPTFE100%。速くもなく遅くもないです。ソール付きのカバーを付けることで、滑りを遅くできます。
ただ、角が丸まっていないので、マウスパッドによっては引っ掛かりがあるかも。気になる人は他社のソールに張り替えてみてください。
滑りをスムーズにしたいけど、速くなりすぎるのは嫌だ、という人にはCorepadをおすすめします。
スペック
- サイズ:125.8×67.7×43.9mm
- 重さ:60g
- センサー:HERO 2
- スイッチ:LIGHTFORCE SWITCH(光学式)
- ポーリングレート:最大8,000hz(ワイヤレスのみ)
- バッテリー:1,000hzで最大95時間
付属品

- ワイヤレスレシーバー
- レシーバー延長アダプター
- USB Type A to C
- PTFEソール付きカバー
- グリップテープ
- クリーニングクロス
- マニュアル
センサーテスト
G PRO DEXでセンサーテストを行いました。検証環境はこちら。
- DPI:800
- ポーリングレート:4,000hz
- ゲーミングサーフェスモード:オン
- リフトオフディスタンス:中(初期設定のまま)
- WALLHACK SP-004
- Logicool G640
- ZOWIE G-SR-SE
- ARTISAN 零 SOFT
- ARTISAN 雷電 SOFT
- Razer Gigantus V2
検証結果はこちらです。点と線が重なっていれば問題なく動作しています。






まとめ
今回はG Pro Dexについてレビューしました。
まとめると、以下のような人におすすめのマウスとなっています。
- かぶせ持ち、つかみ持ち
- 親指と薬指でマウスを挟んでいる感触が欲しい
- 指先での操作性を高めたい
- 手の大きさは平均~大きめ
- 一般的なエルゴノミクスマウスだとなんかしっくりこない
- エルゴノミクスマウスが好きで、新しい持ち心地に出会いたい
以上、Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2 DEXのレビューでした。
最後まで見ていただき、ありがとうございました!質問があれば「X」にてお待ちしております。

