この記事ではViper V3 ProとDeathadder V3 Proの違いを解説します。
「どちらを買えばいいか分からない」という人の参考になれば幸いです。
形状
全長

全長はViper V3 Proが127mm、Deathadder V3 Proが128mmです。
どちらもLサイズに分類され、手の大きさが17.5cmの僕には大きく感じました。ただ、1mmの違いを感じることは無かったので、この差は気にしなくても良いと思います。
サイド
サイドの形状は大きく違います。Viperは左右対称なのに対して、deathadderは非対称となっています。
そのため、
- 指を曲げて「マウスを挟む感触」を持ちたい→Viper V3 Pro
- 指を伸ばしてリラックスしたい→Deathadder V3 Pro
をおすすめします。
それでは形状について詳しく見ていきましょう。
Viper V3 Pro
Viper V3 Proはマウス上部から下部に向かって細くなる「逆ハの字」という形状をしています。指を曲げたときに、薬指と小指の側面がマウスにフィットしやすいです。

また、マウス中央がくびれているので、マウスを挟む感触もあります。そのため、Deathadder V3 Proより指先での操作を意識しやすいと言えます。

ただ、くびれと逆ハの字があるため、指を伸ばすと薬指と小指が浮いてしまうのは気になるところ。
Deathadder V3 Pro
Deathadder V3 Proの右側面はクリックの半分までは真っ直ぐ、そこから後方に向かって緩やかに広がっています。
そのため、マウスを握ったときに、薬指と小指の付け根をマウスに置くことができ、リラックスしたフォームを維持しやすいです。

左側面は前方から後方まで緩やかなカーブを描いています。また、後方が広いので親指の付け根にフィット感が生まれやすいです。
左右どちらも、「リラックス」や「安定感」を重視した形状と言えるでしょう。
背の高さ

Viperは39.9mm、Deathadderは44.0mmと、Deathadderの方が高いですが、手のひらのフィット感は似ています。
どちらもマウス中央より若干後ろが高く、後方に向かってストンと背が低くなっています。そのため、手のひらへの圧迫感は少ないです。
ただ、Viperの方が後部に丸みがあり、手のひらのフィット感はが少しだけ強いと感じました。Deathadderは手のひらより、指の付け根付近に自然に馴染む形状と言えます。
持ち方との相性
かぶせ持ち

かぶせ持ちでは、Deathadderの方がフィット感が良かったです。
Deathadderはエルゴマウスなので、指の先から付け根まで満遍なく支えてくれます。また、手のひらに触れている感触はあるものの、圧迫感が少ないです。全体的にリラックスして持ちやすいと思いました。
Viperはサイドに逆ハの字とくびれがあるので、薬指と小指の付け根が浮いてしまいます。手首を縦にして持つと違和感が減りますが、Deathadderよりはフィット感は弱いと思いました。
つかみ持ち

つかみ持ちは指の伸ばし方で相性が変わります。指を伸ばしてリラックスさせたい人はDeathadderがおすすめで、指を曲げる人はViperがおすすめです。
Deathadderは「マウスを挟む」というよりも「指を乗せる」印象。
Viperは中央がくびれているのでDeathadderより挟む感触が強く、指先での操作を意識しやすいと思います。また、側面が指に触れるので、マウスを持ち上げやすいです。
個人的にはどちらも持ちやすかったので、「リラックスして持ちたいか」「指先での操作を意識したいか」を考えて選ぶと良いと思います。
つまみ持ち
つまみ持ちと相性が良いのはViperです。Viperは中央のくびれのおかげで、指先でマウスを挟みやすいです。

Deathadderはエルゴマウスなので指先で挟む感触が弱く、不安定な持ち心地になると感じました。
持てなくはないのですが、あえてDeathadderを選ぶ必要もないのかなと。
重さ
重さはViper V3 Proが54g、Deathadder V3 Proが64gです。
実際に使ってみると、Viperの方が軽くマウスを振りやすかったです。特に、ローセンシの人はこの違いを感じやすいのかなと。
クリック

メイン
メインボタンはViperが標準的な硬さで、Deathadderはやや柔らかめでした。ただ、どちらも遊びは少なく、反発感弱めという特性は変わらないので、使用感に大きな違いはありませんでした。
クリック音もどちらも大きめですが、Viperの方が若干音が低かったです。
サイド
サイドボタンの大きさは、Viperは中くらいで、Deathadderは大きめとなっています。押しやすさはどちらも同じくらいでした。
押し心地はDeathadderの方が軽いです。Viperはやや硬めで、誤爆しにくい押し心地でした。
ホイール
ホイールはどちらも軽い回し心地ですが、Viperの方がコリっと感が少しだけ強く、誤爆しづらいように感じました。ただ、パフォーマンスに大きな影響を与える程の違いでは無かったです。
ホイールボタンに関しては、Viperが標準~やや軽めで、Deathadderが標準的な重さとなっています。
バッテリー
1000hzでのバッテリー時間は、Viperが95時間、Deathadderが90時間となっています。数値的にはViperの方が長いですが、個人的にこの差を感じることはなく、どちらも快適に使用できました。
コーティング
コーティングはViper V3 Proの方が圧倒的に良かったです。僕の持っているDeathadderはスムースタッチではない、表面がザラザラしたモデルで、グリップ力はやや低いと思いました。
Viper V3 Proはザラザラ感が無いマットな質感で、指を滑らせるとギュッとした抵抗感を感じます。Deathadder以外のマウスと比べても、かなりグリップ力が高かったです。
マウスソール
Viperは上下に大きめのソールが貼られていて、Deathadderは上に小さめのソールが2つ、下に楕円形の中型サイズのソールが貼られています。


Deathadderもガリガリひっかかる感触は少ないのですが、個人的にはViperの方が速く、滑らかだと感じました。
ソールの滑りが気になる場合は、他社製のソールに変えても良いかもしれませんね。
ソフトウェアによるカスタマイズ性
どちらもFPSをする上での基本的な設定内容に、大きな違いはありませんでした。
ただ、Viperには「感度マッチャー」や「動的感度(加速)」「回転」という項目が追加されています。マウスの設定をより細かくいじりたい人は、Viperの方が良いかもしれませんね。
あと、ViperはDPIを1刻みで変更できます。普通50刻みとかなので、結構驚きました。ただ、正直使いません。
スペック表
| Viper V3 Pro | |
| サイズ | 全長:127.1mm 幅:63.9mm 高さ:39.9mm |
| 重さ | 54g |
| センサー | 第2世代 Focus Pro 35Kオプティカルセンサー |
| ポーリングレート | 最大8000hz |
| スイッチ | 第3世代オプティカルマウススイッチ |
| バッテリー | 1000hzで最大95時間 8000hzで最大17時間 |
| マウスソール | PTFE100% |
| Amazon価格 | 26,480円 |
| Deathadder V3 Pro | |
| サイズ | 全長:128.0mm 幅:68.0mm 高さ:44.0mm |
| 重さ | 63g |
| センサー | Focus Pro 30k オプティカルセンサー |
| ポーリングレート | 最大8,000hz (8k同梱版か) |
| スイッチ | 第3世代オプティカルマウススイッチ |
| バッテリー | 1000hzで最大90時間 8000hzで最大17時間 |
| マウスソール | PTFE100% |
| Amazon価格 | 19,980円 |
執筆時点では、V3 Proの後継モデルV4 Proが販売されています。スペック重視の人はV4を選びましょう。
まとめ
今回はViper V3 ProとDeathadder V3 Proの違いをお話ししました。
性能だけ見ると、Viper V3 Proの方が上ですが、重さ以外その差は気になりませんでした。
そのため、選ぶ時は「形状・持ち方との相性」を重視すると良いでしょう。
ざっくりまとめると、
- 「リラックスして持ちたい」「かぶせ持ちorつかみ持ち」:Deathadder
- 「指先での操作を意識したい」「つかみ持ちorつまみ持ち」:Viper
だと思います。
自分の好みに合わせて選んでみてください!
以上でこの記事はお終いです。最後まで見ていただきありがとうございました!

